わたしの王子さまは何処に?学びと気づきを経てどんどん進む【#24マッチングサイトリポート】
半年間もの親密なチャットですっかり精神的な繋がりを感じていたGrebeさんですが、実際に会ってみたら居心地はいいものの、恋愛感情的なときめきを感じなくて戸惑いました。
加えて、親密になればなるほど知りすぎてしまいました。
1日も欠かさずにコミュニケーションをとってきましたが、わたしの中では、ちょうど半年となる7月の8日あたりには一度自分の気持ちを問い直して区切りをつけようと考え、思い切って正直な気持ちを伝えました。
「大好きだけど、恋愛感情とは違う気がするのでいったん毎日のコミュニケーションはやめたい」と。
素直に理解してくれました。
たわいないこととはいえ、半年も毎日の話相手として親密な会話を結んできたので、日々の暮らしにぽっかりと穴があいたような、物足りないような感じが残りました。彼とて同じでしょうが、どこかでけじめは必要です。
今となっては家族以外でいちばん仲良しともいえるので、友だちとして繋がっていたいと思っています。お互いにニュートラルでいようということで同意しました。今も週に1 、2回どちらともなく軽い近況報告のテキストチャットは交わしています。
Grebe さんがベストと思い親睦を深めてきましたが、恋愛対象としてはあかんかも……と思いはじめたあたりから、放置していたマッチングサイトをふたたび覗くようになりました。
そこで、うちから1時間ほどのところに住んでいる方からのメッセージが目に止まりました。プロフィールを見てみると、歳はわたしと同じでとある団体のCEOでわたしと同じく四人の子どもがいて、夫が教授をしていた大学の修士をお持ちです。州内に何軒もの投資用の家を所有していて、経済的にもかなり裕福そうです。彼はDaveさんといいます
条件的にはGrebeさんよりもずっと良さそうなので、わたしは返事をしました。マッチングアプリ上で1ヶ月ほどチャットしていました。朝はコーヒー、夜は赤ワインが好み。音楽も好き。という趣味や興味のマッチングはまぁまぁのようです。
「今から娘といっしょにビリー・ジョエルのコンサート行ってくる」なんてテキストが届いたりして、良好な父娘関係があることも見えてきました。
そんなやりとりの後、100キロほど離れた市から彼がわたしの住む町まで来てくれました。公園で待ち合わせをしていると、BMWのSUVで現れました。しばらく公園を話しながら散歩したあと、ダウンタウンのカフェでさらにおしゃべりして初めての面会はまずまずの雰囲気で終わりました。
わたしの正直の感想としては、いい人ですけど、これまた恋愛対象となるかというと未知です。絶対にあり得ないとはいえないけど、かといってビビッとはきていません。プロフィールの写真のとおりですが、体型はイメージよりちょっとチャビーでお腹がぽんぽこりん。しかし、だんだん好きになるってこともないとは言い切れないので、とりあえずキープ。
Daveはわたしとの面会後、さらに気に入ってくれたようでかなり頻繁に連絡してくるようになりました。話しやすいし社会的に地位も名誉もある安心できる方なので条件はバッチリですから「友だちに追加!!」です。
つい数日前、デトロイトに行く用がありました。Dave さんの家はうちからデトロイトのちょうど中間ぐらいのところにあり、帰りに是非寄って下さいとのことだったので、寄ってみました。
良い赤ワインを開けて、できれば雰囲気のいいレストランに連れていきたいとのお申し出でしたが、自力で運転して帰らなければいけないのでそれは丁重にお断りしおしゃべりだけ楽しんで帰ってきました。
これまでのわたしの歴史を根掘り葉掘り尋ねられるので、できる限り正直に答えています。たしかに、わたしの人生は少し変わっていますから、聞くほうはけっこう楽しいのでしょう。
わたしは夫以外の男性を知らないし、米国での恋愛経験もないので、どんなのが標準かしりませんが、彼が独特なのか白人社会の常識なのか、わたしはやたら持ち上げられることに慣れていません。
話していてもじ~と目を見て
「あなたは美しい」
「あなたはほんとうに心が美しい」
「あなたほどすばらしい母、妻は見たことがない」
とわたしからすると、“歯の浮くようなセリフ”を平気な顔して言います。
はっきり言ってとっても心地悪いのです。
わたしの心の声が叫びます。
(オィオィ、あなたいったいどれほどわたしのことを知っているんだよ。お世辞にもほどが過ぎないかい?)
正直に、「わたしはそういうお褒めの言葉に慣れていないので、なんだか心地悪いです」って言ってみたら、
「じゃあ、キレイと思ったときにキレイと言ってはいけなかったらどうすればいいの?」と聞き返されて困惑しました。😅
ここで、ちらっと思いました。Grebe さんも誠実で正直ですが、そういう歯の浮くようなことは言わないタイプのやさしさなので、心地よかったのかな?と。
ともかく、お茶!!コーヒー!!みたいな昭和男と長年連れ添ってきた昭和女のわたしにとって、口を開けば、Beautiful !! を連発するコミュニケーションにちょっぴり調子狂っていますが、あせらず行方を確かめてみます。
同時に、古巣のマッチングサイトに戻ったら、半年前にいた顔ぶれをみつけました。↓この回に登場したブラピ、あれから半年以上も経っているのにまだいました。
おもわず、
「あらあなたまだいたのね」とメッセージすると向こうからも速攻で返事がきました。「会う?」と。
あの時点でわたしは勝手に彼をジゴロ系と認定してそのままフェードアウトしたのですが「会う?」と言われたら俄然、真実が知りたくなりました。
ほんとうにブラピか確かめなくちゃ!!
どうせ、デトロイトからの通り道ですから、ついでにひと目、お顔を拝見しようと思い、会っちゃいました。😁
次回続きま〜す。
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