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43歳2児の母、フリーランスになってみた

こんにちは、ユキッ先生です。

2009年から12年勤めた会社を正式に辞めまして、有休消化期間を終了し、先週より正式にフリーランスの身となりました。
就職氷河期どん底世代の43歳、2人の未就学児の母です。
アホなのか。って冗談交じりに家族にいわれましたし、自分でも確かにそう思います。

わが家は夫婦別財布で、夫には一定額を家計に入れてもらうシステム。会社員時代の収入はほぼ同じで、生活費は私が一括管理していました。今後もその方針は変わらず、の予定です。
私が独身時代に住んでいた部屋を貸していて家賃収入がありますが、住宅ローンや固定資産税引いて残るのは月額2万程度です。

基本的には生活よりも「よりよい晩酌」、つまり自分自身のために働いています。中学時代の小遣いを、母の職場の内職をすることで、出来高制でもらってた頃から「仕事が好き」と断言していて、人生100年などと世で語られる前からそもそもその気だった、おそらく身体と脳の動く限りはなんらかの労働をしていたいタイプです。

駆け出しのフリーコンテンツプランナーだよ!

独立後の肩書きは「コンテンツプランナー」です。でも、いま保育利用のための申請書類を書いてても何度も思いますが、いったい「コンテンツプランナー」ってなんなんでしょうね? あやしいぞ。

私がこれまで在籍したのが【ラジオ】と【アプリゲーム】の製作現場で、まごうことなき【コンテンツ】と呼ばれる形のない商品を、20年間、粉骨砕身で企画制作し編成・運営してきました。
この2つ、完全に異業種ですが、異なる点・共通する点を、実感として理解しています。いろんな番組やタイトルの、立ち上げからサ終まで見届けたのは強みで、この掛け合わせでキャリアを築いてる人は希少なはず。

それら両方の経験を活用できるプロジェクト案件を究極的には探していますが、世の中にあふれる「コンテンツ」企画制作案件は、基本的にWeb寄りです。わかっちゃいたよ。ラジオ局での局サイト、番組サイト、営業(タイアップ)案件、アプリ内Webビューコンテンツ等、広義では「Webベースの技術を使った」コンテンツに関わっていたので、いっそ「Webディレクター/プランナー」と名乗れたら便利というかラクなんですが、WebにはWebというマーケットの流儀があり、そこで専門的に闘った経験がほぼないので、それを看板に掲げるのはウソだな、ってことで「コンテンツプランナー」です。いつでも王道を通らないニッチな人生歩んでるわー。

チャレンジといえばチャレンジだし、ある種のペースダウンといえばペースダウンだし、生きかた・働きかたの実験といえば実験です。
動いてみて、もしかしたら、やっぱり勤め人がよかった、となるかもしれません。
それでも、人生100年、もともとどのみち死ぬ直前まで働くつもりでいる人間なので、このチャンスにビッグウェーブに乗ってみようと考えた次第です。

今回は、独立しようと思ったいくつかのきっかけについてまとめてみたいと思います。

独立の理由1:いわゆる「小1の壁」に備える働きかた

いちばん大きかったのは上の子(娘)のいわゆる「小1の壁」をどう迎えるか、という課題です。現在5歳半、保育園の年長クラスです。発達面でちょっと独特な特性があって、入学直後サポートは念入りにしたいという事情もあります。

先週まで在籍していた会社はめちゃくちゃ制度が整っていたんです。たぶん大阪で(私のような)変人を雇ってくれる会社のなかでは、最高クラスにいい会社だと思います。いやマジで。異業種転職でなぜ入れたのか謎なくらいいい会社。
育休復帰を2回して時短勤務を足掛け3年やってましたが、制度上「末子が小学校卒業まで時短勤務を続けられる」し、「時短勤務によって給与が減らない(私の場合、むしろ最後の2年は上がった。ただし入社タイミングにより今後も同様であるかどうかはわからない)んですからね。
子持ち女性社員自体は少なかったんですが、そもそも比較的人材の流動性が高く多様で、それはそれで私にとっても非常に居心地の良い要因のひとつでした(詳しくはこちらでインタビュー記事にしていただいています)。

住んでいる自治体にも、評判はわかりませんが、小学校校舎を活用した公立の学童(放課後保育サービス)が存在はするし、私が希望しさえすればおそらく会社員を続けることは可能でした。

それでも、コロナ禍が始まっても一切在宅勤務などにならなかった夫の職場事情などを考慮すると、子どもが小学校に上がるタイミングで、私がなんらかの形で生活スタイルを変更することは覚悟していた。現在の職場で、それに見合うキャリアを積めるのか、5年10年先のキャリアビジョンみたいなことを、自問自答しながら働いていました。

そのタイミングがひとつの区切りである、という前提が常にうっすらあって、そこにこまごまとした組織的な事情や、以下に述べますが他の理由が重なっての決断であったということを、最初の理由として語っておきたかった次第です。

要するに「古い体質の旦那の職場のせい」ではありますね。
制度を整えてるいい会社なのに、従業員の配偶者の職場がそこにフリーライドしちゃうせいで、人材流出のジレンマを抱えてるってことですよ…。悩ましい。

もっとも、「好きなことがあってそれを目指すならいいよ、ちなみに俺はこの会社で定年までいる。社内でニッチな領域のスキル積んで、今後はゆるく細く働く」と宣言した夫も、正しいし、それはそれで恵まれているし、すごいと思いますけども。夫婦はバランスだ。

独立の理由2:「脱・1社固定週5勤務」を試す

1社めは現場にフリーランスのスタッフが多く、社員として発注側のお仕事もしていました。採用した専門学校卒業後の新人に、請求書の書きかたを教えたこともあります。そんななか、あくまでも個人的にですが、複数の企業に出入りしている人ほど面白い視点を持ってるな、という感覚がありました。その働きかたのよいところも悪いところも理解しているつもりです。その後勤め人(彼ら彼女らがよくいう「カタギ」)になった人もたくさんいますし。

ロールモデルという意味では、同じ組織に所属する会社員の先輩よりも、フリーランスや契約社員だった人々に教えられたことのほうが多いのが事実です。
特殊な業種でもありますが、現場を回しているのは比較的立場の不安定な若手の人々で、年季の入った社員さんにの働きぶりにはどうも憧れなかった。おそらく長くそこに居ると、他で生きられなくなる特殊性がある。年を取るとなおさらです。もちろん、そんななかでも尊敬できるかたもいらっしゃいましたけども。

私もいつか独立して仕事をしたいな、ざっくりいえば40代ぐらい…? というイメージはありつつ、あの頃のどうも憧れない社員さんたちの年齢にさしかかってきているなと。フリーで仕事するなら、スキルはもちろんのことながら、健康資本とネットワーク資本(人脈)も重要。「会いたい人に、会いにいけるうちに会いにいける時間、自由度」への希求が高まりました。

2社めはとってもいい会社でしたが、働く環境もまた整っている、すなわち基本的に社内リソースで仕事が完結する=人脈は社外にはなかなか広がらないし、内部統制がかなりしっかりしているぶん副業に厳しい、という点に若干の息苦しさも感じ始めていました。
所属している限り収入面で安心はできるけども、職場外で得られる経験には確実に制限がある。定年まで居られるかもしれないし、早期退職なんてこともあるかもしれないけども、その後を生きるために必要な何か(お金以外)を得られているかどうかはわからない。誰かに魚をもらうより、魚の取りかたを(いまの年代で)学んでおくほうが有用な気がする。
このあたり、個人がどちらに価値を置くかのバランスは、ちょうどいま時代の潮目だなと思います。

一方でコロナ禍で突然在宅勤務になったときの経験は衝撃的で、「なんだ、職場だってやればできるじゃん」というのがみんなの本音だったんじゃないでしょうか。それに、私の場合は3年にわたる時短勤務と育児両立で、自身の業務管理スキルが上がっていたので、9か月半の在宅勤務の経験が「なんだ、私だってやればできるじゃん」という自信を浮き彫りに。
そして世の中が在宅勤務や副業にフレンドリーになってきた傾向が、私にとって大きなチャンスと思えてきました。

さしあたっては二人の子の「小1の壁」をなんとか乗り越えて、その先に【週3稼働で週5稼働の頃の年収の3/5に到達する】のが目標です。

独立の理由3:冷静(リスク計算)と情熱のあいだ

勤め人でなくなる大きなリスクは「収入」ですが、子どもにかかるお金は大きくなっていくほど増えるのが事実です。であれば、どのみち取るリスクなら、決断は早ければ早いほどいい。
住んでいる地区は、上の子を保育所に預けて復帰する2017年当時は「保活の激戦区」で、「両親フルタイムでも点数が足りない」といわれるレベルでしたが、下の子が入園して2年。行政的措置に保育の利用しやすさは改善され、状況はかなり落ち着いてきました。
区役所にも確認しましたが、自営業になったことで、退園を迫られるような状況ではなくなっています。

あと、理由1で述べたタイミングに備えて、職場で着々と財形貯蓄と持株会をやってまして、3年で目標額に達したこととか、忘れていた15年前の貯金が昨年末にまるっと戻ってきたこととか、思春期の野心?情熱?を思い出させてくれる推しとの出会い(実はこれデカい、ヤバい)とかいろいろありますが、とりあえず、昨年から今年にかけて、いろんなピースが、頭のなかでかちっとハマりました。

独立の理由4:ニューノーマル&風の時代、確かにその風を感じた

最後にいきなり盛大にスピリチュアりますけども、西洋占星術で水瓶座の2021年って、12年に一度の幸運期であり、そもそも世界がすでに200年に1度の大変革期を迎えつつあって、「風の時代」に突入しているんですよ。
産業革命以来の大転換ですよ。

ちなみに前回の水瓶座幸運期は2009年で、私が最初の転職をした年でした。
あれは確かに私個人にとって革命的な変化で、あの年の方向転換がなければ、家族はいなかったかもしれないし、社会人大学院に通うなんてこともなかったのかもしれません。
そう考えると、西洋占星術侮りがたし、ってことで、特にここ2~3年は信用度を上げて注目しています。

【風の時代】とは?

約200年前の「地の時代」に入った時期を振り返ると、1820年の産業革命が象徴的です。地のエレメントには、物質・安定・現実的などといった性質があります。つまり、目に見える物質的なものを重要視していたのが、これまでの時代ということです。
それでは今回の水瓶座=風のエレメントにはどんな性質があるかというと、情報・コミュニケーション・知性などといったキーワードが該当します。
                      (以上マイナビより引用)
【恋愛・結婚】事実婚や別居婚など、形式は自由に。
【仕事】場所の概念から解放され、働きやすい環境が整う。
【お金】有意義な使い方で人生を豊かに。
【住まい】多拠点を構えるなど、選択肢の幅が広がる。
                      (以上、VOUGEより引用)

さらに興味あるかたは、元スマホアプリ屋で課金嫌いな私も課金する、石井ゆかりさん、しいたけさんの占いも読んでみてください。
どちらもいつの間にか大人気で、ご紹介するのも恥ずかしいですが。

世の中が不安定になると、きちんと「ユーザー(読者・オーディエンス)に寄り添う」コンテンツが脚光を浴びるのも、この潮流のなかのシンボリックな現象なんだよなあ。

とはいえ、ここからがスタートラインです

といって具体的にコミットが見えているプロジェクトはまだ1件なので、ひきつづきプロジェクト探しを進めますし、「何ができ」て「何がしたい」人なのか、noteも活用して、発信を続けていきたいと思います。


おしまい。



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