ゆうき(y2aa21)

サッカー未経験者が真面目にサッカーを考える。浦和レッズの「3年計画」を定点観測してまし…

ゆうき(y2aa21)

サッカー未経験者が真面目にサッカーを考える。浦和レッズの「3年計画」を定点観測してました。

マガジン

  • 落書きの下書き

    なんとなく思ったことを文字数に縛られずに気軽に書き残す場所。ここから広がればまとまった文章にするだろうし。そうでなければそうでないだろうし。

  • 浦和レッズについての雑感2023

    2023シーズンの浦和レッズについての雑感。

  • 浦和レッズ三年計画を定点観測

    2019年12月13日に行われた「新強化体制記者会見」でクラブから提示されたプレーモデルや三年計画が果たして遂行されるのか定点観測します。

最近の記事

【雑感】2024/9/21 J1-第31節 浦和vsFC東京

スコルジャさんは埼玉スタジアムの雰囲気に対して度々「マジカルスタジアム」という表現を使います。このピッチ内外にいる人たちそれぞれがお互いに情熱を焚きつけ合うような雰囲気は、ピッチ外にいる人たちがどれくらいの解像度で試合を観ているかに関わらず、この人のところからチャンスが作れそうだ、この人にゴールが期待できそうだ、というなんとなくの共通理解が広がって、ピッチ内の選手たちもそこへ向かえている時に生まれているのだろうと思います。誰かが魔法を使っている訳では無く、そこにいる人たちの少

    • 【不定期連載】落書きの下書き #12

      #12. 本を読む時に思うこと僕は小説を全くと言って良いほど読まないのでここで言う「本」は人文書や実用書の類を指しているのだけど、そうした本を読んでいる時に参考文献が出てくる。自分の意見の根拠として、あるいは問題提起のきっかけとして、書かれている。つまり、著者は文中で述べている論旨を持つ前提としてそういった参考文献を読んでいる。 その本を読んだとしても著者の論旨を100%で吸収できた訳ではない。そもそも、本には著者の考えていることの全てが書かれている訳では無い。本に書かれ

      • 【雑感】2024/9/14 J1-第30節 G大阪vs浦和

        ビルドアップや敵陣でのプレッシングのような各選手の距離や動く範囲が広く不確定要素が多いためコントロールが難しい局面と、自陣でのブロック守備のような各選手の距離が近く矢印の向け方とそこへの連動の仕方のパターンが限られていて比較的コントロールしやすい局面を天秤にかけた時に、まずは後者を整理した方が試合が壊れにくくなるので勝ち点を積みやすくなるというのはよくある話です。 現実的に状況を捉えて対処する傾向の強いスコルジャさんがそのようなアプローチでこの試合に向かってくことは就任会見

        • 学ぶ文化はどこへ消えた?

          今季の開幕に向けてこんなことを書きましたが、残念ながら「学ぶ文化」というものは定着せず、結果が出ない中で昨季のやり形に近いところへ戻しながらヘグモ体制は終わりました。ピッチ内を見ると、主に保持で選手個々の成長が見えていて、そういったところを僕はポジティブに捉えていたものの、ヘグモさんの更迭が発表される少し前から現場ではあまりヘグモさんたちのことを好意的に受け入れられていないような言葉が見えてきていました。 ヘグモさんの招聘にあたっては、2023年にスコルジャさんが「私の人生

        【雑感】2024/9/21 J1-第31節 浦和vsFC東京

        マガジン

        • 落書きの下書き
          8本
        • 浦和レッズについての雑感2023
          43本
        • 浦和レッズ三年計画を定点観測
          159本

        記事

          【雑感】2024/8/31 J1-第29節 町田vs浦和

          台風の影響で他会場では中止になった試合もありましたが、この試合は無事に開催されました。ただ、無事だったのは開催されたことだけであって、川崎戦の後にヘグモさんの契約解除、スコルジャさんの再就任、池田さんが暫定監督になる、という大嵐がピッチの中にも大きな影響を及ぼしていて、チーム全体での試合内容は全く無事なものでは無くなっていました。 浦和のスタメンはグスタフソンに代わって小泉が入り、渡邊が1列落ちてCHになるという形でした。保持に関して言えば、川崎戦の前半でも4-2-3-1の

          【雑感】2024/8/31 J1-第29節 町田vs浦和

          【雑感】2024/8/24 J1-第28節 浦和vs川崎(前半終了後に中止)

          7月頭の駒場での湘南戦からホームゲーム4試合連続で雨や雷によって時間変更、中止となっただけでなく、今回は「夏休み最後のホームゲーム」ということで試合前のイベントも含めて1年間の中で何度かの集客に特に力を入れた日だったと思うので、運営側からするとやるせないというか、普通であれば使わなくて良いところに力を注がないといけない状況が続いてしまうのはしんどいだろうな思います。 試合開始数分後の雷鳴を合図に一気に雨が降り始めて、30分を過ぎたあたりからところどころ水たまりが出来始め、3

          【雑感】2024/8/24 J1-第28節 浦和vs川崎(前半終了後に中止)

          【雑感】2024/8/17 J1-第27節 鹿島vs浦和

          この試合については鹿島の方は今季ここまでやってきたことをそのまま表現しようとしてきた感じがあって、浦和の方は特に非保持で鹿島の特徴を理解した上での対応をしていたように見えました。どちらかと言えば相手に合わせるよりは自分たちがどうありたいかという方向に傾くような印象があったヘグモンさんですが、この試合では明確に鹿島の保持に対してどうするかというところのプランが見えたと思います。 鹿島の保持の特徴は逆サイドへの対角の浮き球を多用することで、これはビルドアップでもゾーン3の崩しで

          【雑感】2024/8/17 J1-第27節 鹿島vs浦和

          【雑感】2024/8/11 J1-第26節 鳥栖vs浦和

          お互いに夏のウィンドウで中心選手が移籍した中で、この数日間で浦和はさらに中心選手が、鳥栖は監督がチームを離れたことでお互いに色々仕切り直しをせざるを得ない状況での試合になったかなと思います。 大きな変化の後の仕切り直しの時にはある程度オーソドックスなスタイルにすることが多いですが、その例にもれずお互いに非保持が4-4-2の形、保持が2CB+2CHの4枚がビルドアップ隊でSBが幅を取ってSHが中に入る2-2-6、あるいは3-1-6のような形をベースにしていたように見えました。

          【雑感】2024/8/11 J1-第26節 鳥栖vs浦和

          【雑感】2024/7/20 J1-第24節 浦和vs札幌

          浦和のホームゲームとしては湘南戦に続いて雷雨が試合時間に大きな影響を与えただけでなく、お互いにゴールを取り合う試合展開の中で1点差負けという結果になりました。一時は0-4というスコアになりましたが、前半は浦和の方が先に決定機を作れていて、そのどれかが決まっていれば全然違う展開になったのだろうと思います。 余談ですが、この試合は予定があってリアルタイムで観ることが出来ませんでした。リアルタイムで観られないということが分かっているとなかなか予習に時間を割くモードにならず、結局今

          【雑感】2024/7/20 J1-第24節 浦和vs札幌

          【雑感】2024/7/14 J1-第23節 京都vs浦和

          試合中は雨が降っていたもののそれがかえって高温多湿で過酷な環境になってしまったのか、試合が終盤に行くにつれて両チームとも何人もの選手が足を攣っていました。京都はいつも通り保持はダイレクト志向ですし、非保持も好戦的にプレッシングに出てくるので、浦和がビルドアップ時にそれに付き合って裏へボールを入れる回数が増えるとどうしてもボールがピッチを行ったり来たりする展開になりやすく、それがさらに選手たちの脚に来ていたのだろうと思います。最後の最後はいつも飄々とプレーしている安居ですら足を

          【雑感】2024/7/14 J1-第23節 京都vs浦和

          【雑感】2024/7/6 J1-第22節 浦和vs湘南

          昼の猛暑から一転、夕方に大雨と雷の影響で試合開始が30分遅延という、いよいよ夏が来たなと印象を持つ試合でした。ピッチに水溜まりが出来るようなことはなかったものの、試合の冒頭からグッと足を踏み込んだ時に芝がその下の土ごとズルッとズレてしまう場面がいくつもあったのでプレーにも大きく影響があったと思います。 湘南は予習で観た直近の3試合の中で、川崎戦は非保持が上手くいっていない流れで後半から4-4-2にしてみたり、京都戦は相手と噛み合うようにスタートから中盤3枚の並びを正三角形に

          【雑感】2024/7/6 J1-第22節 浦和vs湘南

          【雑感】2024/6/30 J1-第21節 浦和vs磐田

          前回対戦はほんの1か月半前ですが、そこから磐田はジャーメインが復帰し、浦和は逆に怪我人が増えて、選手も移籍して、とお互いに変化がありました。磐田は、特に保持で、ジャーメインの復帰がかなり大きかったのだろうというのが前節のヴェルディ戦を見ても窺えます。 磐田のビルドアップは4バック+2CHの6枚で安定してボールを持った上で、前の4枚は中央付近に近接して、そこへボールを入れて相手を中央に集結させてから外へ展開してクロスというのが鉄板パターンで、特にペイショットへボールを当ててジ

          【雑感】2024/6/30 J1-第21節 浦和vs磐田

          【雑感】2024/6/26 J1-第20節 名古屋vs浦和

          名古屋についてはこの試合に向けた予習をほとんど出来なかったので事前情報を持っていなかったのですが、試合が始まってみると保持も非保持も4-4-2の並びがベースだったので少しびっくりしました。ただ、名古屋の非保持は基本的に人を捕まえることがベースにあるので、札幌が相手の保持の形によっては4-4-2のような並び方になることがあるように、名古屋も浦和の4バックに噛み合わせるように2トップ+2SHにして、3CBにすると浦和のWGに幅を取られた時にスペースが広くなってしまうのでSBを置い

          【雑感】2024/6/26 J1-第20節 名古屋vs浦和

          ありがとう岩尾憲

          浦和レッズが自分にとって大切な存在になったのがいつだったのかはもう思い出せないけど、子どもの頃から20年くらい観てきた間にたくさんの選手たちが加入し、退団していった。その中で、最初は山田暢久、その次は原口元気が、自分の中ではクラブと同じ、あるいはそれ以上に魅力を感じる存在だったと思う。いつか彼らの背番号入りのユニフォームを買おうと思っていたけど、その「いつか」を先送りにし続けてしまい、そうこうしている間に彼らは退団して「いつか」のタイミングを逃していた。 それからも、毎年新

          ありがとう岩尾憲

          【雑感】2024/6/22 J1-第19節 浦和vs鹿島

          スタメンもベンチメンバーもある程度固定してお互いの関係性が高まっているように見える中で引き分けを挟みながらもリーグでは約2か月負けなしで来ている鹿島と、怪我人が続出して毎試合のようにメンバーを代えながらも着実に個々の出来ることを増やしながら浮上のきっかけを掴めそうなのに勝ち点を落とし続けている浦和という、対照的な状況でこの試合を迎えました。 鹿島はこの試合でもいつも通りのメンバーで臨んできた訳ですが、選手同士の関係性という観点で言うと、特に保持では鈴木がどこにでも動くことを

          【雑感】2024/6/22 J1-第19節 浦和vs鹿島

          【雑感】2024/6/15 J1-第18節 C大阪vs浦和

          ロティーナを招聘して4-4-2のゾーンディフェンスやポジショナルプレーといった論理的な方向性からの強化を進めていて、フットボール自体の出来としては浦和が目指しているものと同じような方向性の中で一歩先を行かれているという印象をセレッソには持っています。 そしてセレッソは今季から、監督は変わってはいないものの、浦和と同じタイミングで4-1-2-3へ移行し、開幕から数試合は毎熊と登里の両SBが手前にも、アンカーの隣にも、さらには前線にも流動的にポジションを取ってボールを前進させて

          【雑感】2024/6/15 J1-第18節 C大阪vs浦和