再訪の鎌倉 下 〜 あれからずっと私は「旅」というものに魅せられたままである。
こちらの続きです。
7年半前の旅行記はこちらからお読みになれます。
7年前の3月、3年続いた浪人を終えようとしていた若者は、大学生になる前に鎌倉へと旅に出た。
その旅が始まったのは、源氏山で遭難しかけた時か、
長谷駅で江ノ電を降りて鎌倉の地を踏んだ時か、車窓から湘南の海を見た時か、
藤沢駅であの濃いグリーンの小さな車体に乗り込んだ時か。
はたまた、ぎゅうぎゅうの荷物を抱えて自分の部屋を出た時か。
あの旅は、3日目の夜、渋谷の空を見上げたあの時に終えたと思っていたが、