非エンジニア経営者(予備軍)のための1コマンドでのウェブアプリケーション開発環境構築 for Mac OS X El Capitan
はじめに
本稿および本稿リンク先のコマンドならびに操作手順は自己責任にてご利用ください。本稿に起因するしないに関わらず、筆者はいかなる責任も負いません。
1コマンドって?
「こまけえことはいいんだよ」という人向け。
bash <(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/yoheinishikubo/osx-provisioning-with-ansible/master/bin/bootstrap)
長々と書いていますが、基本はこちらのコマンドを打って、リターンキー連打、必要なときにMacのログインパスワードを打つだけという簡単さです。
背景など
留意事項
・地頭のよい人を対象としていますので、基本的に用語の説明は一切行いません。Googleで検索すれば各々の概要は把握できるかと思います。また、特にターミナル上での英語の確認メッセージはちゃんと読んで理解の上で実行しましょう。
・本稿で紹介する内容はクリーンインストール直後のOS X El Capitan上にて数回にわたってテストしていますが、環境によっては正常に動作しない可能性もございます。
・可逆的にアンインストール可能ですが、方法はご自分でお調べください。
・非エンジニアを対象としていますので、基本的に他の手段でインストールした開発ツールや環境の存在を前提としていません。例えば、Rubyはrbenvを用いて、最新の安定バージョンをインストールするかたちとなりますので、それ以前のバージョンのRubyを前提としたソフトウェアが動作しなくなることなどの問題が起きえます。
必要な環境
・OS X El Capitanならびに同OSが動作するMac。機種やメモリ搭載量は問いませんが、ストレージの空き容量はある程度必要となります。
インストールされるソフトウェア
・Apple配布のコマンドライン・デベロッパ・ツール
・HomebrewならびにHomebrew Cask - OS X用パッケージマネージャ。各種ソフトウェアをインストール・アンインストールするツールです。
・Ansible - 各種ソフトウェアの自動インストール・設定ツールです。Linuxサーバの設定にも利用できますので、覚えておいて損はないと思います。Ansibleでインストールされる各ソフトウェア群は以下のURLで確認できます。
https://github.com/yoheinishikubo/osx-provisioning-with-ansible/blob/master/host_vars/localhost
・Google Cloud SDK - Google Cloud Platformを利用するためのツールとなります。初期設定に加えて、Python用のGoogle App Engineコンポーネントのインストールも行います。
・Node.js - 大まかに説明すると、ローカルで利用できるJavaScript環境となります。本稿操作実行時点で最新のNode.jsをNodebrewを用いてインストールします。
・Atom - テキストエディタです。コーディングに用います。
・GitHub Desktop - GitHubを利用するためのデスクトップアプリケーションです。
手順
Macの画面の右上、矢印の指している虫眼鏡アイコンをクリックします。
入力ボックスが表示されますので、半角英数で"terminal"と入力します。
(実際にはterくらいまでの入力で済むかと思います。この操作でのアプリケーション起動は便利ですので、慣れましょう)
検索結果が表示されますので、アプリケーション「ターミナル」を選択し、リターンキーを押します。
ターミナルが新規画面とともに起動されます。この画面は初めての方も多いかと思いますが、地頭のよい人であれば、すぐに慣れると思いますし、慣れましょう。
下のグレー部分のテキストを全選択(トリプルクリック)して、コピーし、ターミナルのウインドウにペーストします。
bash <(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/yoheinishikubo/osx-provisioning-with-ansible/master/bin/bootstrap)
ここで実行するコマンドのソースはhttps://github.com/yoheinishikubo/osx-provisioning-with-ansibleで確認可能です。
以下、余談です。
GitHubという名称のサービスは聞いたことはあるかと思いますが、本稿で利用するコマンドはGitHub上でオープンソースとしてMITライセンスで公開しています。
セキュリティ的な不安がある場合はソースを読みこめばよいですし、改変したい場合はGitHub上でFolkして編集すればよいでしょう。このあたりはオープンソースソフトウェアの利点となります。このようなオープンソースソフトウェアの透明性や改変可能性が経営に及ぼすインパクトは経営者であればピンと来ると思います。
余談はここまでです。
ペースト後の画面が上記のように表示されていることを確認し、リターンキーを押します。
HomebrewとAnsibleのインストールが行われます。
リターンキーを押します。
HomebrewのインストーラがAppleが配布しているソフトウェア開発のための基本ツール群をインストールします。
「インストール」ボタンを押します。
「同意する」を押します。
ダウンロードが始まります。数分以上の時間がかかりますので、待ちましょう。
「完了」を押し、ターミナルの画面に戻りましょう。
パスワード入力を求められますので、Macのユーザパスワードを入力しリターンキーを押します。
Ansibleの設定ファイルをgit cloneし、HomebrewとHomebrew Caskを用いて、ツール群(一覧)をインストールします。前者はコマンドラインツール用、後者は主にGUIアプリケーション用です。
Macのログインパスワードを入力しリターンキーを押します。
環境にもよりますが、10分以上はかかりますので、待ちます。
Macのログインパスワードを入力しリターンキーを押します。
Google Cloud SDKのインストールを行います。リターンキーを押します。
(ここでは基本的にデフォルト設定にてインストールします)
GoogleへのSDK利用ログ送信を行いたくない場合は"n"と入力してリターンを押します。
リターンキーを押します。
リターンキーを押します。
gcloud app Python Extensionsのインストールを行います。
リターンキーを押します。
Node.jsのインストールが行われます。
以上で完了です。
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