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#8 求む!グローバルなリーダー(言われて久しい)【書評】SONYとマッキンゼーとDeNAとシリコンバレーで学んだ グローバル・リーダーの流儀

◾️要約

グローバルリーダーになるには労働観、組織、人材育成、コミュニケーション、リーダシップのそれぞれで日本(自分の国)と他国との違いがあることを認識する必要がある。その上で、日本人の(自身の)良さを最大限に発揮するやり方を創り上げることが大切である。

◾️感想

タイトルにある通り”リーダー”の流儀であり、リーダーシップの本ではない。グローバル化していく世界で戦ってきた著者が感じたこれらのギャップを自信として消化し行動につなげていこう。組織の成り立ちの部分は眼から鱗。

◾️オススメ

グローバルで活躍していこうとする方、外国とのプロジェクトに初めて関わられる方に。

◾️要約(詳細)

◆Part 1 労働観の谷
 グローバルでは労働観、つまり仕事を生活の中でどう捉えるか(ベースとする重要度)、が各国により違う。家族ファーストがアメリカ。

※宗教的な背景も大きく影響していると思う。自分にできないこと(天候や他人に起因するトラブル)があった場合に、それでも何とかするか、仕方ないと受け入れるか。あるプロジェクトで納期が間に合わないと連絡あり。どうしたんだと聞くと、大雪で仕事にいけないという。(これまでの)日本人の感覚だとそんなこと言わず何とか仕事にこい、そして納期を守れ、だけど、それが唯一の考え方ではない。自然を制御はできないだろ?

◆Part 2 組織の谷
 組織のコンセプトが異なると組織設計は大きく変わる。業務があって人を配置していくのが欧米。人がいて、その集まりが組織だとするのが日本。それぞれメリデメがある。正解はない。文化の差を理解することが大切。

※欧米型を煉瓦造りに、日本型を石に例えるのは絶妙。パクろう。

◆Part 3 人材育成の谷
 人にはやりたいことをやらせるのが一番。得意と不得意を見極め、チームを編成する。人がいなければ外から調達すればいい。

※「何でも屋さん」確かに、おかしいっちゃおかしい。役割分担の隙間を拾うか、放置(制度設計、組織設計)がおかしいとするか。上司としてはやってもらったほうが助かるので、そうなるように(文化背景、個人特性を見極め)仕込むのが正解ってことね。

◆Part 4 コミュニケーションの谷
 相手に伝えるためには相手の文化的背景、性格など踏まえて話す必要がある。

※当たり前のことだけど、同質の中で育つと難しいよね。異質、多様な人とのコミュニケーション。特に会話が重要になってくるのは話をしないとわからないから。顔や表情、外見で(ある程度インプットを作ってしまうけど)判断することの怖さ。

◆Part 5 リーダーシップの谷
 組織にはビジョンが必要。それに向けてリーダーシップを発揮し、メンバーを引っ張ることが必要。

※ビジョン、ミッション、バリュー。ビジョン、ミッション、バリュー。はい、皆さんご一緒に。

◾️読みやすさ

章立てもわかりやすく、内容もわかりやすい。スッと読めるかと。

◾️アクション

外国の方とのコミュニケーションで文化の違いを意識して話をする。自分が当たり前のようにする質問であっても、その方にとっては失礼になることもあることを意識する。ただし、臆しすぎてもだめ。自信を持って、伝えたいことを伝えよう。(定期的に会話を俯瞰して、あれ?この人こういうこといっぱいするな、これはお国の文化かな?それともこの人特有かな?って考えるようにしよう)

◾️ハッシュタグ


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