以下は研究者向けに書かれた文章をたくさん書くメソッドを説いた一節である。
まるで夏休みの宿題を先延ばしにする子供のような話ではあるが、多くの「書けない」人に共通する悩みなのかもしれない。これは著者の専門家らして心理学の研究論文などを念頭においているのだが、もっとクリエイティブな小説の世界などならなおさらではないかとも思える。
次の実験結果も言い訳して書かないでいる自分には耳が痛いものだ。
つまり、まずできる限り定期的に少しずつ書いている状態を作り出すこと、書いている状態を習慣にすることができれば、書く材料や発想も後からついてきやすいということである。材料や発想が無いから、それらがどこかから湧いて来るまで書かないというのでは永遠に書き始めることはできないのかもしれない。