【PSYCHO-PASS】先見性の塊!見所を3点ご紹介(前編)
こんばんは。
りんです。
先日、上映中のSFアニメ映画『PSYCHO-PASS PROVIDENCE』を観てきました!
結論からお伝えすると、これまで観てきたアニメ映画の中でも3本の指に入る面白さでした。
今回は本作の魅力を3つに絞ってご紹介します。
あらすじ
時代は2112年、人の心理状態を色相や犯罪係数として数値化するシステム『シビュラシステム』が普及し、人々の職業適正まで決めてしまう世界。
主人公の常守朱は、厚生省公安局の監視官(現在でいう刑事)として働いています。
監視官はドミネーターと呼ばれる銃を携帯し、シビュラが診断した一定の犯罪係数を超えた潜在犯(犯罪者予備軍を含む)を執行していきます。
本作では、来日予定だった行動経済学、統計学の世界的な権威である研究者ミリシア・ストロンスカヤが渡航中に殺害されます。
彼女は「ストロンスカヤ文書」と呼ばれる、使い方によっては平和にすることも紛争を起こすこともできる戦争シミュレーション理論を確立していました。
彼女の殺害の背後には外務省行動課が追い続けるテロリストの存在があり、公安局は行動課と共同でストロンスカヤ文書を巡る捜査に当たります。
AIが普及すればするほど法整備が欠かせなくなる
本作のテーマの一つが「法律の存在価値」です。
ストーリーは法律廃止に向けて法務省の解体の議論す場から始まります。
なぜなら、シビュラは一見すると完璧なシステムであり、人々は仕事、健康状態、治安等の社会生活における大部分をシビュラに委ねているからです。
国民は「シビュラの信託」「シビュラ様様」といった委ね具合です。
シリーズを観ていただければわかりますが、法律なんて不要なのではないかと思ってしまうほど便利であり、絶対的な存在であることがわかります。
しかし、完璧なシステムは絶対に存在せず、必ずどこかに綻びが存在します。
もしシビュラでは判断できないイレギュラーが現れた場合、どうなるのか?
目の前で犯罪を犯しても、なんら犯罪係数に数値として現れない犯罪者が現れればどうなるでしょうか?
絶対に起こり得ないことが起きた時、システムでは対応できない部分は法律でカバーする必要があるのです。
現実に照らして考えれば、自動運転がわかりやすいですね。
もし公道で自動運転車が走り始め、自動運転車同士が衝突した場合にどちらに責任があるのか?
人を轢いてしまった場合はどうなるのか?
最近はChatGPTの話題が絶えませんが、欧州やアメリカが法規制を待たずに自らChatGPTの成長規制を強めています。
それだけテクノロジーの発展には考慮しておくべきリスクが存在するということですね。
参考:News picks
私はSEの端くれで、今は法務の仕事をしているのでずっと自分事として映画を観ていました笑
本作では常に法の必要性を問いかけており、先見性の凄さがわかります。
今日はここまで。
ありがとうございました。
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