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聖なる鹿殺し

観る前から眠くて寝落ちしてもいいや〜と観始めたのに、常に漂う不穏な空気と不安を煽る音楽に全く眠くなる隙がなかった。

先日観たアンダーザシルバーレイクのように何のメタファーなのか、今起こっている事はどこまでが現実なのか最後までよく分からない作品だった。本作はギリシャ悲劇『アウリスのイピゲネイア』が根底あるらしいけど、それを調べて理解したところで本作の面白さが分かるわけでもなくて、本当に謎な映画だった。

バリー・コーガンという俳優さんを初めて見たんだけど、彼の演技に圧倒された。怖すぎるし本当に嫌な気持ちになって頭から彼の顔が離れない。ファニーゲームのアイツに抱いた嫌悪感ととても似ていると思っていたら、映画的にもちょっと似た展開になっていて。遥かにファニーゲームのほうが後味悪かったけどね。

最近、一度観ただけでは飲み込めない作品が心なしか多い気がする…。

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