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【マネジメント】企業文化って良く聞くけど。。。

企業文化というのは、下記の図のような価値観とか行動「原則」に基づくものから出来ていると考えています。

わかりやすい例は、お客様から見た時に同じ会社の社員が同じような発言をし同じような行動をとるということです。そうすると、この会社は企業文化があるなぁと見えるわけです。

ひとつ前提にしておくと私は単一の価値観を押し付けることを言っているではなく個人の価値観を尊重すると同時に組織としての共通の価値観の重要性を述べています。

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仕事をしていく上での価値観、マネジメントをしていく上での価値観は揃えていきましょうという話です。これが文化を形成するということです。

例えば、お客間に価値を提供する。

これは仕事をしていく上での共通の価値観になっていないと不味いですね。

しかし、食住近接というのは、カルチャーではなく手段なのです。

確かにカルチャーを形成してく上で何を習慣化するかによって企業文化に影響を与えることは確かです。しかし、企業や組織のあるべき姿(目的)が何で、何のために何を習慣化する必要があるのかが重要なのです。会社の理念が社員の考え方に浸透し行動に現れお客様からカルチャーとして見られるわけです。

これの代表格がトヨタ自動車で金太郎飴と呼ばれています。

そして、企業カルチャーの重要性を認識してGoogleなどが企業カルチャーの醸成に力を入れています。

本来はそのために会社の理念だったり、Wayだったりするわけです。

しかし、この会社の理念やWayが飾り物になっている場合が多く、目的ではなく手段になっていたりする場合があるので社員からすると???となるわけです。

ある社員の方がこんなことを言われて驚いたことがあります。

「高木先生、理念が浸透して皆さん同じ価値観を持ったら宗教みたいで気持ちわるいじゃないですか?」と。。。

バラバラが当たり前になっている状態に慣れてしまっているので理想に近づくと違和感が出てくるのです。

だって、考えてみてください。営業や設計、開発と横串で仕事をしていくときに「仕事をする上での価値観」がバラバラだと情報の精度が上がらず意思決定を誤ったり、忖度することで本質的な議論が出来ずに後になって手戻りが発生するような状況って嫌ですよね。私はそのような状況を何百も見てきました。

自律的なチーム、やりがいのあるチーム、自由度の高いチームに共通するのは、共通の価値観がある上に個性を発揮しているということなんです。

心理学的には、「心理的安全性」を確保することにもつながります。

サッカーやラグビーなどの団体競技も原理は同じです。

マネジメントや組織も同じで標準化すべき部分とトンガル部分を合わせ持つという考え方を標準の中にビルトインしてしまうわけです。

宗教や生まれた国の文化、性別などに対応するのは多様性であり、トンガル部分も多様性に含まれるでしょう。しかし、多様性という原則があるからといってマネジメントまで多様化してしまっては本末転倒になります。

仕事をしていく上でのルールは必要です。国際法が存在するのと同じように。世界規模でもルールがあるわけです。(ルール偏重主義も良くないですが。。。)

私が今までやってきて下記のように右側から左側にカルチャーチェンジができると自律的なチームが増え、自分で考え、自分で実施し、自分のやったことが良いかどうかも分析できるためイノベーションが起こしやすくなってきます。

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カルチャーとは何かを考える一助になればと思い寄稿しました。


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