人の生き様と死に様に強く惹かれる、2つ揃って初めて「人」が完成するんだろう
明日はなんと祝日らしい。言われて気づいた。
正直平日に祝日があるのは、一週間が狂うからできればない方がありがたい。最近は土日関係なく活動をしているから、あまり関係はないんだけど。
明日もどこかに出かけたいなぁと思ってはいるが、まだ目的地がはっきりしていない。雨だったら読書でもしていよう、卒論の続きもやらなければ。
さて、昨日箱根の帰りに小田原に行ってきた。以前家族と箱根に行ったことがあって、そこではあまりゆっくり寄れなかったからどっかでタイミングを作って行きたいとは思っていた。
しょっちゅう行けるような場所ではないので、せっかくだしゆっくりよってみようと思い、この土地に降り立った。
とはいえ時間もそんなになかったので、有名所に足を運ぼうと思い、小田原城に向かった。
歴史が好きなので、ここ一択だった。箱根もそうだし、神奈川は歴史の多い街。知れば知るほど面白い。
小田原城を一通り見て終わった後、この小田原城を守り、関東で一大勢力を築いた北条氏の生き様と死に様について考えていた。そんな昨日の午後。
(写真は赤銅門)
時は戦国時代。高校で日本史をやっていた人なら聞いたことはあるかも知れないが、当時この小田原を守っていたのは北条早雲をはじめとする北条氏。
のちに関東において一大勢力を築いたのはこの北条氏だったそうだ。そこにはいろんな背景があって、その結果に至ったのだとか。
その理由は、簡単にいうと「藩内での信頼関係」があったからである。北条氏が納めていた小田原藩。当時の藩主だった北条氏は市民がより良い生活を行うことを大きな目標としていた。税制の改革で負担を軽減したり、制度を整えたり、全てはそういった強い想いを元に進めていったのだとか。
当然藩内の住民からは感謝され、信頼関係が生まれる。だからこそ、藩内の人々は他所の藩を攻め入る時の助っ人となる。現代風にあえて言うならば「One for all,all for one」。そういった強固な信頼関係を築いたからこその強さであり、関東で一大勢力を築きあげれたのだろう。
ところが時代は変わり、豊臣秀吉が天下統一をしようとしている時代。そのラストがこの小田原城だったのだとか。地の利もあって小田原城はこれまでいろんな武将を跳ね返してきた。有名どころだと上杉謙信とか、武田信玄とか。
ところが秀吉は、小田原以外は全て制圧していて、従えていたので、あっという間に小田原城を囲って脅してきたのだとか。
その結果観念して、小田原城を開城し、北条氏は降服して滅亡に至った。責任をとって当時の最高実力者だった北条氏政は自決したのだとか。
歴史だけ見たらこれは単なる事実だ。しかし、北条氏の立場を考えるとどうだろう。どんな思いでこれまで政治や戦に取り組んできて、どんな思いで城を開けて降服したんだろう。そこに至るまでの気持ちを堂々巡りしながらも汲み取って、最後にどういう気持ちで自決したんだろう。
そう考えると彼らの生き様には強く惹かれるものがある。ただただ民衆のために全力疾走し、自分の夢(勢力拡大)も叶えるために奔走し、無念の思いで全責任を取って自決する。
潔さ、思いやり、行動力、知恵、実行力、どれをとっても素晴らしいと思っている。あっぱれな武将だと、新たな1ページ自分の心に刻まれた。
その点生き様のみならず、死に様があって初めてその人は完成するのだろうと思ったりする。それは現代においても同じ、大阪都構想が否決され松井市長が引退を宣言したように、引き際の潔さにかっこよさを感じる。
この2つが揃って初めて「人」が完成するんだろう、そう思っている。
歴史に名を残している自分がかっこいいと思える人間は大体そうだ、織田信長然り、西郷隆盛然り、坂本龍馬然り。彼らからは「野望」と「覚悟」がひしひしと伝わってくる。
こういったことを踏まえて自分はどう生きるか、そして自分の死に様が良かったと思われるような行動ができているか、すごく思い返していた。
歴史の偉人に学ぶところはいくらでもある、それをどう汲み取って自分の人生にインストールしていくかだ。
侍魂も捨てたものじゃない。覚悟を持って日々を生きる、その姿勢に魂が宿るんだろう。
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