記憶力がなくなるのは、歳のせいではない
空き地を見つけたときに
「あれ?ここ何があったっけ?」「どんな店が入ってたかな?」
確かにその場所には何かが存在していたはずだけど、どうしても思い出せない。
また、家を出たときに
「あれ?私玄関の鍵かけたっけ?」
かけたような気がするけど、あまり自信がない。どうしても思い出せない!
私って記憶力悪いのかも…。
こんな「覚えてない」経験、ありませんか?
人間の脳内容量には限界があります。
目に入るもの、耳で聞いたこと、飲み食いしたもの全て記憶に残すことは不可能。もちろん個人差がありますし、鍛えれば容量を増やせるのは確かです。
だから、「覚えていない~」と嘆く必要はありません。
記憶に残るか残らないかの差とは
ズバリ
感情が動くか否か
喜び、怒り、悲しみ、不安、興奮…といった感情ほぼ全てです。
何かを経験したときに、感情が動けば記憶に刻まれます。そしてその揺れが大きければ大きいほど、長く記憶に残るんです。
空き地に何があったか覚えていないのは、印象に残らなかったから。つまり、その場所にあった存在に対して、良くも悪くも心が動かなかったということです。(もしお店だった場所なら、ある意味空き地になって当然かもしれませんが。)
鍵をかけたか覚えていないのは、行為自体に感情が動かないから。外出するときに鍵をかけるのは、習慣化した無意識の行動。そこにいちいち感動していたら、心が忙しくて疲弊しそうですが。笑
「お風呂でシャンプーしたっけ」「歯磨きしたっけ」の記憶喪失も同じ現象です。
こうした「覚えていない」経験が増えると、老化現象?と焦るかもしれません。確かに、気持ちはよく分かります。私も10年前より覚えていない現象が多くなったから…。
年齢を重ねると、記憶力が低下するのではありません。
もういい年なんだし…(怒らないようにしよう、泣かないようにしよう、大笑いは恥ずかしい…等)な意識が働く
↓
自然と感情を抑えるようになる
↓
結果感情が動かなくなる
↓
記憶力が低下
つまり
年齢を重ねると、感情が動きにくくなる→記憶に残らない
と言えます。
「忘れない」力を身につけるには
記憶力をつけたい!と思うなら、感情・感覚を磨きましょう。
そのためには、〇〇しなくては、〇〇だったから…という既に身についた
何となくやっていたことに対する思考のクセを外す必要があります。
・他の誰でもない、「私が」好きな場所にいく
・居心地の良い人と「だけ」つながる
など、感覚的な心地よさに従って、行動するのがおすすめ。
そのときに「私はこう思った」「私はこの瞬間こう感じた」と感覚を味わうよう意識しましょう。常に自分自身の心地よさにアンテナを立てていれば、自然と身についてきます。
こうしたトレーニングが、結果としてアンチエイジング(老化防止)につながるのかもしれませんね。
感情が動かなければ、記憶に残らない
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