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#1分小説
超短編|執拗な元カレ
別れるとき、彼がこれ程まで執拗に私の邪魔をしてくるとは思っていなかった。
昇進の話が立ち消えになり、良い雰囲気になりかけた男性に振られ…それらはみんな、彼が裏から手を回していたのだ。
「何よ、もう!私の幸せを願っていくって、言ったじゃない!」
怒りに任せLINEを開くとそこには、
『君の幸せを折っていくよ。』
超短編|二人のニーズ
付き合い始めたばかりの彼とのデートは、まだまだ緊張する。沢山食べる女性が好きだと言われても、普通盛りの彼のラーメンの横で、大盛りラーメンを食べるのは勇気が要るもの。
でも、ここのラーメン屋さんならメニューにミニラーメンがあるから、二人のニーズにとても合う。
「さてお客さん、何にするか決まった?」
「はい、えっと…ミニを五杯お願いします。」