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苦手なこととの向き合い方 岩瀬コラム14

苦手なこと避けていませんか?


みなさんは苦手意識を持っていることはありますか?



私を例に出すと、

私はグループの中で自分の意見を言うのが苦手でした。

また、このようにSNSを通して自分の考えを大勢他者に発信することにも苦手意識がありました。



このような苦手意識は「上手く伝わらなかったら(失敗したら)どうしよう」とか、「周りの人から否定的なことを言われたくない」という、不安や恐怖心からきます。


特に、大事な場面で失敗したことがある人はトラウマのようになってしまいます。
(私は中学1年生の時に学校のクラスで発言した時に笑われたことがあり、それがものすごく影響していました。)


すると、多くの人は苦手なことを避けるように行動するようになります。


(避けることが一概に悪いわけではありません。
内容によっては、しばらく向き合わないことの方が楽な時もあると思います。)


しかし、苦手なことを避けていて、ずっと苦しい思いをしている方も多いのではないでしょうか?


この先もずっと、その苦手意識のせいで苦しむのなら、どこかで向き合わなければなりません。


苦手なことと向き合うのは辛くて、しんどいことですがトライしてみてはいかがでしょうか?





・段階的にクリアしていく



苦手意識は、不安や恐怖心が引き金になって起こります。

そして、多くの場合、苦手意識に対して認知の部分で悪循環を起こしています。



上述した私自身を例にすると、

自分の意見を求められる(引き金となる刺激

周囲の状況を把握(知覚

自分の意見を上手く伝えられるかな(不安

心拍数増加、呼吸が速くなる(身体の反応

自分の意見は笑われるかもしれない(拡大解釈

みんな自分のことを馬鹿にしている(認知のエラー


このようなメカニズムで不安や恐怖は悪循環していきます。


解決していくためには、この「認知のエラー」が起こらないようにしていかなければなりません。



そこで今回ご紹介するのが、心理療法の一つ「認知・行動療法」というもの中の「エクスポージャー」と言われる方法です

簡単に説明すると、あなたが克服したい事象を「100」として考え、その事象よりも心理的負荷の軽いものをいくつか挙げ、点数を段階的に設定します。


例えば、「人前で話すのが苦手」という人でも、

・Aさんは20人くらいの所属するグループで話すこと

・Bさんは100人以上の大勢他者に向かって講演すること


といったように、その人の環境や立場によって異なります。

あくまで自分の状況に合わせてMAXの「100」を設定しましょう。



さらにAさんの状況を例に段階づけしていくと、

・20人くらいの所属するグループで話す  100

・否定的な意見を言う人に1対1で話す 80

・あまり否定的な意見を言わない10人くらいの前で話す  60

・自分の後輩たちの前で話す  40


  
というように段階を分けて点数をつけます。
(段階分けする数も点数も主観でOKです)


ここで重要なことは、この段階分けを自分自身が納得できていることです。

納得できる段階を設定できたら、点数の低いものから順に一つずつクリアしていきましょう。

このように段階的にクリアしていくことで苦手意識は徐々に薄れていきます。


・避けると苦手意識は増幅する



苦手なことを避けている時は、不安や恐怖に襲われず、苦手意識が解決されたように感じることができます。

しかし、認知の部分では「避けたから大丈夫だったんだ。もしトライしていたら失敗していた」というように解釈されてしまいます。


すると苦手意識はさらに増幅し、次にその事象に挑戦することにさらに億劫になってしまいます。


要するに、苦手なことは時間が解決してくれるわけではないのです。


避けずに自分の意思で向き合う必要があります。
(時には周りからの後押しが必要かもしれません。)



実際に苦手と向き合うと、「こんなことに苦手意識を持っていたのか」と拍子抜けするかもしれません。


また、仮に失敗したとしても自分が思っているような事態にはまずなりません。


それほど苦手意識はあなたの中で増幅しやすいです。


これは、私自身が冒頭に述べた苦手意識と向き合った中でも感じました。



苦手意識がある中で挑戦した、私の1番最初のコラムを読み返すと、文面からも不安な気持ちが伝わってきます。


しかし、今では「恥をかきたくない」とか、「バカにされる」といったネガティブな感情は一切なく、苦手意識を克服できています。

苦手なことと向き合ったからこそ、まだ向き合えていない方の気持ちはよくわかります。

乗り越えたからこそ拡大解釈をして苦しんでいる方たちに試して欲しいです。

みなさんもこれを機に、苦手なことと向き合ってみませんか?


勇気を持って向き合うことで、あなたのこの先の人生ががらりと変わるかもしれません。


お読みいただきありがとうございました。


岩瀬勝覚
理学療法士
JARTA認定スポーツトレーナー

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