最高神女(ノロ)「聞得大君」と「琉球神道」(初回)
おはようございます。マルチライターの宙唄です。
いよいよ西暦2024年(令和6年)も10月に入りました。
ここまで、能登半島に、1月、9月と地と空からの災害があった年になりました。私も最も災害に近い南の島を敢えて選択して生活しています。
また日本以外の地球に目を向けてみるとハリケーンも猛威を奮っている様子。
私は宮古島に移住してから、天気を意識する際に「Windy」というアプリをよく使うようになりました。理由は1週間後まで地球規模で雲や海水温の様子を予想してくれるからです。
それを見ていると、大西洋やカリブ海でのハリケーンの発生や規模が尋常ではないなと感じます。地球規模でダイナミックな気候変動による影響があることを感じます。
さて、今日はタイトルにある、「聞得大君(きこえの大君/ノロ)」について少し書いていこうと思っております。
聞得大君は第二尚氏時代(1469ー1879)、琉球王朝の最高神女です。
チフィウフジンガナシ(聞得大君加那志)
と称したそうです。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E8%81%9E%E5%BE%97%E5%A4%A7%E5%90%9B
聞得大君は琉球王朝の最高権力者である国王の「をなり神(うなり神)」として位置付けられて、国や王国全土を霊的に護る役割を担っていた。
日本本土や、邪馬台国、古奄美など広範囲に祭政一致社会が見られる基盤となったものと見られている。
そして興味深いのは唯一「宮古島」だけがおなり神信仰が薄いということ。
また、久高島にはウミンチュとカミンチュ、男女の神人が残っている。
昨日描いた2つの記事、卑弥呼や邪馬台国、Y遺伝子人類社会の東北方向への移民行動にも重なります。
基礎的な背景でした。
聞得大君に話を戻していきます。
つまり聞得大君は、「琉球王のおなり神、王を護る神霊存在」と言えます。
聞得大君が描かれた作品として、池上永一さん原作のNHKドラマ「テンペスト」がある。
高岡早紀さんが「真牛」役を演じている。
斎場御嶽や首里城の十御嶽を管理していたのも聞得大君だった。
余談ではあるが、私の父は文学部出身で言葉で生きた人だったが、無数にあった本の山の中で「おもろさうし」がいつも気になっていたのを今でも覚えているが、琉球王朝の歴史とその記憶を残した重要な文献だ。
いづれにしてもわかることは、
琉球、八重山先島諸島、奄美などは
「祭祀と政治」、「男性と女性」
がそれぞれの役割を尊重しあって、補い合った文明社会を築いていたということだ。
それは、この島々の美しい生態系自然環境が存在していたこと、そして厳しい生活環境が存在していた事による影響もあったのだろう。
今回はこれからも継続して、いこうと思う。
恐らく「日本人」と呼ばれる「男女」の中にはこの琉球や先島から続いた意識や感覚の連なりが、DNAと風土によって刻み込まれているのだろうから。
私は地球生命、生態系、精霊、神々は一つであると捉えています。人類が千年先にも続いていく為にも地球生命体との共存共生は、今人類社会を生きる我々全ての責務です。これからも地球規模で、生態系保全や風土に紐づいた文化、生態系資源を未来へ繋ぐの活動を、皆さんと共に共有して生きます。