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普段の「一人の時間」と旅先での「一人の時間」の違い

基本的には自宅の書斎で文章を綴る日々。エッセイを書いたり小説を書いたりと、自分で「書く」と決めた作品を作るために毎日デスクに向かっています。

そんな私の日中、人と会話をするということは滅多になく。完全に「一人の時間」です。一人きりで過ごす、一人の時間。そういう時間に静かに作品作りに向き合えるのはとても幸せで充実しています。作りたいものを作れる環境に感謝。

それでも夜には夫が帰宅をする。付き合いも長く、気が置けない仲でもある夫。そんな夫が帰ってきたら私は日中に溜め込んでいたものを放出するかのようにおしゃべりになります。

普段の「一人の時間」には一日の仲に必ず終わりがある。気が置けない仲の人間が登場することによって終わりが来る。




この前の金曜日から月曜日まで、私は作家の仕事ではなくイベントコンパニオンの仕事のために外泊をしていました。3泊4日。

仕事の中で関わる人とは楽しく会話はできるもののそれでもどこか自分の中に「一人」という感覚が残ってしまう。仕事は好きだし、たまにこうやって外に出ると気分転換にもなるのでこれからも続けていきたいとは思っています。それでもやっぱり仕事で出会う人は「仕事で出会う人」以外の何者でもなく。時々仕事の後も友達として交流が続くこともあるけれど、それでも最初は「仕事でたまたま出会っただけの人」。寂しさのようなものが常に漂っています。

一日の仕事を終えてビジネスホテルで過ごす夜は一人の時間。読書をしたりものを書いたり、お風呂にこだわって入ってみたり普段はしないスキンケアを楽しんだり。自由を満喫できる「一人ビジホタイム」。

けれどもこの一人の時間が気が置けない仲の人間によって終わることもなく。一人の時間が終わらない夜は寂しさを残して眠りにつきます。




気が置けない仲の人間の登場によって終わらされる普段の日常での「一人の時間」と、終わらされることのないビジネスホテルでの「一人の時間」。

やってることは変わらないのに、終わりがあるかないかで一日の終わり方が全然違う。

とりあえず夫に会えずに寂しい気持ちのまま眠りにつく金土日の三日間の夜でした。

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