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大三元、必要ですか?

結論から言うと「必要です」としかならないんですが、別に常に持っているわけでもないのが大三元。広角、標準、中望遠のF2.8通しレンズのことです。鉄道写真を撮るとして、いつ使うかを書いてみます。まずはBing AI(Chat GPTと中身はほぼ同じ)に大三元のメリットデメリットを聞いてみました。なお、ここでいう「大三元」は35mmフルサイズとします。

メリット:

  1. 明るさと描写力: 開放F2.8の明るさによる単焦点に迫る描画力は大きな魅力です。美しい描画が焦点距離を変えながら撮影しても続きます。

  2. F値の一貫性: 3本揃えることでレンズ交換してもF値を保って撮影を続けることができます。広角でも望遠でもF2.8が使えるので、同じF値で撮影を完了できます。

デメリット:

  1. 大きさと重さ: 大三元レンズは大きく重くなります。3本の大きなレンズを持ち歩くには大きなカメラバッグが必要で、旅行などにちょっと持ち歩くという使い方はできません。

  2. 高価: 開放F2.8通しを実現するため、設計難易度が高く、プロユースに耐える高い精度や堅牢性をもたせるために非常に高価です。

だいたい言ってくれましたね。ほぼこれが全てです、で終わっては面白くないので、もうちょっと書きます。

メリットの中に明るさと描写力とありました。描写は正直小三元やその下のレンズでも良いものはたくさんあるのですが、ズームレンズにおいてF2.8という明るさは魅力的です。暗い場所での撮影や大きなボケを生み出したい時に役立ちます。

大三元の大きなボケは魅力

一方、デメリットの中に大きくて重いので旅行にちょっと持ち歩くのが難しい、とありますが、熱意と気合いがあれば持ち歩けます。実際私も必要なら持ち歩きます。この無理がいつ効いてくるかというと、疲れてきてからの撮影の意欲に効いてきます。

例えば有名撮影地で撮りたかった構図を撮って満足したとします。その後歩いていたら、有名撮影地のような良い構図かは分からないけど、ちょっと良い写真撮れるかも、と思える場所を見つけました。この時、延長戦でもう1枚撮れるでしょうか?

もう一つ例を出します。夕焼けが撮れて満足した後、宵の口のブルーの空がとても綺麗なことに気づきました。ここで列車を撮ると家に帰るのは1時間以上遅くなります。粘れますか?

こういう状況では、粘って撮ったそのカットがその日一番のカットになることもあるわけです。そう考えると粘るに越したことはないんですが、ここで発生する問題は体力です。間違いなく、機材は重ければ重いほど体力を消費します。

雨の撮影をしていた時、少し粘って撮影したブルーモーメントの1枚

ある写真家と話していた時、「良い写真を撮るには機動力が重要だ」という話をされていました。私もその通りだと思っていて、少しでも長く歩き回った方が(試行回数が増える分だけ)良い写真を撮れる確率は上がります。そういう意味では、大三元を持ち歩ける体力と気合いがあるかないか、というのも一つの選定基準になるかもしれません。

私は基本的にその体力がないので、大三元は車で撮影に行く時か、気合いが入っている時に持って行く感じになっています

こちらはマイクロフォーサーズと便利ズームで出かけた時の一枚です。軽くてさっと撮れるのが良いですね。

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