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【企業人事が現役大学生の質問に回答!】採用面接で”特に”見ている6つのポイント

「就活に苦労しないようにしたい、でも何を頑張ればいいのかな…」と思ったことはありませんか?
今回の記事では、学生生活や就活に役立つ、企業人事が採用面接で”特に”見ている6つのポイントをご紹介!その他にも、現役大学生と企業人事の対談イベント内容から紐解く、就活に活きるポイントや考え方を深掘りしていきます!イベント内容をベースに、人事広報部担当執行役員CHROの村田さんにも後日追加取材をして、就活に活かせるポイントを濃く紹介できるようにしました。

この記事を読んで、学生生活や就活を充実させるヒントを持ち帰ってもらえると嬉しいです。そして、この記事を読んだ方の一つのきっかけとなり、新たな挑戦へと繋げていただけたら、さらに嬉しいです。

記事内容のポイントを先取り!

11月11日(金)に、名古屋名駅に開校した起業家やベンチャーの育成拠点なごのキャンパスで行われた「NAGOYA CONNECT#35」というイベントで対談した内容をベースにお話ししていきます。
テーマは「就活とアントレプレナーシップ」
人事広報部担当執行役員CHROの村田さんと現役大学生2名が対談しました。

”アントレプレナーシップ”という言葉だけが目に入ると、「何それ?自分達には関係ないかも?」と思われるかもしれません。ですが今回の記事では、学生の就活や新社会人の方にも役立つ姿勢や考え方について展開していきます!それでは、紐解いて深掘りしていきましょう。

イベント登壇メンバーの紹介

【モデレータ-】袖浦 雄也さん(Yuya SODEURA)※以下、袖浦
名古屋大学経済学科4年・NAGOYA CONNÉCT Program Partner
大学一年次から名古屋大学でのアントレプレナーシップ教育プログラムに参加し、ビジネスアイデアコンテストにも出場(企業賞複数受賞)。在学中は起業に大きな関心を持ったものの、卒業後のキャリアとしては総合職での就職を選択している。

小和田 仰生さん(Aoi OWADA)※以下、小和田
岐阜大学 工学部2年 / 起業部 部長
2022年4月から岐阜大学起業部の3代目の部長として活動をしています。東海地域の学生がアントレプレナーシップを身につけ、10年後の未来で活躍出来るような世界を作るという理念を持っています。

村田 知常 さん (Tomotsune MURATA)※以下、村田
ワンダープラネット株式会社 執行役員CHRO 人事広報部 管掌
1978年生まれ、愛知県出身。愛知教育大学大学院教育学研究科(修士課程)卒業。生化学・遺伝学を学ぶ。在学中にCGIプログラムと出会い、IT業界を目指す。2002年に日本システム開発株式会社に入社。多種多様に渡る業務システムを開発することで、幅広い業務知識、プログラミング言語を習得。2012年に創業メンバーの1人としてワンダープラネットに入社し取締役CTOに就任。その後、執行役員としてR&D事業および名古屋スタジオを管掌。2020年10月からクラッシュフィーバーのプロデューサーを務める。2022年3月に執行役員CHROに就任。

「やってみる」の行動と経験が、将来の選択肢を増やす

現役大学生の小和田さんと袖浦さんに、イベント前の控室で今後の進路について気になったので広報の私が聞いてみました。二人に共通するのは、まず興味があることはやってみること。そして起業も、就職も、選ぶことができるように、自ら積極的に学んで選択肢を増やしています。

ーー(広報)小和田さんは、起業部に入部して部長を務めていらっしゃいますが、なんで起業部だったんですか?卒業後は起業ですか?

小和田:入部のきっかけは「なんとなく面白そうだから」でした。でも漠然と「何かしたいな」と思って入りました。現在の思いとしては、のびのびと活動しつつ、起業部という箱をみんなで守って行きたいなと思っています。

将来は、そうですね。起業すると思います。でも、就職もしますよ。
きっとこれから色んなことをしていると思います。

イベント登壇前に打ち合わせしながら、ざっくばらんにお互いのことを話している様子

ーー(広報)袖浦さんは、すでに企業に総合職で内定をもらっているとのことだったのですが、起業は考えなかったんですか?

袖浦:最初は起業を考えていました。だからこそ、大学でアントレプレナーシップ教育プログラムに参加し、ビジネスアイデアコンテストにも出場しました。

でも途中で気がついたんです。手段(起業)が目的になっているかもしれないと。手段が目的になっている状態では、起業の際に立ちはだかる幾多もの苦難や壁を乗り越えていけないな、と思ったんです。目的の先に起業という手段を選ぶのであれば、それらの苦難は乗り越えられると思いますけどね。

これから先、自分の大きな目的が見つかって、手段として起業が最適だなと思う時が来れば、起業したいと考えています。まずは自分の最適な選択として就職を選びましたが、今まで勉強してきたことや経験は活きているし、今後の選択肢がつくれたかなって思っています。

企業人事が採用面接で”特に”見ている6つのポイント大公開

イベントは開始し、大学生の袖浦さんがモデレーターを務め進行していきます!

ーー(袖浦)まず学生のみなさんが一番知りたい就活のポイントについてお伺いしたいです。企業の人事として、採用面接ではどんなポイントを重要視しているのでしょうか?
僕も就活の中で「リーダーシップ」があることを自分で証明するために、面接で話した経験があります。どのポイントでどうやって自分の経験を証明すればいいかが分かれば、就活にも活かしやすいと思うんですよね。

村田:そうですね。特に当社はスマートフォン向けゲームを国内外に向けて企画・開発・運営をしている会社なので、多くの人と関わりながらゲームをつくっていきます。一人ではつくれません。どの会社でも組織という形をとっている以上、多くの人と関わりながら仕事をするのは共通するんじゃないかな。

そう言った点では、この6つの点については面接の中で重要視します。もちろん他にも見ているポイントはたくさんありますが、これらは基本的で大事なポイントですね。

・課題解決力
粘り強さ
円滑なコミュニケーション
周りを巻き込んで推進する力
リード経験
チームのサポート経験

面接の中で「課題解決力」や「粘り強さ」があるかを見るときには、学生生活のいろんな経験の中で挫折や苦労した体験を聞きます。その挫折をどう乗り越えたのか、そこから何を学んだか、という点を深掘りしてお話しが聞けるとよりいいですね。

また、ものすごく基本的な話ですが、面接中の会話からは「円滑なコミュニケーション」が取れるかをしっかり見ています。

あとは、「周りを巻き込んで推進する力」があるかどうかは特に重要視しますね。将来チームリーダーとしてまとめてくれたり、事業を推進してくれる人かどうかを見たいと思っています。
なので学生生活の経験の中で、チームや人を取りまとめてリードした経験と失敗談、そこから学んだことや得たものがあるか。リードした経験が無い場合は、メンバーとしてチームの動きを円滑にするために、どうサポートしたのかを聞いています。

共通するのは、課題に立ち向かった方法、経験から学んだことや得たものなどを深掘りしてお話ししてもらうことです。その人ならではのストーリーが聞きたいですね。

ーー(小和田)村田さん、一個質問いいですか?
最初から野心丸出しで、「いずれは独り立ちしてやります!」みたいな人が面接に来たらどうなんですか?

村田:当社に入社して合う人であれば、野望や野心を持つことは全然いいと思いますよ!

結果的に、ワンプラで働くことによって成長して、いつかは当社から飛び立つ道を選ぶというのも、選択肢が広がるのは素晴らしいことだと思います。その人が成長する過程で、事業にプラスの影響を与えてくれると思っていますよ。

野望や野心がある方は、結構前のめりに色々挑戦する方が多いので、周りのメンバーにもいい刺激を与えてくれるんじゃないかな。なので、野心や野望がある人が企業に就職するのがダメというのはないですね。

当社の前提として、チームワークができて、会社の方針と合っている、そしてミッションへ共感している方であるという必要性はありますけどね。

ーー(袖浦)僕も質問していいですか?大きな企業だと、リーダーの役割の人数は一般社員のなかでも少ないと思うんです。今プロジェクトリーダーなどを担っていない人にも、全員に同じようにチームをまとめる力や推進力、人を巻き込む力などが必要ですか?

村田:リーダーじゃなくても、その力は持っている方が良いと思う。それはなぜかというと、リーダーではない人も多くの人と関わりながら仕事をする中で、人を巻き込みながら仕事をしていきます。元々リーダーをやるつもりがなかった人も、新たな可能性や選択肢が広がると思いますよ。

フォロワーシップ(※1)を発揮することにも繋がります。
リーダーやメンバー、組織のために考えて先回りして行動できるようになると思います。なのでチームをまとめる力や推進力、人を巻き込む力などのスキルを身につけておくと、結果的に成果が出しやすく成長しやすいのかなと思います。

(※1)フォロワーシップとは、チームの成果のために自律的かつ主体的にリーダーや他のメンバーに働きかけ支援する行動や考え方のこと。

小和田:指示待ちなどではなく、フォロワーシップを持ち合わせた上で、やっぱり自発的に自分で考えて動けるのかっていうところが大事ですよね。

村田:一人一人が考える力があるっていうのは価値がありますね。チームや組織単位になるとよりその価値の効果によって成長速度や推進速度も大きく変わっていきます。

あと、1人で考えるのと10人で考えるのとでは、アイデアの可能性の広がり方も違う。やっぱりみんなでアイデア出した方が、いいものが出てきますよ。

経験と学びは財産!「リスクコントロール」を身につけて、どんどん挑戦しよう

議題は次に展開します。アントレプレナーシップという言葉について、他にもっとわかりやすい言葉で表現できないのか。社会人や就活生において必要な考え方なのか。就活に活きるポイントはあるのではないか意見を出し合いながら話を進めていきました。

【アントレプレナーシップ】
企業家精神。新しい事業の創造意欲に燃え、高いリスクに果敢に挑む姿勢。

引用:『デジタル大辞泉』,小学館

ーー(袖浦)アントレプレナーシップという言葉はあまり浸透してないと思います。辞書の言葉の定義から、社会人生活や就活に活きる考え方としてのポイントはありそうでしょうか?

村田:ビジネスを理解し、事業推進していくためのビジネスマンにおける必要スキルを表すような言葉だと思います。起業という言葉にとらわれず広く捉えて、創造意欲やリスクに果敢に挑む姿勢というのは、社会の中でも必要な場面はたくさんありますからね。

会社の中でも、新規事業や新しいプロジェクトなどが立ち上がることは機会として多い。そういう時には、自ら考えて動く主体性や自走力、物事を推し進めていく推進力も必要です。あとはスピード感のある行動力も必要ですね。

0からチームやサービスをつくりあげていく時などは、まさに創造的な意欲やリスクに対して挑戦的な状態ですよね。だからこそ、アントレプレナーシップは、ビジネスマンに必要な考え方だと思います。

小和田:起業部にいても、全員が起業するわけではなく、就職するメンバーもたくさんいる。

そう言った中で、起業部の中で培ったアントレプレナーシップを、考え方も含めてどう就活の中で活かせるのかっていうのは、ものすごく興味深いポイントです。「行動力」というのは就活の際も役立つポイントなのではないか、と思いました。

ーー(袖浦)高いリスクに果敢に挑む姿勢、という言葉を聞くと、僕としては高いリスクは怖くて避けたくなってしまう。「ちょっとやだな」とか思ってしまうんですが(笑)。さらに、日本ではリスクという言葉を聞くとマイナスのイメージを感じます。この言葉についてはいかがでしょうか?

村田:リスクという言葉だけ聞くと、無謀に危険なものにぶつかっていくというイメージを抱いてしまう人が少なくないのかなと思います。
実際は、学生でも、社会人でも共通して「何か」をする時にはリスクは発生するものだと思います。

重要なのは、発生しうるリスクにおいて、どうリスクコントロールするか。特別なことではなく、リスクコントロールの視点や技術は、今後の社会人生活において重要かつ必須のものです。身につけておくと、社会人になってから使える場面は多いと思います。

実は普段から使っていると思います。例えば、翌日の午前9時に東京で重要な打ち合わせがあったとします。当日早起きして移動するのと、新幹線が止まる可能性を考えて前日に移動するか。これも立派なリスクコントロールです。

ただ闇雲に挑むのではなく、発生しうるリスクに対してどう対応するのか考えることができれば、何が起こっても立ち止まることなく、思いっきり挑戦することができると思います。

乗り越えた山や挫折は、経験値として大きな財産になりますから。
どんどん挑戦して欲しいですね。そうでないと、イノベーションは生まれないですから!

ーー(袖浦)他にはどんな考え方や概念が含まれていると思いますか?

小和田:課題発見力という側面もあるのではないでしょうか。
事業として立ち上げて課題を解決するしないは置いておいて、困りごとや課題に対して向き合って解決しようとしていけるというのは大事な姿勢だと思います。

・・・

議論が深くなっていくにつれて、実はアントレプレナーシップという言葉はリーダーシップとは違い世間的にあまり浸透してはいないけれど、ビジネス的に重要なスキルを表しているのではないでしょうかという話にも落ち着きました。

創造意欲、挑戦する姿勢、リスクコントロールする力、推進力、行動力、課題発見力、自走力、主体性など、さまざまなキーワードが出てきました。
みなさんは、このキーワードに当てはまるような自分の経験が思い浮かぶストーリーはありますか?ガクチカに悩んでいる方には、自分の魅力や経験を話す上での一つの切り口になりそうです!

では、挑戦や経験を生むための「主体性や行動力」の身につけ方について、次のお話で紐解いていきます。

実はみんな持っている主体性と行動力!好きなことや興味を見つけることから始めよう

ーー(袖浦)今まで議論してきた、アントレプレナーシップ(創造意欲に燃え、高いリスクに果敢に挑む姿勢、リスクコントロールする力、推進力、行動力、課題発見力、人を巻き込む力)はどのように身につければいいと思いますか?主体性とも近しく、就活に活きそうなスキルですが、これって今からでも身につけることは可能なのでしょうか?

小和田:僕も岐阜大学に入学した当初は、主体性なんてこれっぽっちもなかったです(笑)アントレプレナーシップの意味もよく分かってなかったと思います。

僕の場合は、起業部に入ってから主体性とか行動力が身に付いてきた感じですね。
きっかけは、自分の興味のあることをやってみたり、参加してみたりとかそういう些細なことからでもいいと思います。大学の授業とか部活とかサークルとか、コミュニティに参加することでもいいのかもしれませんね。

僕は幸い起業部に所属していて、そう言った意味では身につけやすい環境だったと思います。一緒に頑張れる仲間がいるっていうのは何より大きかったです。自分一人ではなかなか変われなかったかもしれない。自分よりモチベーションの高い人や、先生や先輩、色んな社会人に出会って引き上げてもらって、時間をかけて成長したと実感しています。

社会人だとどうなんですかね?

村田:どういう時に主体性とか行動力とかって出るのかなと考えた時に、すごいライトなところだと、自分が興味があったり好きなものに対しては、勝手に自分で行動しちゃうんじゃないかなって。それってすごく身近なことですけど、主体性とか行動力に近いと思います。

自分はゲームが好きなんですけど、大人気で入手困難なゲームが発売された時に、ボケーっとただ待ってはいられない(笑)どうやったら手に入れられるか、どこなら売ってそうなのか、情報収集したり、自分で実際にお店に出向いたり行動をおこします。
主体性や行動力のきっかけは、自分の好きなことや興味のあることを見つけるところからですかね。身近なことで、全然いいと思います。

袖浦:これは僕の仮説なんですが「創造意欲に燃え、高いリスクに果敢に挑む姿勢」とされるアントレプレナーシップも、主体性や行動力も、実はみんな持っているんじゃないでしょうか。

それを発揮できているか、発揮できていないかの違い。
今発揮できている人は、自分自身の興味関心の持っていき方がうまい人なのかなって。興味の範囲を広く持っているとか。

あとは、自分自身の工夫や興味のきっかけ次第で開花させるだけ。
という新たな気づきを得ました。

まだもし発揮できていないなと思う人がいるなら、自分が持ってる主体性や行動力をどう開花するか、育てるかというのがポイントになりそうです。

小和田さんの話も聞くと、主体性を育む文化や、挑戦する文化がある企業や組織、コミュニティに入ると身につくのが早そうな気もしますね。

挑戦する企業文化は、会社も個人も成長する

村田:「挑戦したことに対して称賛しましょう」ということは会社として大切にしていてますし、すでに挑戦文化として根付いています。

挑戦に対しては、まず褒めてあげることが本当に大事だなと思います。失敗したら、そこから学んで、次に活かしていけばいいんですよ。挑戦した結果、成功できなかった時に怒られたりしたら、次は失敗が怖くなって誰も挑戦しなくなる。新しくて面白いものや、革新的なものが生まれなくなってしまう。

新しい挑戦は、メンバー個人の成長にも繋がります。またチームも会社も、みんなで挑戦していくことでより成長していきます。

挑戦できる文化があると、何か課題に直面した時に自分たちで考えて、色んなアイデアが出たり、実際に行動に移すまでのスピードが速くなって、事業の成長にも大きく関わってきますね。なので、これからも大事にしていきたい企業文化の一つです。

あとがき

起業部部長の小和田さんが言っていました。
「みんな、”何かしたい”と思って入部してくる。でも見いだせなかった人はやめてしまう。」

興味を持てるものがまだ見つかっていない人も、どうか見つける旅を続けてほしい。あきらめずに続けられるものがあったなら、やっていると夢中になってしまうことがあるなら、それはあなたの「主体性や行動力」がすでに開花しているのかもしれないですね。気づいていないことに、気づくことで増える魅力は多いです。

今回のイベントでリアルな大学生の声が聴けて、私たち人事広報部としてもたくさんの発見がありました!皆さん、本当にありがとうございました!

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