農家がおよそ40万人減少。危機と見るか、はたまた好機と見るか。
こんばんは、ひらっちです。今日は、終日取材でした。5人を連続でインタビューするというハードワーク。やっと帰ってきたところです。
年末はいつもこんな感じではありますが、コロナ禍の遅れを挽回しようという動きと、いつもの年末の忙しさが重なり、猛烈な仕事量が襲いかかってきております。ふう・・・。
<いつものように簡単な自己紹介です>
僕は、地方国立大学を卒業後、ブラック企業で営業マンを経験。その後、フリーランスのライターとして独立開業、さらに数年後、新規就農して農業をスタートさせ、2020年現在、好きな仕事を選びながら人生を謳歌する「ほぼセミリタイア生活」を実践しているアラフォーです。
このnoteでは、特に20・30代のビジネスパーソンの皆さんに、僕の経験に基づいた「人生を楽しく過ごすための技術」を提供し、少しでもたくさんの方に「幸せな毎日」を掴んで欲しいと考えています。どうかお付き合いください。
■農水省によれば、5年前に比べて農家が39万6000人減少したそうで。
あらためまして、ひらっちです。今日は「農業」について書いてみたいと思います。
僕はフリーライターをしていますので、日常的に活字に触れておくのがプロとしての務めだと思っていますし、何より社会人として常に情報収集することが大事だと考えて、ずっと前から新聞を複数定期購読しています。
その中の一つが「日本農業新聞」という新聞です。一般の方にはあんまり馴染みがない専門紙だと思いますが、農協さんとお付き合いしている農家さんだと、勧誘されて読んでいる人が多いのではないでしょうか? 御多分に漏れず、フリーライター兼農家の僕も以前から購読しているというわけです。
ただ僕は、しがらみとかお付き合いとかで契約をするのはイヤな人なので、しばらく購読した後、一旦停止した時期がありました。ただ、やっぱりそれなりに役立つ情報が載ってたりするので「月3000円弱なら十分元は取れている」という判断で再開し、その後はずっと購読を続けています。
新聞の定期購読もいわゆる「サブスクリプションモデル」のサービスですが、この手のものは一度契約すると何となく払い続けてしまいがち。なので、しばらくしたら一度停止して様子を見るのがいいと個人的には思います。
「やっぱり利用したい」と思えば、再度契約すればいいわけですからね。動画サービスなんかをなんとなく複数契約している方は、一度契約を止めてみると、きっと家計の見直しにつながると思いますよ。
・・・と、前置きが長くなりましたが、そんな定期購読している「日本農業新聞」に先日、こんな記事が掲載されていました。
農水省の調査によると、主な仕事が農業という「基幹的農業従事者」が136万1000人となり、5年前の調査に比べて39万6000人減少したというのです。減少率は22・5%となり、これは2005年以降で最大だそうです。
主な原因は、誰もが想像する通り「担い手の高齢化」のようですね。
■農業全体で見ると、大変な状況であるのは確かなんですけど・・・
高齢化によって、日本の農業が危機的状況になっているのはおそらく間違いないと思います。僕の周辺でも、この10年でめちゃくちゃ高齢化が進んだ一方で、若い農家さんたちがその分増えているかというと、やっぱり全然追い付いていない。
もちろん地域によって事情は全く異なると思いますけど、これまでと同じような形で日本の農業が続いていくことは、もうないんじゃないかと思います。ストレートに言えば「ある意味、もう終わった」と個人的には考えています。
ただ、これはあくまでマクロの話で、ミクロに視点を落とせば、農業のビジネスとしての妙味は、むしろ高まっているんじゃないかと感じています。だって、単純に担い手が減っているということは、それだけ競争が減るということですからね。
もちろん今後、日本の人口は減っていくわけですが、農家の急激な減少に比べれば、まだ緩やかです。50年、100年単位で見れば、海外に活路を見出すフェーズが来る可能性は高いですが、現時点でいえば、まだまだ国内で底堅い需要があるわけです。
上記の日本農業新聞の記事を見てみても、個人の経営体が急激に減っている一方で、法人の経営体は15%増と、かなりの勢いで増加しています。
農業全体では確かに危機かもしれませんが、逆に「今こそチャンスだ!」と動き出している企業も結構あるということですね。
ちなみに先日、農業に興味がある人向けの情報を集めたポータルサイトがオープンしたようです。
「農業をはじめる.JP」という、なんだかあんまりイケてない感じの名前ですですが、僕がお世話になった研修先なども掲載されていて、新規就農を人生の選択肢の一つに考えている人にとって、タメになる情報が色々と載っています。もしよければ、ぜひ一度参考に覗いてみてくださいね(^^)
・・・うちでも、このサイトでインターン生でも募集してみようかな?(笑)
■まとめ
個人的には、世間から「危機だ」「衰退産業だ」「オワコンだ」と言われる分野にこそ、実はチャンスが潜んでいることが多いと感じています。
これは以前にも書きましたが、僕は、巷で「これから伸びる!」と騒がれているビジネスに飛びつくのは、相当危険だと思っています。なぜなら今後、確実にどこかのフェースでレッドオーシャンがやってくるからです。
レッドオーシャンが到来するまでに、猛スピードで一定の地位を築くことができればまだいいですが、そうでもなければ、際限のない消耗戦に陥ってしまう可能性が非常に高い。もちろん「そこで勝負したい!」という方を止めるつもりは毛頭ありませんが、「スモールビジネスでそこそこそ稼ぐ」のが目的なら、あえて世間が悲観的に見ている分野にポジションを取った方が、徐々にレッドオーシャンからブルーオーシャンへと清浄化されていき、結果的に幸せな人生を送れる可能性が高いんじゃないか?という気がします。
あえて例えるなら、ライオンが狩りをして立ち去った後、そのおこぼれを貰うハイエナみたいなもんでしょうか? スモールビジネスであれば「儲けはその程度で十分」というケースが大半だと思います。
農業の場合、法人の参入が増えてきているので、ちょっとこの例には当てはまらないかもしれませんが、いずれにしても、スモールビジネスであればそもそも大きな規模は要らないわけで、「え?それをやるの?」という意外な場所にこそ、旨みたっぷりの「幸せなスモールビジネス」が眠っているかもしれませんよ(^^)