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FIREを目指す前に考えて欲しいたった1つのこと

おはようございます、ひらっちです。今日は、夕方~終日の締め切りが多いので、久しぶりに早朝更新です。午前中に原稿を2本仕上げて、午後からは三重県の津市というところに取材で出かける予定。取材のついでにどこかに立ち寄ってきたいと思います。雨がちょっと心配ですけどね。

<いつものように簡単な自己紹介です>

僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。

このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。

■「FIRE」という言葉の「FI」と「RE」は、全く別のお話ですよ!

あらためまして、ひらっちです。今日は、久しぶりに「FIRE」をテーマに書いてみたいと思います。

みなさんは、「FIRE」って言葉、ご存知ですか? お金関係のテーマを頻繁に取り上げているこのnoteをご覧いただくぐらいですから、もう知っているという方が大半ですよね?

最近何かと話題になることが多い「FIRE」とは、「Financial Independence, Retire Early」の頭文字をとった造語です。日本語にすると「早期リタイア」に近いニュアンスの言葉で、「経済的自由を手に入れ、早期にリタイアする」ことを意味しています。十分な金融資産を蓄え、そこから得られる資産収入で、働かなくても生きていける状況を作ることですね。

このnoteでは何度もこの話題を取り上げているので、過去の記事をご覧になりたい方は、あらためてこちらの記事をご一読いただければと思います。

上記の記事でも書いているように、僕自身は「早期リタイア」に関しては否定的です。それは「仕事をすること=嫌なこと」というのが前提になっているからです。「FIRE」という言葉からは、経済的自由(自立)と早期リタイアが切ってもきれない関係のような感じを受けがちですが、全くの別物。経済的自由を達成することはとてもいいことだと思いますが、そこから早期リタイアするかどうかは、また別次元の話です。

むしろ経済的自由を達成すれば、嫌な仕事を平気で断れるようになるので、「仕事が楽しくて仕方がない!」という状態が生まれやすい。大嫌いな上司や、付き合いたくないクライアントに対して、何も悪くないのに頭を下げ続けるような毎日からおさらばできるわけですから。どうです? 「それなら楽しそう!」なんて思いませんか? 

「●uck you money」なんて言われ方もしますが、たとえ経済的自由を達成していなくても、「こんな仕事辞めてやるよ!」と言えるくらいの資産を持つことは、肉体的・精神的な健康を保つためにも、とても意義が大きいことだと思います。

辞めるに辞められないなんて、奴隷みたいなもんですからね。このあたりは、高額の住宅ローンで仕事に縛り付けるという「現代版奴隷制度」の弊害も大きいかなと。あんまり深入りすると長文になってしまうのであえて今回は割愛しますが…笑

僕は大学時代、法学部で学んでいて、刑務所の視察なんかにも行きましたけど、学生ながらに「ひどい扱いを受けているサラリーマンより、よっぽどマシかもね」なんて思ったものです。刑務所に戻ってきたいから再犯する人が多いという話を刑務官の方から聞いて「そりゃそうだよな~」と妙に納得してしまいました。それはそれで大きな社会問題ではありますが。

■あなたは、仕事のための出費のために、仕事を頑張っていませんか?

お話がだいぶ横道に逸れましたが、ここからが本題です。あなたがもし、FIREを目指すとしたら、最初に考えてみて欲しことがあります。それは…

「仕事を完全に辞めたとしたら、使わなくていいお金の使い道について考えること」です。

ちょっとまどろっこしい表現かもしれないので、もう少し詳しく説明しますね。

今、あなたは、とあるメーカーで営業職をしています。入社する時には「ノルマはありません」なんて言われていたけど、現実には「個人目標」と名を変えたノルマが存在します。

月間の売上目標は1億円。なんとか売り上げを上げようと、商品を取り扱ってくれる小売店などを日参し、やっとの思いで今月のノルマを達成しました。ほっと一安心。でも、また来月には新たな目標が待っています。厳しいノルマをクリアしないといけないと思うと、胃に穴が空きそうなほど憂鬱です。

…こんな方、いらっしゃいませんか?(笑) あくまで空想のお話ですが、なんだか自分で書いていてもリアリティがあって空恐ろしくなりました。今日もこんな憂鬱な気持ちを抱えている人が通勤していると思うと、なんとかしてやりたい気持ちでいっぱいです。

さて、このAさん。ストレスを発散するために、毎月の月給で散財を繰り返しています。

例えば、同僚と会社の愚痴を言うための飲み代。残業が続いて自炊する暇がないので夕食はもっぱら外食。朝食を買うために立ち寄る早朝のコンビニでは、エナジードリンクと多めのタバコが欠かせません。

顧客開拓のために、プライベートを削った接待ゴルフが欠かせません。ゴルフに行くためにはクラブやウェアなども必要で、道具代はかなりの金額です。営業トークを磨くため、コミュニケーションスキルを学ぶセミナーにも通っています。最近はお高めの異業種交流会に参加するのが定番になりました。月1万円の会費は痛いけど、営業成績を伸ばすための自己投資だと思って割り切っています。

どうでしょう? Aさんのこれらの出費、もし今の仕事を離れたら、バッサリ切ることができませんか? 

冷静に考えてみると、「仕事のために生まれる出費のために、仕事を頑張る」という、なんだか不思議な現象が起きていることが分かるはずです。

あなたにも、少なからずこんな状況が起こっていないでしょうか?

ストレスが多い仕事で年収500万円の人が、ストレスのために年間200万円散財しているとしたら、それは、ストレスがなく無駄な出費がいらない年収300万円の人と、結果的に同じことをしているだけかもしれません。

このあたりを一度、冷静に見つめ直してみることが、今まさに苦しんでいる仕事との向き合い方を改善する糸口になるかもしれませんよ。

■まとめ

いかがでしょうか? あなたはどれだけ仕事がらみの出費をしていますか? 今の仕事がとにかく面白く、ありったけの情熱を注げる対象だとしたら、それはとても幸せなことです。でも、今の仕事を続けていくために無駄な出費が増えているとしたら、それはおそらく、何らかのストレスを抱えていたり、今後の人生を左右する問題を内包している可能性が高いと僕は思います。

今の仕事に不満を感じ、何らかの出費が増えているとしたら、その出費を冷静に洗い出してみてください。まずはざっくりとでも構いません。すると「あれ?こんなに頑張っているけど、もう少し年収を落としてストレスのない仕事を選んだ方が、むしろ豊かな生活を送れるかも?」なんて気づきがきっとあるはずです。

FIREは、あくまで「目的」ではなく「手段」です。目的・目標は、あくまで「あなた自身が幸せであること」。別にFIREを達成しなくても、仕事との向き合い方を変えるだけで、あなたの人生が好転することはきっと多いはずです。

「なんだか仕事のために仕事してない、俺?」。そんな風に薄々感じている人は、ぜひ一度立ち止まって「仕事がらみの出費を知る」ところから始めてみてくださいね(^^♪


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