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自律神経を整える

自律神経の問題による不調

自律神経が乱れている、自律神経のバランスが悪い、自律神経失調症など、「自律神経」という言葉をよく耳にすると思います。

自律神経の問題によって起こる症状はさまざまで、
・頭痛
・めまい
・便秘
・下痢
・倦怠感
・アレルギー
・浮腫
・不眠
・肩こり
・生理痛、月経不順
など、病院で検査してもらってもハッキリとした原因がみつからないことが多いです。

先生からは「自律神経の問題だね」と言われるものの、
「自律神経って何?」
「どうやって対処するの?」
と病院をさまよったり、悩んだりされている人もいるのではないでしょうか?

自律神経の問題、、、
ひとまとめにして言うのは簡単ですが、それに対する対処法は人それぞれで、「これをしたら治ります」と簡単には言えません。
その理由は、生活習慣やその人の性格が大きく影響するからです。

3分ほどの診察時間でそこまでを探り、指導する時間なんて、ほとんどのドクターにはありません。
1人1分診察時間が長くなれば、300人患者さんが来ていたら、5時間も時間がかかってしまいます。
ドクターが1人にかけられる時間には物理的に限界があるのです。
当然、薬を処方されるだけでは治りません。

だからこそ、自分で生活習慣を見直すなど、自分と向き合っていくことが症状を改善していくためには必要です。

ちなみに私は、花粉症に悩まされていました。
学生時代の授業中、社会人になってからの仕事中、鼻水がだらだら垂れくる。
夜中には鼻が詰まって、口呼吸になり、翌朝は喉が痛いなど大変でした。

しかし、自分自身の生活習慣やセルフケア、自分の捉え方など見直し、今では薬を飲まなくても大丈夫。
強いストレスや不摂生をした翌日に鼻がムズムズしてくしゃみがでることはありますが、基本的には調子が良いです。

このように自律神経からくる問題は対処できます。
しっかりと自分と向き合い、健康的な身体を取り戻しましょう!!


自律神経って何?

では、そもそも自律神経とは何でしょうか?
わからない方のために簡単に解説します。

まず、私たちの脳や脊髄にある太い神経を中枢神経と言います。

さらに、全身に神経が張り巡らされていて、これを末梢神経と言います。
この末梢神経は、体性神経と自律神経の2つに分けられます。

体性神経
脳に情報を送る→感覚(知覚)神経…触覚、味覚、視覚など
脳からの指令を伝える→運動神経…筋肉を動かすなど

自律神経
交感神経と副交感神経の2つがあり、内臓の働きなど、基本的に自分ではコントロールできず、寝ている時も常に働いています。

交感神経…興奮時、緊張時
副交感神経…睡眠時、リラックスしている時

どちらが良い、悪いではなく、バランスが大事です。
ものすごく簡単に表現すれば、日中の活動する時間は交感神経が優位に働き、夜寝る時間は副交感神経が優位に働くようなリズムが大事です。

それなのに、寝る前に交感神経が優位になるような生活をしていたり、生活習慣が乱れる事でバランスが崩れ、睡眠の質が低下し、疲労感が翌日に残ったり、倦怠感などにつながります。
そのような生活を続けていると、冒頭に述べたような自律神経の問題による心身の不調に慢性的に悩まされることになります。

ちなみに寝る前の交感神経が優位になってしまうような代表的な例は、スマホやテレビなどの光刺激があります。

もちろん、これはほんの一例で、交感神経、副交感神経のバランスが乱れる要因はいくつも存在します。

「そんなことで」って思うようなことが蓄積され、自分のキャパを超えた時に症状となって現れます。

つまり、自律神経の問題を解決していくためにできることは、大きく分けて2つ。
①自分のキャパを大きくするための身体環境を作ること
②マイナスとなる習慣を改善していくこと

になります。


自分のキャパを大きくする

自律神経の症状に悩まされないためにできることの一つ目が自分のキャパを大きくすることです。

コップを例にするとわかりやすいと思います。
コップの大きさが大きければ、容量がたくさん入ります。
症状はコップから溢れた時にでてくるので、容量が大きくなれば症状は引きます。

では、具体的にはどうするのか?

・背骨を柔らかくする
・お腹を柔らかくする

この2つが大事になります。

背骨は、胸椎、腰椎は交感神経がでており、頸椎(頭部)、仙椎からは副交感神経がでています。
また、お腹には内臓があります。

背骨やお腹が柔らかくなることが自律神経のバランスを整えていくことに繋がります。
(もう少し詳しく言うと、胸郭を構成する肋骨、胸骨やその中にある臓器も含みます。)

背骨を1つ1つ丁寧に動かしたり、ストレッチを用いるのが有効です。
呼吸に関与する筋肉もたくさんあるので、呼吸を上手に使って、収縮–弛緩運動をすることによって柔らかくしていきましょう。

寝る前や朝起きた時のルーティンにしてしまうと良いです。
まずはできることから、できる範囲で取り組みましょう。

しっかり取り組める人は、こまめに取り入れましょう。
じっとしていると固まってきてしまうので、柔らかい状態を保つことが症状を解決していくためのポイントになります。

私自身が感じることとして、自分自身のコンディションによって背骨やお腹の硬さは日々違います。

・デスクワークや車の運転が多かった時。
・食べすぎたり、飲みすぎたりした時。
・イライラするようなことがあった時。
・不安なことがある時。
など、

日々身体と向き合うようになると、何をすると自分の身体が硬くなるのかがわかるようになってきます。
ここがめっちゃ重要!!

わかるようになると、どれくらい対策すれば良いかもわかってきます。

ストレッチすること、運動する事が目的ではなく、
それらを通して自分の身体の状態を知ることを心がけましょう。

自分に丁寧に接する時間が症状を解決していくためには必要不可欠になります。

反対にそこを面倒くさがって、医者になんとかしてもらおう、誰かになんとかしてもらおうという思考では、一生そのまま苦しむかもしれません。
(アドバイスをもらうという意味では専門家に頼る事は大事です。)

少し厳しい言い方かもしれませんが、事実は事実として、、、

カレーを作りたい人が、カレーの具材を知らずに作ることはできません。
料理の仕方(治療法)は知っている人に教えてもらえばわかります。
作ってもらったり、レトルトでは「食べること」はできても「作ること」はできません。

それと一緒で自分の身体をよくしたい人が、自分のことを知らずによくすることはできません。

野菜の煮込み具合はどうかな?
水の量は多くないかな?

このように自分の身体に常に意識を向けるようにしましょう!!


マイナスの習慣を排除する

自律神経を整えるためにできることの2つ目が「日常生活でマイナスになるような習慣を排除していく」です。

よく、「この症状には○○を飲みましょう。」
「○◯を食べると◯○に効く。」

なんて耳障りの良いフレーズで宣伝されています。
マイナスを排除しようとすると、そういったものを買わなくなります。
だから企業は儲けるためにだからプラスで何かをすると効果があるようなフレーズを使います。
不健康な人が増えるほど経済がまわるともいわれますからね、、、
楽して成果がだしたい、そういう人が企業のターゲットになっちゃいます。笑

それで良くなるなら医者も薬ではなく、それを処方してます。
というか、薬だってもっと慎重になるべきだと思っています。
自律神経症状に対して、薬を飲んで症状は抑えられても、治っている人ってほとんどいません。ずっと飲み続けるように言われることが多くないですか?

少し脱線しかけてるので話を戻すと、要するにプラスで何かするよりマイナスのことを排除していく方が効果もでるし、経済的です。
(経済はまわした方がいいかもしれませんが、、、本当に必要なものにお金を使いましょう!)

あなたの心身にマイナスになってしまう習慣は何ですか?

・休みの日は昼まで寝てる
・お腹いっぱい食べる
・早食い
・飲みすぎ
・睡眠不足
・寝る前にスマホゲーム
・運動不足
・ずっと座ってる
・ストレスを溜め込む
など

ドキッとするものはありましたか?
あげればキリがありません。

これもできる範囲で、できることから取り組みましょう。

そして、一つ目の身体の状態の変化と合わせることで、何が自分の心身への影響が強いのか?がわかります!

私の場合は、
・睡眠不足
・ストレスを溜め込んでいる時
・食べ物だと菓子やうどん
・最近では牛肉
などが影響が強いことを自覚しているので、そのあたりは特に気をつけています。

もちろん、細かいことは他にもたくさんありますが、知っていても実践していなければ意味がないので、まずは行動していきましょう。


同じことをしても同じじゃない

上述したことを実践していくと、身体は確実に変化していきます。
私はこの方法で本当に花粉症が楽になりました。

この方法には終わりはありません。
症状がでなくなっても、ほかっておけばまた他の症状に悩まされたりすることもあるので継続が大切になってきます。

しかし、自分の心身の状態と向き合うようになると、面白いことに気づきました。
それは、例えば同じように不摂生をしても、日によって心身への影響のでかたが違うこともあるのです。

夜に同じ量のお酒を飲んでも、次の日にコンディションよく目覚める日もあれば、頭が重くふらふらするような朝もあります。

これらは、何が違うかと言うと、「心」の部分、つまり、感情です。

誰かと楽しく、ワクワクする未来を想像しながら飲むお酒と、嫌な事があってやけになって飲むお酒は影響のでかたがまったく違います。

この事実が非常に面白く、その人の性格、マインドがものすごく反映されます。

誰にでも不摂生をしたくなる時はあります。
そんな時に自分自身に「こんなん食べてダメなやつ」「こんなことしてたら不健康」など、ネガティブな言葉を自分に投げかけるのか?
それとも、「今日は特別に好きなだけ飲み食いしな」「ご褒美」などポジティブな言葉を投げるかでも心身への影響は変わると言う事です。

ストレスの処理も同じで、同じ出来事があっても解釈の仕方は変えられます。

人間関係でイライラする事があって、「なんであいつはいつも自分勝手なんだ」と思うのか、「写鏡のように自分にも自分勝手な部分があるんだろうな」と、起こった出来事を自分の解決すべき課題と考えるのかは全然違ってきます。

このように、どのように解釈するかで心身に起こる反応が変わります。

私自身、無意識的には自分にバツをつけてしまいやすい性格なので、今は意識的にはマルしかつけないようにしています。


自律神経の問題に対してできることは、細かくすればもっとたくさんあります。
もっと細かいおすすめ方法も少しずつ記し残していこうと思います。

今回は長くなってしまったのでここまで!!

自分のキャパを大きくして、マイナスとなる習慣を排除していきましょう。
そして、時にマイナスとなる習慣をした時に、バツをつけるのではなく、「たまにはいいよ」と自分に優しい言葉を投げかけてあげられると影響は受けにくくなります。

ぜひ実践して、心身の不調を解決するきっかけになれたらと思います。

お読みいただきありがとうございました。

謙虚・感謝・敬意
知行合一・凡事徹底
岩瀬 勝覚


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