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よよかさん家族が日本を去るって?!!

今日、ふと目に止まったニュースがこれでした。よよかさんファミリーを応援したい気持ちでいっぱいになる反面、すばらしい日本の教育を活かしながら、才能を育てられる環境にならないものかと、ちょっぴり残念な気持ちになりました。

それにしても、よよかさんの才能を伸ばすために、ご家族がすごい決断されましたね。子育てを考えて家族で日本を去るという部分に関しては我が家も同類ですが……。

我が家はいちばん上の娘が中学1年、長男、二男が4年生、3年生の夏まではど田舎ですが日本の公立学校に通っていました。わたしはPTA役員の経験もあるので日本の学校教育環境をまったく知らないわけではありません。

ちょうど昨日書いたように、協調性を重んじるがゆえ他所さまのことに関して過干渉だったり、叩かれることもあったり。「みんないっしょ」を良しとする日本にとっては、妬みのパワーも大きい気がしています。「みんなちがう」があたりまえの米国では、それぞれの違いを尊重し応援してくれる機会はたしかに多いです。

わたしが今住んでいるミシガン州の小さな町では、地元企業がスポンサーして学校単位で開催するタレントショーってのがありました。我が家の息子たちは音楽大好き少年たちでしたのでハイスクール時代には賞金狙いで毎年参加してました。

ジャンルは問わず、コメディ、歌、楽器演奏、芝居、ダンス、手品などなど「こんな才能あります」をひけらかせるなら何でも有りでした。まずは学校単位で予選を通過した人が学校代表となり、地区の優勝を争う仕組みでした。

ハイスクールの行事と言えど、優勝賞金は500ドルでしたので、それこそひけらかせることがあるならダメ元ってやつです。二男も三男もこれで賞金もらっています。

個人の賞金だけでなく、地区で優勝者を出した学校に対しては2万ドルが贈られるので、才能ある生徒は学校にとっても「金のタマゴ」なのです。

末息子はバンド演奏で優勝し賞金500ドルを獲得。息子のハイスクールには当時2万ドルが贈られました。学校に入った賞金の使いみちは、優勝に導いた息子が何に使ってほしいか指示できたので、息子は音楽室の楽器などの購入をリクエストしました。いつも息子がお世話になっていた音楽の先生は飛び上がって大喜びし、息子はしばらく英雄扱いでした。

他にも、ハイスクール在学中にうちの子たちは賞金ほしさにいろんなイベントや賞取り合戦に参加しましたが、学校関連行事といえど賞金金額はバカになりません。うちの息子は親が買ってくれないことを知っていたので、賞金稼いで自分のコンピューターを買う費用に当てていました。

州の若手アーティスト(音楽、舞台、絵画、創作文、歌、映像etc)を育てるためのユースアーツフェスティバルも毎年開催されていました。州内津々浦々から選ばれた才能あるアーティストだけがフェスティバルに参加できるので、選抜はとても栄誉あることでした。

末息子は3年連続でジャズトランペッターとして州のオールスタージャズバンドに参加できる切符を手にしました。このメンバーは同時にデトロイト国際ジャズ・フェスティバルでも演奏させてもらえます。

フェスティバルに参加するために数日間泊まり込みの合宿のようなものがありますが、それにかかる経費などの費用全額を学校が寄付で集めたお金を息子のためにと出してくれたときにはびっくりしました。選ばれただけでも光栄このうえなくて喜んでいたのに、その上費用まで!!

「才能があり代表に選ばれた子どもが自費負担なんてことはおかしいから学校で面倒見ます」と言われたのです。

ほんとうにありがたい環境でした。

代表になった多くの若者がこうした環境の恩恵を受けて、アーティストへの道のきっかけになっていると思います。末息子が今、ミュージシャン/プロデューサーとして生きているのも、こんな環境があったからこそです。

そんな経験からも個性を重んじる、個性を発揮できる場は日本より多いと実感しているところですから、よよかさんのためには日本より米国のほうが才能を伸ばしやすいだろうなと思います。

そもそも、よよかさんレベルなら米国に来ればすぐにスポンサーもつきそうです。大学も奨学金を出すところが出てくると思います。

よよかさんのように、際立った個性や才能があるお子さんの場合は日本の学校教育や社会構造の中より、自由にのびのびと才能を伸ばせる米国のほうが向いていると思います。

飛び込んじゃえ!!ウェルカム!!

と拍手👏👏をおくりながら、今後のご活躍に期待したいところです。

とはいえ、米国の腐りきっている現実も見えているので日本の教育の素晴らしさも身に沁みています。教育だけを変えても社会構造とも直結しているので難しい問題ですね〜。


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