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「人生」は過去にも未来にもない。「今」にしかない。

「今」を生きられている人は少ない。

トラウマ、コンプレックスが手放せていなかったり、過去の栄光や成功体験にすがってようやく今の自分を保っていたりする。

「あの時あの人にこう言われた」「私はあの時こんな失敗をした人間だ」と過去の出来事の延長線上に自分や他人を置き、私は(この人は)そういう人間だと、レッテルを貼る。

一方、目標達成や夢実現、成功といった、未来の華々しい状態にしか意識を向けず、その未来のための通過点でしかないと、「今」をないがしろにする。

将来、幸せになる為だといって、今の自分の幸せは無視する。

「将来、〇〇が実現したら、その時はじめて私はOKな存在(幸せ、自己肯定感など)になる」と、今の自分自身を否定し、幸せになるための条件付けをする。


しかし、この宇宙は実のところ、過去も未来も存在しない。

時間の概念がそもそも存在しない。時間は幻。

在るのは「今、この瞬間」だけ。


過去や未来といった「時間」に捉われているうちは、「記憶」「期待」「不安」「怖れ」といったものを糧にして人生を送ることになる。

例えば、「この仕事を成功させるために全てを注ぐ」と未来にばかりフォーカスして、「今この瞬間」の幸せを感じられずにストレスを溜めたり、体を壊したり。

「大地震が来たらどうしよう」と自分の力ではどうにもできないことに思いを馳せ、不安や怖れを抱き、「今この瞬間」を楽しめずに不安と共に過ごす。


「今、私は幸せだ」と心から思えない人は、一重に「今、この瞬間」を生きていないから。

過去を、自己のアイデンティティが生まれた拠り所にし、今の自分をその固定観念の中にうずめる。

未来を目標達成の道具にして、達成できれば幸せになれると、達成できなければ私は幸せになれないと、執着心を抱く。

だが、本当のところは、過去も未来も、幻。


私達は、「今」以外の時に、何かを体験したり、思考したり、感じたりしたことがあっただろうか?
これからも、そうすることがあるだろうか?

「今」以外の時に、何かが起きたり、自分が存在したりすることは可能だろうか?

答えは明白。
私達は、「今」にしか存在することができない。

過去にはなにひとつ起こっていないし、未来にも、何ひとつ起こらない。

すべては、「今」起こっているし、すべては、「今」にしか存在していない。

「今」こそが「唯一のもの」。
だから、「今」が一番尊い。

過去も未来でもなく、「今」が永遠に続いていくだけ。

「今この瞬間」が、わたし達の、人生そのもの。

未来の幸せを望んでも、永遠にやってはこない。

幸せになるのは、「今、この瞬間」。

この唯一無二の「今」をないがしろにして、どうして幸せになれようか。


ご飯を食べる。その美味しさに幸せを感じる。

大切な人と一緒にいる。その「今」を幸せに感じる。

夢に向かって仕事をしている。この「今」の取り組み1つ1つに幸せを感じる。

誰かとのお喋り。心を通じ合わせる「今」に幸せを感じる。

家に帰ってきた。眠りにつける。音楽を聴く。絵を描く。家族と共に過ごす。

全ての幸せの種は、「今この瞬間」にあり、「今この瞬間」にしかない。


Life is now。(人生は、今。)

「現在」は、英語で「present」。(プレゼント)

「人生」は、過去でも未来でもない「今」であり、それは、宇宙から与えられた「present」。


「いま」を、生きよう。

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