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13/100《無駄なことを続けるために》


またしてもジャケ買い。
まぁ 本を買うなんてだいたいそんなものなのかもしれないけど。

この本の著者の藤原麻里菜さんは
 元芸人さんで ひょんなことから 「無駄づくり」というYou Tubeを始めるその名の通り無駄なものをつくる発明家。

こんな面白いことをされている方がいたなんて
恥ずかしながら知りませんでした。

私が発明家と聞いて思い出すのは
 高橋宏三さん。30年近く前 「発明将軍ダウンタウン」という番組があり 
そこによく出演されていた高橋さん。

それから十数年経ち 私がテレビ番組の
リサーチの仕事をしていたとき
あ リサーチといっても 私の仕事は
テレビ出演をしてくれる素人を探すのが
担当。 そのときに 職場の先輩に紹介してもらったのが 高橋さんでした。
電話で何度か話したことしかないんだけど
高橋さんは 本当に面白い素敵な人だった。 

私の担当の1つに 料理人が素人に料理を教えるコーナーがあり
例えば 「野菜が食べられない子供に野菜を食べさせたい」というお母さんを探したりしていた。まぁ 結局この手のコーナーは同じような感じになってしまうので なんかちょっと面白い企画を出したいなぁなんて思いつつ煮詰まっていたとき なんとなく高橋さんに電話をかけてみた。企画の説明をすると高橋さんが

「今 好きな人がいて その人を家に招いて手料理を振る舞ってみたいなぁ」

なんておっしゃってくれて
当時60歳手前くらいかな? そんな
癖ありの発明家おじさんが 好きな女性を料理でおもてなしするなんて
メッチャいい企画!絶対面白くなる!と思った私は 
高橋さんに了承いただき 企画書を書いた。会社での会議でもかなり好感触。
テレビ局の会議でも 「おもしろい!」
と大絶賛され この企画で ほぼ決定だった。ところが 数日後 局から「料理人(男)がおじさんに料理なんて教えたくないとNGが出てしまったので 他の企画をお願いします」
と連絡が入った。
私は その料理人に殺意さえ覚えた。今はテレビで見ることがないが いまだに私はその料理人が嫌いだ。

また私は本の感想とは関係ないことを長々と書いてしまった(焦)

この著者の藤原麻里菜さんは 分析力にメチャメチャ長けていて 戦略を立てるのがうまい方で文章もメチャメチャ上手い。人に説明するとき 誰にでもわかりやすく伝えることができる人は頭のいい人だと私は思うのですが 藤原さんはまさにそんな方。

わかりやすく SNSを利用して稼ぎたい人たちに役に立つような戦略が惜しみなく書かれている
この本のなかで私が印象に残ったのは 
You Tube等での
批判や中傷との折り合いの付け方だった。

「私が傷付いたぶん相手のことも傷つけたいという思いが胸のなかにずっと残る。
そこで 相手が暗い部屋でコンビニ弁当を食べている姿を想像して自尊心を保つという天才的な方法を編み出した。」

うん 彼女は天才だっ!

藤原さんは 《考える術》という本も
出版されているようなので こちらも
ぜひ読みたいと思います。

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