生きている限り、日々何かが起こり、新しいことも始まる【息子夫婦と暮らす#25】
このシリーズ、最後に更新してから早3ヶ月以上が過ぎていました。
末息子たちと一生の思い出に残るイタリア旅行を成功させ戻り、4月5月と日本を満喫している間にも、ミシガンの家ではタロー夫婦の人生が進行中でした。あたりまえですね。
実は今年に入ってからムーちゃんがちゃんとご飯食べているのにどんどん痩せてしまいました。症状からみてわたしが三十代にかかった甲状腺の病気だろうと疑いました。わたしが日本にいる間にムーちゃんの検査結果がわかったのですが、やはり予想どおりでした。
自分にも経験がある病気だったのでそれほど心配することはありませんでしたが、治療を始めると薬にアレルギー反応が出てしまい手術することになりました。先週、無事に手術が終わり今はどんどん回復に向かっています。
生きていれば、ときおりこんなエマージェンシーは起こります。今年のはじめにわたしは白内障の手術を二度にわたってうけましたが、そのときに病院の送り迎えをしてくれたのはムーちゃんでした。いっしょに住んでいるからこそ助け合えることに心から感謝しました。
そして、今回は病院に行くたびタローがムーちゃんに付き添いで出かけるので、シロユキやイナリ（彼らのワンコたち）の面倒はわたしが見て留守番していました。彼らは心置きなく家を空けられるので安心です。
わが家の家事はわたしが引き受け、食事もわたしが作りいつもいっしょにいただいていますが、それ以外はそれぞれのプライバシーを尊重しあって心地よく平和に暮らせていますが、緊急事態にはお互いに助け合えることがとてもありがたいと思えます。
術後の娘を心配するムーちゃんのパパとママがおとといオハイオ州から会いに来ました。みんなで食べるランチに、ムーちゃんのリクエストでわたしがカツカレーを作りました。パパもママもとっても喜んで食べてくれました。娘がいかにわが家で寛いでのんびり暮らせているかが垣間見えたことと思います。
そして、わたしが日本にいる間にタローは新たな趣味をみつけていました。車で三十分ほどの隣町で、柔術の良い道場をみつけ通うようになっていたのです。もともと、テコンドーのブラックベルトで生前の夫と息子二人がいつもいっしょにトレーニングしていたので格闘技が大好きです。
小さな隣町の柔術道場なのですが、お試しで参加してみたところ、来ている人たちがバラエティ豊富でかなり遠方から通って来る人もいて、質の高い道場なところがすっかり気に入ってしまった様子。健康維持と運動のためにも新たに柔術道場通いが息子のルーティンに加わりました。
仕事以外に趣味を持つことはほんとうにいいことです。タローはギター演奏が大好きで気が向くと気軽にSNSでライブ配信するし、テコンドーのトレーニングや技術などもときおりネット配信しています。こんなとこは、徹底的に“爪を隠した夫”とはエライちがいだなぁと笑えてきます。
そして、写真も趣味なので、庭から見える大自然をいつも観察しています。
それを知るムーちゃんもきれいなお月さまや空、美しい雲の動き、夕焼け、自然動物と絵になるシーンに気づくと即座にタローを呼びます。すると、カメラを持ってタローが撮影のために外に飛び出して行きます。いい写真はもちろんインスタに投稿します。😁
一方、ムーちゃんは小説を書くことが趣味なのですが、先日とあるファンタジー小説のコンペで全作品の中から2位を獲得しました。やったね、ムーちゃん！！わたしも書くことが好きなので、ムーちゃんをとっても応援しています。
ムーちゃんがハリーポッターレベルの小説を書いてしまい、わたしたちは大金持ちになるかもしれないとどんどん妄想しては3人で爆笑です。
そんなわが家の暮らしぶりですが、そこに最近わたしのエレクトーンが届き爆音演奏が追加されているわけです。あまりにわたしが没頭して弾きまくって遊ぶので、それを見ているタローが
「どうせ弾いているんだから、なんらかの方法で配信すればいいじゃん。61歳のおばさんだって別にいいんだよ今は！！世界にはそんなことでも喜んでくれる人はいるかもしれないんだからさぁ。あははははっ😁」
って調子です。
夫と息子が似ているところもあるものの、夫よりもずっと人生の楽しみ方を知っている感じがしています。夫と二人で暮らしていたときのことを思うとあまりのちがいに唖然とさえしますが、第二の人生なので別ワールドも悪くありません。
明日はムーちゃんの誕生日なので、息子タローは仕事を休んで二人でデートにでかけるそうです。あ〜、わたしの37年の結婚生活には一度もなかったことです。😆
でも二人が仲良くしている姿は母としてうれしいですワ。
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