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ノースマン 導かれし復讐者

ここ数日でウィッチ、ライトハウスを観て、ロバート・エガース監督作品は肌に合うなぁと期待値上がり気味で観に行った本作。
面白かった!
やはりライトハウスには敵わないが、新たなエガース味を感じられる見応えある作品だった。

本作は、シェイクスピアの『ハムレット』に大きな影響を与えた北欧のアムレート伝説をベースにした、ヴァイキング時代の壮絶な復讐譚。北欧神話の要素も多分に含まれている。ハムレット、ヴァイキング、北欧神話…様々なモチーフがあるけど、それらをよく知らずとも、父を殺された男の復讐劇として誰でも楽しむことができる作りになっていると思う。
北欧神話に関しては、題材になっている映画やドラマを観るうちに興味が湧いてきて自分で調べたり、詳しい友人に話を聞いたりしていた時期があったから割とスムーズに理解出来た気がする。
本作の脚本を手掛けているショーンさん、LAMB/ラムでも脚本に参加していると知って妙に納得した。そのショーンさんとエガース監督の出会ったきっかけがビョークの紹介だそうでこれまた驚き。ビョークは預言者役でノースマンに登場します。ダンサーインザダークで演じたセルマとの共通点があったり、インパクトあるルックスが本人ぽかったり、色々と繋がっているなぁと感じた。

ヴァイキングの野蛮さや血生臭さ、バスドラが不穏にも格好良く鳴り響く劇伴、臨場感あるカメラワーク、妖艶なアニャテイラージョイ、ニコールキッドマンの怪演、デフォーの存在感、もう見所満載で大満足。見所あり過ぎて全てきちんと拾えてない気がするからもう一回観たい。

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