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SMART CUTS - 時間をかければいいわけでもない。

人生で成功したい、自分なりのやり方で。

アップルのスティーブジョブスとか、テスラのいーロンマスクとか、アマゾンのジェフベゾスとか、たくさんの成功者のストーリーを、学生の頃から聞いてきました。

その話を聞くたびに憧れてきたけれど、なんだか違和感がいつもありました。それは、親や先生が教えてくれた成功の方程式とずれていたからです。

先日『時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS』という本を読んで、その疑問に対する答えの一部を学び、こういうことこそ早いうちに学んでおきたいと思ったのです。

特に印象的だった文章を以下の通り、引用したいと思います。

王道は、若いうちに始めて、がむしゃらに働き、出世を重ねることだと僕らは信じてきた。とりわけ、どんなに苦しくとも投げ出さない粘り強さと、出世の頂点をつかみ取る運が重要と言われている。そんな成功物語の典型がジョンソンなのだ。 でも何か引っかかる。データを見る限り、ジョンソンは、大統領らしい典型的なストーリーからは、かなりかけ離れているのだ。  連邦政府の下院議員、上院議員を経て、副大統領、そして大統領へとたどり着く4段階の出世コースを律義に上ったのは、歴代大統領(現行のバラク・オバマ大統領は第 44 代)のうち、ジョンソンのほか、リチャード・ニクソン、アンドリュー・ジョンソン、ジョン・タイラーのわずか3人しかいない。

時間をかけずに成功する人 コツコツやっても伸びない人 SMARTCUTS

シェーン・スノウ、斎藤栄一郎

その理由は単純で、何度も成功の方程式で教えられたことと、違うことが世の中の成功者と呼ばれる人たちの間では行われていたからなのです。

成功の話をする時、親や学校の先生は、こんなことを教えてくれます

学校で一生懸命勉強

いい大学に行く

有名な誰でも知っている大企業に入る

大企業の中で出世する

一生安泰になれば、それが成功だと教える。

もちろん一部の人にとっては、そうかもしれないけれど、人の幸せや成功は個人個人によって違うので、この方程式が当てはまるとは限らない。

人生って結構ドロドロしているので、こんなに綺麗には行かないし、泥まみれになりながらもなんとかやっていくのが現実だと思うのです。

(年間自殺者3万人と呼ばれている日本においては、社会の幸せの定義と個人の幸せの定義がずれているので、このような悲しい数字が続いているのだと考えたりもします。)

冒頭の引用に戻ると、アメリカ大統領について、「連邦政府の下院議員、上院議員を経て、副大統領、そして大統領へとたどり着く4段階の出世コースを律義に上ったのは、歴代大統領(現行のバラク・オバマ大統領は第 44 代)のうち、ジョンソンのほか、リチャード・ニクソン、アンドリュー・ジョンソン、ジョン・タイラーのわずか3人しかいない。」という分析がされていて驚いたのです。

なぜなら、親や先生から教えられた方程式に当てはまる成功者(この場合は、大統領)の方が少ないからです。

それ以外の人は、周囲の強力なサポートや運や縁に支えられて、ショートカットして、大統領の座について、パターンがほとんどだということだった。つまり、勉強していればいい、がむしゃらに働いて出世すればいいという問題ではなく、人生はもっとドロドロとして不確定要素によって、成功するかどうかが決まっているからです。

もちろん、縁や運に恵まれるために、自分が他の人にメリットを与えるギバーである必要はあるので、勉強をすることもがむしゃらに働くことも必要だと思うのですが、それだけではダメで、生身の人間社会で生きている以上、縁や運を運んでくれる、対人関係をきちんと行うソフトスキルも、非常に重要だと思います。




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