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週間手帖 七頁目

2021.12.01

いつだって、誰だってヒーローになれるんだって。街中の喧騒だって、僕を掻き立てる最良のBGMになるんだって。優しくなれない私に、優しくない君から届いたのは、痛くて熱くて、痺れてやまないほどの激励。希望を射止めて、花咲け薔薇色の人生。

2021.12.02

道徳に背けば悪人同様、狼狽えるな愚か者よ。ところでその道徳、誰が為のものよ。疑いを忘れた羊に実りの草は得られない。正気を失うまでの喜劇と悲劇を添えて。もはや常識を砕くことにしか興味がないのだ。

2021.12.03

色とりどりの祝福の花束に囲まれて、すっかり大人びた顔も少しばかり綻ぶ。一切の妥協を許さず、己のあるがままに、赴くままに。ロックスターの呪いに跪くことなく、悠々と空を飛び、大海を泳いでゆく未来。またひとつ新しい扉を開いて、人生を謳歌するのさ。

2021.12.04

命が尽きるまで終わらない永遠の呪いに心身を蝕まれ、いつの間にか真っ黒になってしまった。紐を繋いで空に放つ準備を一つ一つ時間をかけて先延ばしにするから、旅支度はまだまだ終わらない。何日、何か月、何年経とうと、忘れることができない思い出があるというのは、どうにも苦しいものだ。

2021.12.05

「贅沢に溺れすぎたね」と笑う声に、すうっと身体の奥が冷えていくのを感じた。何十日、何百日と温めてきたものは、いよいよ存在する意味をなくして、じっくりと萎み始める予感。火を点けたら、消すまでが務め。イルミネーションの灯りもいずれは黒く濁り、救えない真夜中に私を突き落とす。そういうものだ、と半ば言い聞かせて、履いていた靴を仕舞った。

2021.12.06

|SWEED DREAMS BURN DOWN | LOST MY MIND | EVERYDAY EVERYNIGHT



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