YujiOkauchi(毎週木曜更新)

関西を拠点に活動する鉄道写真作家。「鉄道写真を通して知ったこと」をテーマに、旅行記や機…

YujiOkauchi(毎週木曜更新)

関西を拠点に活動する鉄道写真作家。「鉄道写真を通して知ったこと」をテーマに、旅行記や機材の話など、鉄道写真の話を撮る中で見つけた面白い話や経験を毎週書いていきます。

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Note サイトマップ(最初に読んでほしいページ)

2023年8月から本格始動、週1-2回更新で記事作成を続けてきました。現在書いている記事を整理しつつ、今後の展開も綴っていきます。この記事は随時更新の固定用記事になりますので、ちょくちょく見ていただけますと幸いです。 私は鉄道写真に関するNoteを作成していますが、大きくわけて下記の4ジャンルの記事を作成しています。 ①鉄道写真の思考/撮り方 ②機材の話(カメラ・レンズの選び方やレビュー) ③撮影記録(旅行記) ①鉄道写真の思考/撮り方 最も力を入れて書いているコンテンツ

    • カメラはなんでもいい?ホントに?(あるいは、OM SYSTEMを積極的に選ぶ理由)

      写真が撮れればカメラなんてどうでも良い、そういう考え方もあるんですが、一方でカメラのメーカーや機種にこだわる人もいます。 私の場合、「自分のカメラの中から、作品作り用にどれか一台だけ選べ」と言われれば、割とあっさりとOM SYSTEMのOM-1を上げるでしょう。ほかのカメラも必要だから持っていますが、OM-1以外に関しては、正直他社に乗り換えなければならないのっぴきならない理由が発生すれば、別に乗り換えても良いかなと思っています。 さて、ここからがOM-1を積極的に選ぶ理

      • 写真を「下手にする」(無料公開)

        実は写真って「上手すぎる」と心が動かないかも?と最近思い始めました。これは良い写真と上手い写真、みたいな手垢のついた話になるわけなんですが、私のざっくりした考え方は 写真が「良い」か→主観的、官能的な評価 写真が「上手い」か→客観的にわかる基準での評価 だと考えています。 例えば、 ・手ブレしていない ・ピンボケしていない ・順光/逆光で撮影している ・特定のニュースを撮影している みたいなことは全て言語化できるし、誰もが「事実」として認められます。つまり、上手いの構成要素

        • 演出された写真はニセモノなのか

          つづきです。 もうちょっと具体的な話をします。

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          演出された写真はニセモノなのか

          今回から試験的に有料ゾーンを作ってみることにしました。抽象的な話は無料ゾーンで、具体的な話を有料ゾーンでしていくイメージです。ノウハウというのもあるんですが、書きにくい本音なんかも有料ゾーンに入れていきます。 ※今回はスナップ・風景を取り込む鉄道写真がベースです。周辺分野の方も多少参考になるかもしれませんが、演出しか有り得ない写真を撮っている人とは考え方が違うと思われます。 「写真は真実を写す」という言葉だけでなく、それが全くの誤りだという言説までずっと語られて続けている

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          「記録程度に」は決して言い訳の言葉ではない

          「記録程度に」という言葉が写真界隈ではたまに聞こえてくる。この時の意味は「妥協した条件だけど、シャッター押さないのももったいないので撮りました」みたいな感じだろう。 写真は撮った瞬間からノスタルジーをまとう、という話があるように、写真は撮られた瞬間、その日その場所に存在したモノの過去の姿の記録になる。つまり、写真は本質的に記録なのだ。つまり、「記録程度」も本質的には立派に写真なのである。 この前提で「記録」について考えるのだが、今自宅にいる自分を撮るのも記録だし、特別に運

          「記録程度に」は決して言い訳の言葉ではない

          定番構図にこだわらない方が良いかもしれない話

          今まで、Noteで定番の構図取りがなぜよく見えるか、みたいな話を何度か書いてきました。 今回は逆に定番を崩す話をしたいと思います。構図について考えなくてもできてしまう人はよく言いますよね、「感じるままに」って。そういう人は平気で定番を崩せます。型無しレベルから駆け上がっちゃう人もいます。ただ、私はそれだとなかなか上手くいかなかったので、思考もしているわけですね。 前提としての話。定番はいわば型で、定番崩しは型破りなのか型無しなのか……なんて議論は耳にタコができるほど言われ

          定番構図にこだわらない方が良いかもしれない話

          ボケブレについての解釈

          「ボケブレ」。写真をしている人なら一度は聞いたことのあるワードだと思いますが、その辺どう考えているかつらつら書こうと思います。 前提として、「ボケブレ」って芯となる主題があってはじめて成り立つものだと思っているんですよね。画面全体が全部ぼや〜っとしている状態だと、何がキーメッセージなのか伝わってこない。 じゃあ芯となる主題ってなんやねんという話なんですが、これはめちゃくちゃ難しい。色んな写真を見たし撮ったし、写真美術の講義まで受けたこともあるけど、未だに難しいです。多

          ボケブレについての解釈

          エントリー機の定義とそのメリット

          私は今まで、エントリー機からフラッグシップ機まで様々な種類のカメラを使ってきました。エントリー機に近いモデルを主力に近い形で使っていた期間も長いので、それなりに語れることがありそうと思って記事にしました。 エントリー機とはなにか? 私はエントリー機について「機能を絞って安価にしたカメラ」と定義しています。例えば、「手ぶれ補正はそこそこです」「メカシャッターはありません」「画質は最高ではありません」といった具合。機能を絞ればその分必要な部材が減るので、結果的に小型軽量にもな

          エントリー機の定義とそのメリット

          大三元、必要ですか?

          結論から言うと「必要です」としかならないんですが、別に常に持っているわけでもないのが大三元。広角、標準、中望遠のF2.8通しレンズのことです。鉄道写真を撮るとして、いつ使うかを書いてみます。まずはBing AI(Chat GPTと中身はほぼ同じ)に大三元のメリットデメリットを聞いてみました。なお、ここでいう「大三元」は35mmフルサイズとします。 メリット: 明るさと描写力: 開放F2.8の明るさによる単焦点に迫る描画力は大きな魅力です。美しい描画が焦点距離を変えながら撮

          大三元、必要ですか?

          四国新幹線撮影記

          今年のゴールデンウィークは四国4県を巡る旅をしてきた。普段、四国に行く時は鉄道利用の旅をすることが多いが、今回は始発~日の入りまで撮影したいため、車で行くことにした。相棒は愛車のプロボックス。途中の宿泊は全てこのプロボックスの車内だったが、荷台が広いので足を伸ばして寝ることができた。 この旅では四国の中央にある山地の部分と、高知県内を重点的に巡ることにしていた。中でも特に狙っていたのは予土線を走る「新幹線」である。 この新幹線の形をしたディーゼルカーの正式名称は「鉄道ホビ

          新快速フォトグラファー〜ありふれた列車を撮る〜

          新快速、言わずと知れた関西のスターである。追加料金不要ながら停車駅を特急に近いレベルまで絞った、速達重視の列車だ。青春18切符を使っているときにお世話になった方も多いだろう。ただ、乗り鉄はもちろん撮り鉄すら新快速は撮る列車というより乗る列車と認識していて、撮っている人はやや少ない。今回は敢えて撮っている人が少ない新快速をJR神戸線で撮影してみた。 神戸線は東海道本線の大阪から山陽本線の姫路までの区間に付けられた愛称である。関東で言えば高崎線や宇都宮線のようなイメージだ。

          新快速フォトグラファー〜ありふれた列車を撮る〜

          鉄道写真を撮る時の思考プロセス

          今週は鉄道写真を撮る時に何を考えているかを書いていきます。私の鉄道写真は編成系というよりは風景/スナップ系が大多数ですので、鉄道に限らず主題がはっきりした被写体を狙う人には何かの参考になるかもしれません。なお、プロセスを考える手法としてはゴールから逆算する方法が取られるので、一般的な写真ノウハウと少し毛色を変え、敢えて後ろから書いてみることにします。 発表家族写真を除き、基本的に私の写真のゴールは発表です。発表のやり方はSNS、展示、同人誌、コンテスト等々ありますが、何かし

          鉄道写真を撮る時の思考プロセス

          周辺光量落ちの効果について

          あるレンズのレビューでは周辺光量落ちが少ないことが賞賛されるが、かと思えば後処理で周辺光量を落とす加工をしている人も多い。今回はそんな周辺光量落ちについて考えてみる。あくまで今回は考察回なので、ひとつの意見として考えていただければ幸いだ。 さて、周辺光量落ちとは、こんな感じで写真の周辺の露出が落ちている状態のことを言う。 周辺光量落ちは、レンズの特徴として撮って出し段階から着く場合と、後処理でつける場合があるのだが、正直それは見る人側としては分からないので、効果としては同

          周辺光量落ちの効果について

          JPEGの段階である程度仕上げておくメリット

          写真を撮っている人の中で意見が大きく別れることの一つが、撮影時の設定の仕方だ。大きく分けて、RAW現像を前提としてニュートラルな仕上げを好む人と、JPEG段階で仕上げて撮って出しすることを好む人がいる。 私はJPEG撮って出し、JPEGをちょっと加工、RAWを加工全て行うのだが、どのパターンで仕上げるにしても、ある程度JPEGの段階で仕上げるようにしている。過激ではないが、緩やかにJPEG派といったところ。そうしているメリットには、下記のようなものがある。 ①撮影時の意志を

          JPEGの段階である程度仕上げておくメリット

          写真構図の言語化③構図論を実践することと理論を考えることの違い(今浪クラス未満のキャッパー理論と共に)

          ※最後まで無料です。

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