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教える・教わる(オープン社内報)

はじめに

先週は色々「教える」ということと、
「教わる」というシーンが多かったです。

例として2つの出来事を上げて深堀します。
①宮城大学における授業で教える。
②先輩経営者から経営を教わる。

「教え」の共通項の分析とか、
そういう難しい事を言い始めると、
哲学っぽくなってわかりにくいと思うので、
シンプルに何があって、何を得たか。
これをまとめてシェアしたいと思います。

宮城大学での教鞭

教鞭をとるのが初めてということではなく、
実は過去、東北大学や宮城大学、
公立高校の授業を受け持ったことがありました。
今回は、非常勤講師としての肩書付きでしたので、
正真正銘「先生」として教えたわけです。
授業は、事業構想学群で、
「経営情報管理」というものでした。
会社で使っている、
フレームワークの話とかをしました。
SWOTとか、AISASとか、PESTとか
そういうやつです。
せっかく教壇に立てたので、
起業家としての覚悟とか、
想いとか、どうやってきたのかとか、
そういうことも長めにお話しました。
事実としてはこんな感じです。

人生の自分のやりたいことリストに、
大学で先生として学生に教える。
というものが載っていたので、
ちょっとした達成感はありました。
これはこれで良かったのですが、
ここで重要なのは、
なんでそのことがやりたい事リストに
載っていたかということだと思い深堀しました。

私は、大学はアメリカに留学していたので、
日本の大学というものを知りません。
日本の教育現場には、
なんとなくですが、
ハングリーな感覚が少ない。
帰国した当時、
そんなイメージを持っておりました。
ある意味、夢とか希望とか、
そういったものが、
日本の教育の延長線上には、
描きにくいのかな?
と思っていました。
私は大学時代はアホでバカでしたが、
ハングリー精神だけはありましたw
常に貪欲に何かをしていた記憶があります。
留学時代の周囲にいる学生も、
本気で何かに向き合っていたと思います。
私は留学生というマイノリティでしたので、
その危機感みたいなものは、
特別大きかったと思います。
だからこそ、
生まれ育った日本の教育現場で、
ハングリー精神を共有し合えるような、
そんな教鞭をとってみたいな。
と発想したことから、
そのやりたいことリストに載せたのだと思います。

勘違いしないでほしいのですが、
日本の教育現場の全部が全部、
ハングリーじゃないと言っているわけではなく、
相対的に感じた感覚値みたいなものなので、
どうか、気を悪くしないでくださいませ。
あくまで個人的主観です。

今回の授業の質は、
もっと上げないといけないなと
反省点もあります。それはそれとして、
長い長い人生という旅路。
一つ一つのやりたいこと、
チャレンジしてみたいこと、
これをコツコツと積み重ねていく。
この事が喜びであります。
自分の起業家・リーダーとしての旅路は、
まだまだ続きます。
その旅路で無駄なことは一つもないです。
今回の大学講師という体験も間違いなく、
人生で生きていく上で必要な経験となるでしょう。

まとめると、重要なのは、
「原体験→思考→計画→実践→次へ」
①留学をした(原体験)
②日本の教育を想う思(考)
③日本の教育現場で教鞭をとってみたい(計画)
④やってみた(実践)
⑤次のリーダーとしてのステップ(次へ)
人生に一貫性を持たせるということ。

先輩起業家によるメンターシップ

私は月に一度、
私が所属する起業家機構(EO)の先輩に、
人生の壁打ちをしていただいています。
寺田倉庫株式会社の寺田社長という方で、
現在の家業に入る前は、
データセンター事業でIPO~一部上場まで経験し、
その後外資へのM&A
PMIの責任者まで体験するという
ベンチャー・IPO・M&A・跡継ぎ会社運営と、
経営者としては百戦錬磨の経験をお持ちの方です。

きっかけは人生に波があった昨年度。
EOの会合で寺田社長と
そんなことを相談していましたら、
メンターをお願いできることになりました。
先週は5回目のメンターシップでした。
寺田さんとの壁打ちの時間は、
とにかく勉強になることが多いです。
自分を整えることの重要性。
どうやって整えているのか。
今やるべきことを原体験から考える。
事業の細かいスキルトランスファー。
(過去の経営経験から得たスキル)
そんなことを1か月あった出来事や進捗を
私がお話して、
寺田社長の経験シェアや、
経営技術のインプットをいただきます。

普段は東京開催なのですが、
今回はご出張の道中に宮城へお越しいただけることに。
観光地経営にもお詳しいので、
GM7で運営する「齋理屋敷」を視察いただきました。
第三者目線での鋭いアドバイスは、
とてもありがたいものでした。

そのあとは、マネージャー以上に声掛けをし、
勉強会を贅沢に2時間もしていただきました。
(突然の招集でしたが半分くらい集まってくれました。)
寺田社長の原体験をベースとし、
今までをプレゼンテーションいただき、
メンバーから質問をさせていただくというものでした。
中身はものすごく濃く、
ものすごく充実したものでした。
メンバーの一部学びを記載します。

メンバーの学びメモ ※寺田社長の講演 

・人生のキャパシティを無理して超えることは幸せじゃない。
・人生というのは一直線で進んでいく
・運命は受け入れるものではなく、作り出すもの。チャンスを取りに行く。そのときに躊躇してはいけない。
・一人ひとりがどうやったら120%の力を発揮できるかを心がけて人と向き合う
・リーダーとして、ビジョン(先の姿を)見せる。実行力も見せ続ける。その人に合った目標設定をして、その人にとっての先をつくっていく。仕事だけのゴールではなく、その人にとっての幸せを追求する。
・人と会うとき、どれだけTAVを取れるか。また自分から何かあげられるものはないか、を考える
・5年10年先も勝ち筋があることか。ディールフローも大事。
・恐れを取り除いて、コミュニケーションを活性化させる。誰を厚遇するか、設計する。
・亡くなった人たちの存在で自分があることを語り続けることによって、想いを引き受ける。
・自分たちが培ってきた強みと新規軸を掛け算し、マネできないレベルまで高める。第3ロケットまで見て走る。
・胆力と変化力。そんな自分はかっこいい、という自負で心を逃がす。
・現代アートも勝てる市場と判断。将来のマーケットの伸び、自社の資源と強み、明らかなボトルネック。顧客接点を押さえ、エコシステム全体を政策提言含めて変える。
・自分の忍耐力を育てる。3年かけてその人達があと10%伸びてくれたら幸せ、と思える。7割が3人いれば、自分よりも高いことになる。
・社長が起案したものの7割が否決されるような組織づくり
・トラブルの予兆をどう見つけるか
・縁の下を褒め称える賞を営業トップよりも上の価値に。
・人生は一本の線になっているので、過去の経験は必ず次に生かされる。
・事業を創るときには、自分たちの強みをかけ合わせたうえで、マネされない何かを考えることが大事。掛け算、ひねりが大事
・インプットはリアルに人と会う中で行う。そして人に与えることが大事。与えると、聞こうとする。そして何かの時に情報をもらえる
・厳しい場面はいくつもあったが鈍感力も大事 胆力、変化力が大事。
・自分で決断することが大事。チャンスを見極めるのも決断するのも自分自身。
・人生は自分で創るもの
・人との出会いやつながりを大切にし、一方的ではないギブアンドテイクの関係性をつくることが重要
・お客様を喜ばせる×利益を上げる=企業の存在価値
・その人個人個人に合わせたコミュニケーションをし、個人に合わせたPDCAを設定し賞賛すること
・リーダーとはそのポジションごとのVisionを明確かつ実行し続ける姿を部下に見せ続けること。
・部下に対しては、行っていることが何につながっているのか先を見せること、そしてその人自身の幸せを考えること。
・自分のキャパシティの中で生きることが幸せにつながる。それを越えようとすると不幸せになる。
・運命は作り出すもの。何事も関わると決めたら他人の運命を引き受ける覚悟を。
・力なき正義は無力
・チャンスを見極めるには、①間口を広げる努力をすること②知識を入れ続けること(人から学ぶことと同時に人に与えること)
・チャンスを掴むには、①他との差別化②勝ち筋を見極める(こちらの強み×新しい可能性⇒他に真似ができないか、将来性があるか)
• 無駄だと思わない。いじめられるけどブラッシュアップの機会となる。
• チャンスを取りに行く
• 勝ち筋を考える
• 関わることが運命と思えたら位、他人の運命を引き受ける
• 人のアドバイスをそのまま受け入れるな、自分で理解して、自分で決断する。
• 誰も見ていなくても、自分の行いは自ずから知れる、
• 全てに全力を尽くしてこそ、それが結果につながる。
• 自分のインプットは人
• 年間1000名くらい人と話す。
• マインドをポジティブに、ネガティブを忘れる力=鈍感力
• 教訓は叩き込む。胆力(ダムになっている俺かっこいいと思って)
• ストレスを流せる力
• 勝ち筋からくるもの
• エコシステムを作るための実験
• フロントの客を抑える+業界を変える動き
• 徹底的に設計をする、ほぼすべての想定を考え切る
• 社会的責任が重いもの、受ける喜び、賞賛も多い、
• ルーティンの多い組織、100%出来ることを賞賛する
・人生の転機を振り返ると、そこには「人」との関わりがあるんだな
・運命は作るもの=多くの人と積極的に関わろうとすることが運命を作ることの一端になる
・関わる人には全力で向き合う。得ることと与えることを同時に。
・社内の人間とも必ず対話の機会を。緊張しない環境での対話という意味で複数人での対話のケースも。
・価値観ではなく勝ち筋。機会と強み。掛け算。模倣可能性が低い。
・リーダーの胆力と鈍感力。腹に力を入れてぐっと受け止める感じ。そんな自分をかっこいいと思ってやり過ごす。
・自分のキャパシティを超えない選択。
・自分以外の人間への役割期待には忍耐力が必要。7割できる他者が3人いれば自分の2倍の価値に。
・圧倒的営業力よりもルーティンワークを真摯に積み重ねていることを称賛するのが大事な場合もある。

私も個人的に沢山の学びがありました。
特に響いたのは、
自分の中でも釈然としない困難を多く体験し、
受け止める「胆力と応用力」。
いわゆる鈍感力を培うということ。
私はまだまだ修行が足りていないなと。
具体的には、すぐ感情的になってしまったり、
他責になってしまったり、
先日のNOTEでも書きましたが、
Win-Winコミュニケーションがやり切れていない点です。
ビジネス書などを読まないという
寺田社長がおっしゃっていることは、
ビジネス書で書かれていることそのままだと感じました。
経験から語れる哲学は本当に生きた言葉だと感じました。

今回の出来事からは、
仲間達への学びの機会のシェアは良かったと思いました。
仲間達の気づきなどをシェアしてもらい、
私自身の気づきも普段より大きいものがありましたし、
間接的な気づきの共有では、
言葉に原体験が入っていないため
重みなかったりしますので。
寺田社長を使い倒してしまったことは問題でしたが(💦)
良いひと時となりました。
本当に感謝しかありません。
実に贅沢な1日でした。

教えることと、教わる事(おわりに)

教え・教わりというのは、
ある意味エコシステムなのかもしれません。
原体験から教える。
教えている方も、自分を振り返ったりしてまた気づきがある。
教えることで教わることもある。
教わることから原体験の質も量も増える。
これがぐるぐるまわってるのかなー。
なんて思ったりもしました。
教える・教わるということについて、
本質的なまとめは今後していきたいと思います。
パーキングロットへIN!

雨がふってますが、
皆さんがいるから雨でも頑張れますね。
いつもありがとうございます!

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