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【アラ還セカンドライフ#26】愛情行為はたいせつらしい

メッセージチャットが楽しく続けられるのは、わたしが話すより書いて伝えるコミュニケーションのほうが好きだからかもしれません。メッセージならお互いに都合の良いときだけチェックできるし、内容によっては会話よりも伝えやすいこともあります。

バハマへの旅を1ヶ月後に控えていた11月の終わりごろのことでした。

👶🏻「今何してるの?」

👸「日本のニュース読んでた」

👶🏻「どんなニュース?」

👸「日本人夫婦が世界一セックスレスなんですって🤣」

なんて展開でたまたま性の話題になりました。

面と向かっての会話ならわたしは避けたい種類の話題ですが、メッセージだったので躊躇することなく読んでいた内容を伝えました。

すると彼はそんなトピックにもさらっと返事してきます。

👶🏻「日本人夫婦が世界一セックスレスとは知りませんでした。🤣でも愛情行為はセックスだけではなく、いろんな形があっていいと思っています。ボクは愛情を表現することはたいせつだと考えているロマンチストなので、個人的には性的、非性的を含めて※intimacy(インティマシー)は重要と考えています」(※英語では遠回しなセックスの言い方としてもこの単語をよく使います)

つまり、アラ還の彼ですが性はたいせつだと考えていることがわかりました。

👸「あなたがロマンチストなのはわかるけど、アラ還のおじさんがそういうこというと、ただのスケベに思われるので気をつけたほうがいいわよ」

👶🏻「😱😅🤣ボクは性欲を満たすためだけに女性を求めるなんて有りえません。"友だちのあなた"ともっと先に進めたらいいなと思っていますが、今は友だちとわきまえています」

アラ還ともなると、性欲など失っていても不思議はありません。実際、アラ還日本人夫婦の場合は男性51%、女性66%がまったく肉体関係がないと回答しているというデータを見ていたので、彼が恋愛関係において愛情行為をたいせつだと考えていることがわかったのは、価値観を理解するうえでいいことだと思いました。

そんなトピックでも、カジュアルにいやらしくないメッセージのやりとりができることにも心地よさを感じました。マッチングアプリの中には、わざと卑猥な言葉を使うエロじじぃもいましたから。

わたしに対して、内心は友だち以上の感情を持ってくれていることもさらっと伝えてくる正直さも嫌な気はしませんでした。

それでも、それでも、わたしのほうは恋愛関係に発展するのか?というとまるで自信はありません。

何のときめきも感じないのですから。

ただ、今後もしもより踏み込んだお付き合いの可能性も考えて、バハマ旅行の前にどうしても確かめておきたいことがありました。

基本的な自分の世話ができているかです!

独身一人暮らし、仲良くなってみたら実はゴミ屋敷に住んでいた!なんてゴメンです。いくら性格良くても不潔、だらしがない人は絶対にダメです。

わたしの家には来てもらっているので、わたしの暮らしぶりは見ているし、手料理も作ってあげています。わたしも彼がどんな家で、どんな暮らし方をしているのかを知っておいたほうがいいと思いました。

住環境を見ればメッセージ交換からではわからないことを肌で感じることができます。マッチングアプリで、唯一2度めのデートのあったDave氏の家に行ったとき、求める相手ではないことに気付けた経験から学びました。

Dave氏は某団体CEOで豪邸に住み、投資目的の不動産もいくつか持っている方だったので、ハイスペック&好条件でしたが、家に飾ってあった数々の政治家たちと映る写真や、揃っている高級ワインを見ると価値観が一致しないだろうと感じました。ハウスキーパーを雇い、家はきれいに保たれていましたが、わたしは個人的に自分の家を他人に片付けてもらったり掃除してもらいたくはありません。

それを確かめる目的とは伝えませんでしたが、あなたの家に行ってみたいというと、「離婚後に買った、古くて小さな家だけどどうぞ」と快諾いただきました。

独身男性が一人で住む家にわたしが訪ねて行くのですから、人によっては警戒すべき状況かもしれませんが、先の会話からも、彼はいたって紳士的であることを確信できていたので安心して出かけられました。

教えてもらった住所までは、1時間半ほどのドライブです。普段、長距離は運転しないのでかなり緊張しましたが、12月4日(2022)の日曜日に初めて彼の家に行きました。

男性の一人暮らしとは思えないほど整理整頓されていて、不潔、だらしがないの心配はまったく不要な人であることがわかりました。ひっかかるような調度品や写真などもありませんでした。合格!

2時間ほど、たわいない会話を楽しんだだけの時間でしたが、近い距離で座っていると、わたしに対する恋愛オーラが出ている気がしました。

わたしはまだ、ときめいてはいないけど。(しつこい)

帰り際に、「じゃあまたね」と、さりげなくわたしの手を取ったときの力の入れ方から、彼が心からわたしを気に入ってくれていて、さらなる信頼関係のために忍耐強く育もうとしていることを感じ取っていました。



以前のリアルタイムリポートでも記事にしています。


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