木之下ゆうり

小説と漫画。ヒューマンドラマ。描きたいのは全ての愛のかたち。舞台はノンジャンル、リアルとファンタジーの狭間な世界。後味を引くファンタジーから、唯一無二の絆、濃密なヒューマンドラマまで幅広く。ほっこり系もお任せあれ。美しいものが好き。言葉は愛。サークル「言音花香」で活動中。

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小説と漫画。ヒューマンドラマ。描きたいのは全ての愛のかたち。舞台はノンジャンル、リアルとファンタジーの狭間な世界。後味を引くファンタジーから、唯一無二の絆、濃密なヒューマンドラマまで幅広く。ほっこり系もお任せあれ。美しいものが好き。言葉は愛。サークル「言音花香」で活動中。

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    • 読後ふむふむ記事まとめ。

      グッとくるもの、そうでないもの。きっとあるでしょう。さまざまなテーマの記事の中から、ふむふむな出会いがありますように。肩の力が抜けるといいですね。

    • 短編小説集

      オリジナル小説の詰め合わせです。よかったらどうぞ。

    • 愛情の記憶

      オリジナル小説「愛情の記憶」のおまとめマガジン。マンガやイラストなども。

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    創作活動を楽しむ姿に肩書きを付けるとき、遠慮はいらないと思う

    SNSを見ていて思ったことがひとつ。 創作活動を楽しむ姿に肩書きを付けるとき、遠慮はいらないと思う。 小説家、漫画家、ハンドメイド作家、コンポーザー。言い方は様々あるでしょう。それに取り組み、発信しているなら、実績のあるアーティスト。結果は別物として切り分けた方がいいかなと思います。 「原作がアニメ化された」漫画家、「全作重版出来の」文才、「駅構内のポスターを占拠する」イラストレーター。これらは、事実が伴わないと虚構になってしまいますが、それはその人の活動を見守っている方

      • Under the Full Moon

         貴方へのこの気持ち。  彼の国の文才は「月が綺麗ですね」と意訳したらしい。その真意はどうあれ、芳しい妙味を味わわせてくれる台詞と言えよう。  思いのままを、言葉にして伝えることも時には必要だろう。飾り気のない投げかけがひたすら愛しい瞬間も確かにある。ただ、「赤」ひとことでも受け手によってグラデーションを生み出すように、この気持ちには、様々な色合いが存在する。  柔らかい笑顔を向けられたなら、疲れは不思議と消えて行くし、貴方の「大丈夫」を聞けば杞憂とは無縁でいられる。「そのま

        • ねえカレンダー、また教えてね【短編小説】

          スマホのカレンダーに予定を入れた。高機能なそれは、予定名を数文字打っただけで「これと同じ用事では?」と予測変換を提示。消し忘れた過去の日が浮上した。色褪せない苦味と共に。 「すごく楽しみです」 予定が立ったその日、そうメッセージしたのを覚えている。何気ない会話から、不思議な流れで食事へ行く事に。 どちらかが始めなければ、変えられない関係性。パワーバランス的にはこちらが下。当然のように、諦めという壁を作った。 だけど。 乗り越えてくれたんだな。 嬉しいな。 顔に出やすいから

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            マンガ【けんおん結果良好】

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            猫の瞳【短編小説】

             俺は衝動買いをすることがない。  事前に必要なものをリストにまとめ、それらを店で淡々と手に取るだけ。言うなれば、買い物は作業に過ぎない。  ある日、仕事帰りに駅ナカの書店に立ち寄った。好きな作家の最新作を買うためだった。  平積みされた、話題作。さっと手に取り、レジへと向かう。入店後三分以内で帰れるかも、などとうっすらと勝ち誇っていたとき。レジ横に展開された文房具コーナーが目に留まる。栞、ブックカバーにブックスタンド。洗練されたデザインが好印象で、カバーの新調を検討するた

            「見守る」と「放置」の違い

            Dear 上司 いつも見ているよ、その褒め言葉は行動が伴わないと、唯の口だけの人証明書です。 観察は誰にでも出来て、その先で相手に対し何をするか、しないか見極めるのが良き導者。何もしない決断だったとしても、「見守る」と放置は違うとこちらは肌で分かるのです。 窮地に陥ったとき、道開きの言葉を届けられるのは前者。 頑張れと背中押してくれるのが後者。 人は誰しも、経験不足なところがどこかにあって、そんな時、頼りになるのは、何処を目指せばよいか、何を改善したら次に進めるのか、ヒ

            諦めと期待の基準を都度微修正してもバチは当たらないよね

            こんにちは。 ふと、ありゃりゃ、と思ってから、気づいたことをまとめます。 諦めと期待の基準をいいように都度修正してもバチは当たらないよね もう諦めたと言いながら、だらだら期待し続けた自分と不意に向き合ったとき、情けないって、悲しくなったんです。 おちゃめだなとか、可愛げとかって、割り切れたらいいんですけどね。そこまで寛容じゃなかったみたいです。 甘いなあ、ほんと。 期待って、一度掴んだら明確な手応えあるまで手離せないんですよね。プラスとマイナス、どちらでもいいから

            【短編小説】幸せの基底

             映画の上映開始まであと五分。駐車場が空いておらず、ショピングモールの端から端まで急ぎ足。 「あ、待って」  聞いておきながらこちらの了承を待つことなく、君は通路沿いのガシャポンコーナーに吸い寄せられて、しゃがみ込む。 「おい」  そういうマイペースなところも嫌いじゃないが、時間の制約がある今は話が別。腕を引こうとしたものの、間合いを詰めた時点で時すでに遅し。滑らかに差し込まれる硬貨、嬉々として回されるハンドル。半透明のカプセルから透けて見える中身に、一気に広がる満足感。 「

            【短いブログ】誰から学ぶかを変えると、苦手意識が薄れて興味関心の対象に格上げされたりする。

            こんにちは。 最近ハマっている動画から気づいたことをまとめます。 誰から学ぶかを変えると、苦手意識が薄れて、興味関心の対象に格上げされたりする。 ハマっている動画がコチラ ゲームさんぽ/ライブドアニュース「アサクリでギリシャ観光」 教科で括れば社会、いわゆる歴史や地理が大の苦手。とにかく覚えるしかないじゃないですか。あれって。 過去の勝敗、国の拡大と縮小、支配者の移り変わり。それらに全く興味が持てなかった生徒時代。今でも覚えているのは縄文土器くらい(たぶん)。 そんな私

            ぽかぽか太陽おふとんの香りがいちばん好き。

            様々なSNS媒体と投稿サイトを使ってみたけれど、もしかしたら良いとこどりしているのがnoteさんかもしれない。小説も漫画/イラストも落ち着いて出せそう。コンテストの圧が無く、かつ、お下品なエロスが乱立していない。自由にのびのび、解放区。居心地いいかも。ここだったかもしれない。

            君のことだけ【オリジナル短編小説】

             その兆しは見えていた。いつもずっとあちこちに。甘い視線、手の表情。声のうわずりに忘れたフリ。 「ごめん。もう一度教えて」  何度でも聞きにおいでよ。君のためなら深夜でも応えるから。 「僕の好きな曲のタイトルは『君のことだけ』。本当に忘れっぽいんだから。メモしてあげようか?」 「ううん、いい。直接聞きたい」 「何それ。また忘れるぞって予告?」  途端に頬を染め上げ、言葉にならない悲鳴をあげた。わかりやすい心の声が、充分聴こえてきたけれど。  可愛い。だけどもう飽きた。二度と

            あなたの目をお持ちなさいね

            たまに無性に本屋さんに入り浸りたくなるんですよね。触れたことのない知識や、まだ見ぬエンタメに出会えるワクワク感が大好きで。 小説や漫画のコーナーで、平積みではなく背表紙がズラッと並んだ棚を眺めて、「どのタイトルが一番心惹かれるでしょう選手権」みたいなことを、楽しんだりする。 今日の一冊を求めて探索中。背後に流れてきた会話の一部がこちら。 「いま流行りのBLでも読んでみる?」 いいかい、お嬢さん。老婆心ながら言わせてもらうよ。 話題だからではなく、読みたいから読む作品を

            好きと伝えることは、過去のあなたも含めて全部好きって言うのと同じじゃないかな

            こんにちは。 ふと思ったんですよね。 誰かに好きって伝えることは、「今この瞬間のあなたが好き」というよりも、「過去のあなたも含めて全部好き」って意味合いの方が、濃いんじゃないかな。 *** 目の前に見えている相手は、過去の結晶。何を感じ、何を選んで、何を得てきたか。価値観、思考の癖、美意識、興味を惹かれるもの。その全ては綿々と積み重ねてきたこれまでの時間で身につけ、表層に、あるいは内面で明確化しているもの。 過去はあなたの礎。目の前のあなたが好きなら、自然と過去のあな

            大人が得るチカラ

            人生って、何故、なんで、どうして、の連続だと思う。 何故あの時諦めたんだろう 何で好きになったんだろう どうしてこれをしているのだろう これらの疑問と折り合いをつけていく過程が、大人になるということだと思う。言うなれば、理由などなくても進むしかないと、励ますチカラが、きっと必要なのだろう。 大人は偉い。責任感は永遠の友。 大人は強い。諦めの悪さを味方につけている。 大人は優しい。自分を許してあげられる。 大人は繊細。顔で笑って心で泣ける。 だから、励ますチカラが、きっ

            【初記事】楽しんで書いていきます。

            こんにちは。 木之下ゆうりと申します。 まずは自己紹介から。 創作を楽しむ人です。オリジナル小説を中心に、登場人物のイラストを描いたりしています。 作品の舞台はノンジャンル、リアルとファンタジーの狭間な世界。ほろにがい後味残すファンタジーから、唯一無二の絆、濃密なヒューマンドラマまで幅広く。美しいものが好き。言葉は愛。 そんなことを思いながら、楽しむことをモットーに、好きなことを好きなだけ。 違うサイトでブログを書いていたのですが、こちらでも並行運用しようとトライアル中