見出し画像

帯状疱疹が怖いのでワクチン摂取をうけました【ヘルス&アンチエイジング#4】

昨日、近所のファーマシーで帯状疱疹予防のワクチン接種を受けてきました。新型コロナの4回目を受けて以来のワクチン接種です。わたしはインフルエンザの予防接種などもしないタイプなのですが、帯状疱疹の恐ろしさはよくわかっているので、受けました。今日は腕が少し重いです。

英語では、帯状疱疹のことをshinglesといいます

体内にワクチンを人工的に入れるのですから、副作用や効果など事前にしっかり下調べしました。新しい帯状疱疹用のワクチン、シングリックスは、従来の生ワクチンに比べ、はるかに安全性も高まり予防効果も90%以上とのこと。わたしの場合、50歳以上なので保険でカバーしてくれます。残念ながら日本では保険が利かないためかなり高額なようです。

帯状疱疹って病気をわたしは12年前にはじめて知りました。2009年に父が他界し、翌年の2010年に父の一周忌のために日本に帰国したおりに、母をここミシガンに連れて来ました。母は1ヶ月の滞在中に体調を壊しました。水痘ができて熱があったのですが、我慢強い母は、わたしたちに迷惑をかけたくない一心で、「たいしたことない」とやせ我慢してしまいました。

ちゃんと旅行保険にも入っていたのですが、「ちょっと熱があるだけだし、来週日本に帰ったら診てもらうからだいじょうぶ」と滞在中に言葉のわからない国で医者にかかることを拒みました。

帰ってからが、さあたいへんでした!!

母は帯状疱疹と診断され、医者に叱られました。かなり痛みがあったはずなのにどうしてすぐに医者にかからなかったのかと。帯状疱疹の場合には、すぐに抗ウィルス剤の投与が必要だったらしいのですが、機会を遅らせてしまい、結果として痛みは消えずの、帯状疱疹神経痛に悩まされました。いろんな治療を施しましたが、その後ずっと痺れが残って年単位で苦しみました。

わたしが帯状疱疹に対する知識があれば、首に縄をつけてでも病院に運んだのですが、辛抱強い母は「ちょっと元気がない程度」を演じきってしまい、わたしはそれに騙されました。日本のお医者さんからかなり痛みがひどかったはずだと聞かされて、「人に迷惑をかけない」を守り通すのもいい加減にしてほしいと、母に呆れたものです。

それ以来、「痛いときには痛い」「苦しいときには苦しい」とちゃんと言ってちょうだいねと、口を酸っぱくしていい続けていますが、これもある意味で“昭和女の性分”なのかもと思ってみたり……。わたしにも、その気があるので気持ちはわかってしまいます。

50歳以上の人なら99%がウィルスを体内に内包しているそうで、1/3の人が人生のうちに帯状疱疹に罹患するというのですから、確率的にはかなりの数値です。高齢になるにつれ帯状疱疹神経痛に悩まされるリスクは高まるそうです。母がかかったのがちょうど73歳のときでしたので、まさに三分の一の確率にあたってしまったことになります。義母も罹患しました。

母は結局、年単位で帯状疱疹神経痛に悩まされたあげくに、2015年には顔面神経麻痺にもなり、今もその症状と付き合いながら暮らしています。片方の顔の筋肉が麻痺しているために、片目はまばたきができません。ほんとうにかわいそうです。

そんな母をずっと見守っているわたしにとって、帯状疱疹はとても身近に起こりうる辛い病気なことを理解しているため、迷わずワクチン摂取を受けてきました。

2ヶ月から半年以内に2度目の摂取を受ける予定です。病気の知識がないってほんとうに恐ろしいことだと思います。今も、わたしの中では母を是が非でも医者に連れて行かなかったことが悔やまれてなりません。

アラ還さんの皆さん、是非お気をつけ下さいね。



🌺 共感、応援いただけるならとびあがって喜びます。 そして、その喜びと感謝を胸に次のどなたかに恩送りします。