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政策研究大学院大学というところ

はじめに

前回の投稿から4ヶ月ほど。だいぶ時間が経ってしまいました。この間いろいろなことがありnoteが手付かずになってしまいましたが、再開していきます。このnoteのメインテーマでもある「公務員からの転職」については、今もブレずに活動中です。

今回は、私が2021年4月から2022年3月まで通った政策研究大学院大学について紹介する記事にしようと思います。

伝えたいこと

この記事で伝えたいことは、もしあなたが政策研究大学院大学に通えるチャンスがある方なら、ぜひチャレンジしてみてほしい、ということです。
めちゃくちゃオススメです。

政策研究大学院大学というところ

政策研究大学院大学は、1997年に設立された、政策研究を目的とする国立大学です。そもそも大学院大学とは

学校教育法(昭和22年法律第26号)の第68条に規定がある学部(学部以外の教育研究上の基本となる組織を含む)をおくことなく大学院をおく大学のことを指す。

Wikipediaより

ということで、つまり学部がない大学院です。例えば東京大学大学院の下には東京大学があるけれど、政策研究大学院大学の下には大学がないということですね。

本大学院の特徴は、多くの教授が総務省出身であり、地方分権や地域振興、行政改革など地方自治の最前線で活躍している方から、他では聞けない貴重な講義を受講できることです。また、大学院だけど基本は1年間で卒業することになるという点も特徴的です。1年間でも修士号はもらえます。

学生の特徴としては、本大学院は7割以上が外国人留学生であることと、日本人学生は各地方自治体や省庁から派遣される20〜40代の社会人が大半だということがあります。政策研究を主とし、未来の有望な行政官を育成する大学院ですので、全国の県庁や市役所からはもちろん、海外からもさまざまな地域性やバックグラウンドを持った行政職員が集まり、学ぶ場所です。

政策研究大学院大学をおすすめする理由


1.時間を確保できる

社会人になって、日々の業務量に忙殺され、まとまった時間をなかなか確保できない、なんて悩みを持つ方はいませんか?

・やりたいことがあるのに全く時間が取れない。
・将来のキャリアプランに迷っているのに、考える時間がない。
・いっそ仕事を辞めたいけれども、収入面で踏み切れない。

上記の方は、政策研究大学院大学に通うことで、自分を見つめ直す時間も存分に確保できます。もちろん学生の本分である勉学をおろそかにすることはいけませんが、それでも社会人と比べたら大きく時間を確保できることは間違いありません。

また、仕事を辞めたいけど収入面で踏み切れないという方、政策研究大学院大学は入学料と授業料は派遣元自治体の負担の上、毎月の給料とボーナスは満額支給されます。残業代分の収入は減りますが、地方自治体の財政状況は毎年厳しくなる中で、これはかなり太っ腹な制度だと思います。

2.行政の仕事理解に役立つ

こんな方も多いのではないでしょうか。

・行政職に就いたのに、行政について詳しく知らない。
 (どんな過程で法律ができて、国→都道府県、市町村へ降りてくるのか等)
・日々の業務は前年踏襲してるだけで、その業務や政策の意図は分からないまま、ただ実務をこなしている。

これからまだ何十年も社会人を続けていく中で、自身の業務の大元である政策立案の仕組みを全く知らない人、多いと思います。ここでいう政策立案の仕組みとは、教科書的な知識ではなくて、実情がどうなのか、どんな運用をしているのかというような、現場のリアルな声です。

「公務員は縦割り行政」なんて言われるように、同じ自治体でも他部署の動きは詳しく知らない、なんてことはザラです。自治体が違えばなおのこと。私は県庁職員ですが、国や市役所の仕事はほとんど分かりません。転職を迷われている方にとっても、まずは行政の業務を深く理解し、それをもって自分を見つめ直すことは、必ず有意義なものになると思います。

3.新しい刺激

何ら変わり映えのない毎日を送っているな、退屈だなと感じている方にも良いと思います。
政策研究大学院大学は六本木にあります。そんな立地で1年間、大学院生になれるのです。特に東京で暮らしたことがない方にとっては、それだけで大変な刺激ではないでしょうか。

ちなみに私は東京は初めてでしたので、大きな期待を持つとともに、この貴重な期間を決して無駄には使わまいと、以下の点は必ずやり遂げると心に決めて上京しました。

・授業は全て手を抜かず真剣に取り組む。
・真に研究したいテーマで修士論文を執筆し、A評価(最高評価)を取る。
・筋トレで体をデカくする。
・関東の気になるサウナを全て巡る。
・コーチングを受ける。
・人生かけてやり遂げたいと思うような仕事を見つける。

結果的に上記は全て達成でき、非常に充実した1年間でした。これらは東京という立地や、有り余るほどの時間的余裕など、貴重な条件が揃っていたおかげです。


おわりに

途中、「時間的余裕が欲しい人にとっておすすめ」というような書き方をしましたが、あなたの勤めている自治体を代表して派遣される以上、勉学について生半可な出来で終えてはいけないと思います。私の県庁には、私が派遣されたせいで大学院に行けなかった人もいます。

しかし、やることさえしっかりやっていれば、あとの時間はどう使おうが自由です。この時間をどう使うのか、どんな財産にするのかによって、今後の人生を大きく左右します。

政策研究大学院大学はそんな大きな可能性を秘めています。めちゃくちゃオススメです。何かご質問等ございましたら、コメントでもページ下部の「クリエイターにお問合せ」からでも、お気軽にお尋ねください。

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