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ベネデッタ

ポール・ヴァーホーヴェン監督作は前作のエルがとても面白かったので本作も大いに期待して観に行った。
すごく面白かった。17世紀のイタリアの修道院の話で(実話を元にしている)、現代に生きる私達には遠い昔話のようだけど、実はとても地続きな話。宗教、セクシュアリティ、感染症とかまさにそう。
信じる、信じない、思い込む、思い込ませる、様々な人間の思いが言葉にならずとも常時飛び交っていてちょっとうるさい。それが生々しくて人間臭くて面白い。
ベネデッタはサイコパスだしペテン師だし突飛な言動で輪をかき乱すけど、あの時代は信じて波に乗った者が救われている。今の私なら即死だろうな。

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