スクリーンショット_2019-12-01_18

「魔女の一撃」から学んだこと。



皆さんは別名「魔女の一撃」と呼ばれる症状を知っているだろうか。私は先日、ひょんなことからその症状について知ってしまった。




「魔女の一撃」として恐れられるその症状とは

























そう、「ぎっくり腰」である。




私は幸いぎっくり腰になったことはない。だからぎっくり腰のことは書けないし、書く権利もないと思っている。だからこの記事が「ぎっくり腰」というワードで上位表示されないように十分配慮して筆を進めたい。




今日話したいのはこの「魔女の一撃」という言葉のセンスだ。正直、初めて聞いた時笑った。そして次の瞬間、嫉妬した。




一体どれだけすごい人が言い出したら、別名としての「魔女の一撃」がここまで広まるのだろうか。






ましてや言葉自体はドイツ発祥らしい。国をまたいで魔女の一撃という言葉が私まで届いた。ハリーポッターもびっくりなはずだ。






ドイツではかつて魔女狩りが行われていた。つまり人々が恐れている魔女が満を持して腰に一撃を放ってきた。それが「ぎっくり腰」なのである。




きっとその凄まじい激痛の比喩として、大勢の人に恐れられていた魔女の”一撃”がちょうどよかったのだろう。一撃というからにはきっと突き抜けるような痛さなのだ。魔女からしたら「そんなニッチな一撃ないわ」と言いたくなるかもしれないが、それだけ皆からわかりやすく恐れられている、ということになる。











私はこの言葉を聞いた時に、説明が難しい感覚的なものを伝える時に、何に例えるかが非常に重要だと思った。




例えば今回は魔女。当時のドイツでの状況から要素分解をすると、皆から恐れられていて認知度としては十分。そして「一撃」という痛みや衝撃を想起する言葉。ぎっくり腰の表現としてはきっと完璧なのである。




日本でも「ほっぺたが落ちる」と言った表現や、「目から鱗」といった言葉がある。でも「魔女の一撃」ほどの破壊力と、的確な表現になっている言葉は聞いたことがない。





なにより、個人的にこの例えが好きすぎる。正直笑った。(ぎっくり腰の人が読んでいたら本当にすみません)





言葉を仕事にしている訳ではないので素人目線ではあるけど、私も魔女の一撃のようなキラーワードを考えられるようになりたい。それには基礎的な勉強と、数をこなすことが求められると思う。




でもそのスキルが身につけば、なんとなくだけど、様々な場面で転用できると思う。言葉もデザインもビジネスも、本質的なところで重なるところはあると思っているので。





そんなことを考えた日曜日の夜。今日はこの前の結婚式の二次会で当てた松坂牛のすき焼きを食べようと思う。きっとほっぺたが落ちるほど美味しいだろう。




おぎそ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?