矢口 てる

やぐち てる です。 200字が限度、頑張って400字。これが私の精一杯のやる気です。…

矢口 てる

やぐち てる です。 200字が限度、頑張って400字。これが私の精一杯のやる気です。基本的にはノースクロールで読めるショートショートを。想像力と創造力が欠如しているので、小説を書くに適しておりません。 2023年5月21日の『文学フリマ東京36』は、本業の名前で出店予定です。

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徒然|矢口 てる と申します。

 初めまして。矢口 てる です。  今日は、ようこそお越しくださいました。ここは矢口のなんとなくの創作ページです。 ・『超短編小説』…ノースクロール(200字前後)くらいで読めるショートショート。 ・『徒然』…とりとめのないことを書く、日記や雑文。  コンテンツはシンプルに上記の2つです。ショートショートに関しては長々と読んでいただくのも気が引けますので、軽く読んでいただけるものをコンセプトに掲載していきます。また、お話に繋がりはありません。どの話からもお読みいただけます

    • 超短編|半分こ

       「喜びは二倍に、悲しみは半分に。」  ありふれた言葉だけれど、二人ならきっとそんな人生が送っていけると思ったから、私はあなたと結婚したのよ。  でも些細なすれ違いが繰り返されて、二人の関係はいつの間にか水と油のように分離してしまった。  私がしたかった半分こは、こんな二層じゃなかったのにね。 #超ショートショート #ショートショート #超短編 #超短編小説 #短編 #短編小説 #掌編 #掌編小説 #フィクション #文章

      • 超短編|プレゼンテーション

         「別荘の周りには、色とりどりの花が咲いて綺麗ですよ。」  「プライベートビーチもありますし、楽しんでください。」  「少し先にあるマツタケが採れる山で、秋の味覚三昧を。」  「本を読むにも静かな場所ですが、温泉で雪見酒を楽しむのも乙なものですよ。」  ここは不動産屋お勧めの物件。この魅力的な別荘のプレゼンは、各季節が分担して行なっている。  「ぜひ、如何ですか?」 #超ショートショート #ショートショート #超短編 #超短編小説 #短編 #短編小説 #掌編 #掌編小説

        • 徒然|読み進めるのがツライ〜

           今読んでいる本が、どうにも合わない。  5日ほどかけて、漸く半分まで辿り着いたものの、『起承転結』の『起』すらもいまだにない。つまり始まっていないので、この話の向かう先が想像つかない。  じゃあ半分近くまで何をしているのかと言うと、『舞台となっている警察組織の説明』としか言いようのない文章を、延々と読まされている。とても辛い。これ、小説なんだけど?  半分まで読んでしまったばかりに、忘れた頃にまた読み始めるという、仕切り直しの勇気はもうない。(最初からだと地獄だし、途中

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        • 徒然
          6本
        • 超短編小説
          25本

        記事

          超短編|余計な言葉が多すぎる

          つぶやきって140字じゃない?でも最近は、不用意なこと言うと炎上してしまうから、保険かけてしまうんだよね。『撮影時のみマスク外しています』とか『一概には言えませんが』とか。『個人の見解です』や『異論はあるかと…』もあるな。厄介だよね。前置きが必要になったせいでさ、文字数が足りな… #超ショートショート #ショートショート #超短編 #超短編小説 #短編 #短編小説 #掌編 #掌編小説 #フィクション #文章

          超短編|余計な言葉が多すぎる

          超短編|規則正しい生活

           僕は時間に正確だ。規則正しく、分刻みで送っている生活には無駄がない。前夜に確認する翌日のスケジュールは、起床から就寝までいつも完璧だ。  だが翌朝、登校中の僕に異変が起きた。  「おかしいな…今日はこの曲がり角で、トーストをくわえた女の子と出会い頭にぶつかって、恋に落ちる予定なのだが?」 #超ショートショート #ショートショート #超短編 #超短編小説 #短編 #短編小説 #掌編 #掌編小説 #フィクション #文章

          超短編|規則正しい生活

          超短編|感じ取る力

           静まり返った真夜中、私は遊びに来たエミーとおしゃべりに興じていた。するとそこに、何やら不穏な空気が流れる。  「あれ…?窓の外、変じゃない?何かが起きてる?」  「エ?イーエ、ベツニ ナニモ。シズカナヨルダト オモウケド?」  「本当に何も感じない?何だろう、この懐かしいような、既視感…。」  「ウーン、キノセイデハ?」  「そうね…。いえ、わかった!こ、これはあれよ!川を!川を、桃が流れているんだわ!」  「ハァ…?ナンデスカ、ソレハ。」  「だからほら、エミーも感じる

          超短編|感じ取る力

          徒然|韓流ドラマ

           両親がよく韓国の時代劇を見ている。国王が出ているドラマだ。  それを一緒に見ているとつい、父を「ペーハー(陛下)」と呼びたくなる。  「ペーハー、ごめん、そこのテイッシュ取って。」 #徒然 #日常 #エッセイ #韓流 #ドラマ #韓流ドラマ #時代劇

          徒然|韓流ドラマ

          徒然|書くという行為

           昔から、不思議に思っていることがある。  日記も、本の感想も、最近で言えばショートショートも。続けて書いている方が、題材に困らないのは、何故なんだろう。日を空けてしまうと、書くという行為に途方に暮れてしまう自分がいる。  普通に考えれば、毎日だと書くことがなくなるんじゃないかと思うのだけれど、空白の期間があると、起こったことの選択肢がありすぎて、逆に何を書いていいのかわからなくなってしまうのだ。  「月日は流れて」の一文で済ませてしまいそう。  そう言えば長電話も。「毎

          徒然|書くという行為

          超短編|私の趣味は。

           趣味は何かと問われる場面は、往々にしてある。婚活でも、就活でも。だがそこで、本が好きだと回答すると、何故だか趣味を持たない人の定型文のように捉えられてしまう。本当に趣味だとしている人間にとってその考えは、理不尽極まりないことじゃないか?  私は本棚に並んだ本を眺める『積読本鑑賞』を趣味としているのに。 #超ショートショート #ショートショート #超短編 #超短編小説 #短編 #短編小説 #掌編 #掌編小説 #フィクション #文章

          超短編|私の趣味は。

          超短編|紛れもなく、あなたは。

           アルコール中毒者の中でも特に暴れてしまうような人はね、大抵「俺は飲んでない。アルコール中毒じゃない!」って言い張るの。  だからあなたも「俺は違う」なんて言ってないで、そろそろ認めてほしい。現実から目を逸らさないで。その右手にあるお菓子の袋も、隅々まで読み尽くすつもりなんでしょう?  いい?  今のあなたはね…紛れもなく重度の『活字中毒者』なのよ。 #超ショートショート #ショートショート #超短編 #超短編小説 #短編 #短編小説 #掌編 #掌編小説 #フィクション 

          超短編|紛れもなく、あなたは。

          超短編|ドーナツの力

           「この穴から覗いてみますれば、たちまち相手の真意が見通せましょうぞ。」  「なんと!ドーナツの穴にはそのような力が?」  「左様。」  「これで如何ですか?」  「ふむ…穴が小さいな。」  「それではこちらのオールドファッションドーナツでは?」  「なかなか良いが、一つではまだ見通しがきかぬ。おかわりだ。」  まず先に、相手の男の真意を読むべきなのは明らかだった。 #超ショートショート #ショートショート #超短編 #超短編小説 #短編 #短編小説 #掌編 #掌編小説 

          超短編|ドーナツの力

          超短編|後継者

           僕はジムに通っている。  来るべき時のために、身体を鍛えておく必要がある。中でも、手首の強化メニューを重点的にこなすようにしたのは、コスパ良く成果を出せるようにとの考えだ。  本番はもうすぐ。練習にも当然、力が入る。  スナップを利かせて…撒くべし、撒くべし、撒くべし!  お爺ちゃんの跡を継ぎたいと修行を始めてから5年。僕は明日、受験生に吉報を届ける『花咲か爺さん』としてデビューする。  目指すは、『少量の灰で、最大の成果を』だ。 #超ショートショート #ショートショ

          超短編|後継者

          徒然|文章の特長

           人それぞれに文章の特長があるから、活字は面白い。  描写の上手い人。  論理的に書ける人。  話の切り口が鋭い人。  リズム感のある人。  知性を感じさせる人。  盛り上がる箇所を心得ている人。  難解な内容を易しい言葉に変換できる人。  小気味良く書ける人。  ユーモアたっぷりな人。  それから。  行間から感情を読ませることが出来る人。  もちろん、もっとたくさんの特長があるのだけれど、最後の人だけは、真似しようと思っても出来るものじゃないなと、いつも思

          徒然|文章の特長

          徒然|日常

           私は、在宅で仕事をしている。  小さな部屋に篭って仕事に専念しているのだが、合間に家事があるので、自由なようで忙しい。修羅場の時期ももちろんあり、そんな時は夜中まで仕事をすることになる。  最近は仕事の合間、休憩タイムにネタが降りてくることがあり、息抜きにちょうど良い感じ。  今年は文学フリマ東京36に、本業とともに出店する予定でいる。

          徒然|日常

          超短編|身の振り方

           私は今、身の振り方が決まる面接中だ。これまでも部署によって行先を左右されてきた。  再生プロジェクトに行くよう指示されることもあれば、一心同体の妻と離れて単身赴任を条件とされたこともある。  さて、問題は今回の面接だ。  一部に金具が使用されたファイルである私の行先はどこだ?資源ゴミ?可燃ゴミか?それとも不燃ゴミ?

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