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『ワンダリング・ノート』〜トムとレナ(10)
ルナ・テノール:あれ? 吊るされたトムに向かって投げたわよ?
トム:僕がやられたら、即ゲームオーバーだよ? 君のルナのキャラは強いから、そういうハンデがあるんだよ。教えてなかったけれど。
ルナ:なっ・・・早く言いなさいよ!って、どうすんよのコレ!?
トム:もう無駄だね。無駄無駄・・・。
ルナ:「THE PAUSE」時よ止まれ!!
トム:ああっ、またそれか!! 汚いぞ! 一時停止は!!
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トム:えと・・・影の僕に対抗するために、ルナがステッキを振るったんだよね。そしたらライスがスーパーライスに変身しちゃったんだ。
ルナ:別に私が振るったわけじゃないわ、あのおにぎりステッキが勝手にやったのよ? あと何よこのライス一色のイラストは?
Tom: "Huh? No, I was just wondering if there's a demand for it out there."
トム:え? いや、需要があるかなって。
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トム:え〜と・・・これがおにぎりステッキで変身した君だね。そういえばこの時の君の瞳・・・もう一人のルナと同じ輝きをしているね? 彼女も確か、エメラルドっぽい色だったと思う。何か関係があるのかな?
ルナ:私に言われても、わからないわよ。何か比較できるものはあるの?
Tom: "Hmm, hold on a second."
トム:ん〜、ちょっと待って。
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トム:AIとやってみた。ほら、普段の君は、瞳の色が違うだろ? やっぱり、魔力的なモノなのかもしれないな。 これ、気づいたの僕だけかもな。
ルナ:この魔女っ子が口の悪くないルナだっけ? ふ〜ん、確かにそっくりね。この子もおにぎり好きなの?
トム:そうだね、彼女も食べていたな。あっ、でもこのルナもトゲのある言い方をするんだった。君らは似ているよ、やっぱり並行世界の二人なのかもな。
ルナ:あなたの影も、そういうことね? ただ、年齢が離れすぎていたような気がするけど。
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トム:その影の僕は、君のおにぎりステッキを食べさせられて、満足したのかどこかへ消えちゃったんだ。一方、本の中に取り込まれたお婆さんは、割れてしまった永霊鏡を修復するためにはもう一度、そのステッキにおにぎりを補填する必要があると言った。
ルナ:で、そのために私が作ったおにぎりを、あなたが先に食べちゃったのよね? 私だって、お腹が空いてたのに・・・ひどいよ。トムのばか!
トム:えっ? ・・・今何て?
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レナ・テノール:どう? 記憶は取り戻せたのかしら?
Tom: "Huh? I mean, I didn't... Oh? Something strange is happening to my body!"
トム:え? 僕は別に・・・おや? 僕の身体の様子がおかしいぞ?
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