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あの日のぼうけんをもう一度 〜エルマーのぼうけん展〜
「エルマーのぼうけん」と出会ったのはいつだっただろう。この本は捕らわれのりゅうを助けるためにぼうけんに出た少年、エルマーの物語だ。
物心ついたときには既にそばにいた「エルマーのぼうけん」。好きだった物語なので「PLAY!」を飛び出して巡回してくれると知った時は小躍りしたくらい楽しみにしていた展覧会。折角なら書店時代の友達と行こうと誘ってみると瞬間で「行く!」と返ってきた。そうだよね、みんな懐かしいよね〜!
※仕掛けのある展覧会なのでネタバレが嫌な方は行ったあとご覧ください
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姫路に行ったことはあるが、その手前の明石で下車するのは初めてだった。なんとなく遠い場所のイメージがあったが大阪から新快速で40分くらいなので案外近い。
今回の目的地である明石市立文化博物館は明石城のすぐ隣に位置し、駅からずっと坂を登ったところに佇んでいた。正面玄関は駅方面ではないため、建物の横の石階段をさらに登っていく。
「おはようございます!雨の中よう来たね〜!」
登りきったところで声がかかる。博物館の駐車場で仕事をされている警備員の方が大きな声で挨拶してくれた。なんて気持ちの良い挨拶!その温かさにわぁ!っと体温が上がる。始まる前から楽しい。
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この展覧会は物語仕立てになっている。
エルマーが冒険した道筋を疑似体験できるのだ。
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なんとなく文化祭を思い出す雰囲気。物語の懐かしさと雰囲気の懐かしさがエモい。
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まずは森の探索。ここではライオンやトラ、ゴリラが次々と現れる!
抜けた先で待ち構えていたのは…
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水辺で顔を出しているワニだなってすぐ分かる。
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ちょっとアスレチックス感がある。これは子どもが喜びそうな仕掛けだ。ここだけじゃない。この展覧会では展示の仕方の工夫を随所に感じる。細かいところの作り込みがすごいのだ。
例えばこれ。
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そしてこれ。
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随所に作品へのリスペクトを感じる。
エルマーのぼうけんは児童書だが、わたしが訪れた日は8割くらい大人の訪問者だった。かなりご年配のグループもいて、昔から人気作であったことが窺える。
「このシーンめっちゃ好きだった!」
「こっちのシーンは当日ドキドキしたな〜」
「あ〜あったあった、懐かしい」
至る所から聞こえてくる声に少し羨ましさを感じた。エルマーのぼうけん、読んでいたのだけど内容はほとんど忘れてしまっていた。もっと覚えていたかったな。
絵を眺めるだけではない展覧会。
本が作られる過程がみられたり、
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世界各国の表紙を見られたり。
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色んなエルマーとりゅうが見られて楽しかった!
こんなに細かい絵を描ける技術に脱帽。主線がないのにハッキリと境目が分かる。専門的やことは分からないけど、影の入れ方なのかな。こんな絵を描いてみたい。
作品だけじゃなく著者であるルース・スタイルス・ガネットさんのお人柄や人生に迫る展示もあり、より深くこの物語を知るきっかけになった。
会場外には本にまつわるコーナーも!
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「ぼうけん」の概念は人それぞれ。
冒険=ファンタジーのイメージが強いけど、日常の中にある小さな冒険や旅の本も並んでいるのが面白い。
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ぼうけん図書館が可愛い!
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自分にぴったりのぼうけんの書をここで探すのも楽しいと思う!私も見つけたので、もし手に入った暁にはここで紹介しようと思う。
会場の中も外もたっぷり楽しい「エルマーのぼうけん展」は5/19まで!
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