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あ・うんの呼吸がうまくいかないとき必要な何か=交渉

日本人は交渉下手といわれています。対立する意見を擦り合わせて合意形成するのが苦手で、どちらか一方の言い分が通るケースが多々ある気がします。「あ・うん」の呼吸で意思疎通ができない場合にどうしたら良いのかがわからないからかもしれません。

イラストとデザインを担当した書籍『交渉学が君たちの人生を変える』(印南一路/大和書房)が刊行されています。慶應義塾大学SFCで「戦略的交渉論」を教える印南教授が、その講義のエッセンスを書籍に落とし込んだ内容です。

講義では毎回、2人ペアになり、印南教授が用意するケースをもとに実際に交渉をやってみるところからスタートし、そのあとに交渉の考え方を紹介するそうです。

イラストレーターとして、仕事の依頼に対してどう交渉したら良いのか、
悩んでいたところでこの仕事を受けました。

フリーランスで働いている方はご存知と思いますが、世の中には本当にいろいろなクライアントがいて、最初から条件を提示してくれる方もいれば、まずこちらの条件を聞かれるケースもあります。

その都度、どうしようか考えているだけで日が暮れることもあり、依頼をいただくこと自体はとてもありがたい一方で、返事はどんどん遅くなる、みたいな状況が頻発していました。

原稿を読んで、「これ普通に勉強になるなあ」と思い、
それ依頼「交渉」段階であまり悩まなくなったというか、自分なりに納得のいく進め方ができつつあるように感じています。
フリーか否かに関わらず、「交渉」で悩んでいる方にはぜひ手にとってもらいたい本です。

今回は本の内容をザックリと紹介します。
ぼく個人の感想はまた次回以降書きます(予定)。

本は全部で5章あります。

1章 交渉とは何か?
「交渉」という言葉の定義をした上でこの言葉にまつわる誤解を解き、
うまくいく交渉に必要な3つの基本を紹介する章。

2章 交渉をはじめよう
実際のケースにのっとって、どのように交渉が行われるのかを見た上で、
交渉の基本概念を説明する章。
ここでは主に中古車販売のケースを紹介。
売り手も買い手も両方の考え方を見ることができます。

3章 正当な交渉戦術
交渉の進め方には大きく分けて「正当な交渉戦術」と「きわどい交渉戦術」があり、この章では正当なほうを紹介。ここはマスターしてどんどん実際の交渉で使っていくべき戦術。

4章 きわどい交渉戦術
交渉相手との関係を壊す可能性がある戦術にどんなものがあるかを紹介する章。
倫理的に間違っている方法であり、悪意ある相手がやってくる方法でもある。
その場合の防衛方法も紹介しています。

5章 交渉戦略を実践しよう
これまでの章をふまえた上で、実際の交渉をどう進めていくかを紹介している。
抽象的な概念もここで具体的な事柄に落とし込まれているのでわかりやすくなっています。
ここでは家のリフォーム事例にのっとって解説です。

今回は本の内容だけをザックリ紹介しました。

本で紹介されている事例を見ても、ビジネスはもちろん、日々の買い物にも役立つ内容になっています。あとは金銭の絡まない就職活動の面接などにも応用可能な考え方が書かれています。
そもそも「交渉学」という学問自体が、行動経済学や心理学に基づいたものなので、利害関係が絡む会話にはすべて適応可能だそうです。

興味ある方は書店で手にとったり、電子書籍のサンプルをダウンロードしたりしていただけると嬉しいです。

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