高校時代のお話【孤独】



高校生のときの私には友達がいなかった。



お昼ご飯は
だいたい決まった人と食べていたし

校外学習や修学旅行でも
似たような人とグループになったし

授業の合間にお腹が痛くなるほど笑ったり
誰かの悪口を言ったり
恋愛や人間関係の相談に乗ったりすることもあった。



1人でご飯を食べること
1人で教室移動すること
グループ分けで渋々仲間に入れてもらうこと


このようなことが孤独である
いわゆる ぼっち であると感じる人は多いのではないだろうか


わたしは違った。


行動を共にする人
私を頼ってくれる人
一緒に笑ってくれる人


どのクラスメイトも
私が彼女らを友達だと認識しなかった。


私の口癖は

「わたし友達いないから笑」


そんな奴と友達になんかなれないよな。


いまならわかる。


私自身に友達を作る気がないから
周りの人は仲良しでも友達にならなかった。

なれなかった。


仲良しのクラスメイトは
友達じゃなかった。


「わたし友達いないから。」


自分の口が自分を傷つけ
孤独にした。



高校時代に友達がいなかった理由は

私自身が友達という言葉にプレッシャーを感じ勝手にハードルを上げたからである。


本当にぼっちだったことなんてきっとなかったし、

高校を卒業して以来、仲良くしてくれる人は案外いた。


その人たちのことをわたしは今、
友達 と呼んでいる。


その人たちは今、わたしのことを
友達 と呼んでくれる。


その人と一緒に過ごした時間が
一瞬でも楽しかったら

幸せだったら

その人とわたしは 友達 でいいらしい。

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