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デリカテッセン

最高のフレンチコメディだった!大好き!

本作はジャン=ピエール・ジュネの監督デビュー作(マルク・キャロとの共同)。エイリアン4はまぁまぁ面白かった気がするけど、あまり印象に残ってない程度だし、代表作のアメリも観ていない。

本作の舞台は核戦争15年後の荒廃したパリ。ポツンと残った一棟のマンションとテナントに入っている精肉店。マンションの住民と精肉店の店主の関係がまさか…。

ブラックコメディでずっと静かに笑っちゃう感じなんだけれど、特に音遊びが楽し過ぎた。何なのあのアンサンブル(笑)見たことも聞いたこともない(笑)上手すぎたなぁ。
ユニークな住人達の愉快なセリフやシュールなやり取りに終始笑わされるし、お洒落でメルヘンチックなのにダークでじっとりとしたあの世界観がすごく良い。

一方、ロマンスパートもとても素敵。
好意を寄せるルイゾンの前で無理してメガネを外し、何度もドジるジェリー
『酷い近視だし、霧の中にいるよう』
するとルイゾン
『迷いそうだ』
なんてお洒落なやり取りなんだろうと感激!
クライマックスの展開はまるでシェイプオブウォーターだった。

先日ピエール・エテックス作品を初めて観て、自分があの時代のコメディが好きだと新発見、そして本作を観てやっぱり好きだわぁと再確認した。コメディといえば、チャップリン映画祭が昨年末から開催されていて、来月からまた東京で上映されるようなので是非行きたいと思っている。

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