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5/100《死にたいけどトッポキは食べたい》



《私は私に時間をあげることにした》に続き2冊目の韓国の方の作品。

気分変調症という心の病気を持った著者 ペク・セヒさんの治療の記録。

彼女は カウンセリングや会議や
いろんな場面で自分の声を録音していた。
それを読んで 以前 知人が いつも
ある人との会話を録音して よくブログにそれを書き起こしていたのを思い出した。彼女は たしか強迫性障害だった。

西加奈子さんの《ふる》という作品の主人公もいつも他人と自分の会話を録音していた。
あの主人公の女性も きっと気分変調症だったんじゃないかなぁなどと思った。
もしかしたら 日常的に会話を録音している人って実は結構いるのだろうか?

その行為に対して先生は 「自分で自分を監視して検閲している。人目を気にしすぎるから 自分を監視する」的なことを著者に伝えていて 私は録音こそしたことはないけれど 人目を気にしすぎるという点では ものすごく当てはまり
そういう人が心を病みやすいのかもなぁと思った。
そして著者に共感したのは白黒ハッキリさせなければ気が済まないというところ。選択肢がいつも2択。
それが生きづらさに繋がるんだなぁってことに気が付いた。グレーを選らんでもいいのに それを自分に許さない潔癖さというか。もっともっともっとゆるく生きていいんだなと そんなことを思った。 2も出てるみたいだから 
そちらも読んでみようかな。

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