髪の毛は自己肯定感を上げるツールのひとつ

妊娠出産を経て私が強く感じたのは、妊娠出産は女性の美意識に対する自己肯定感が著しく下がる瞬間があるということだ。
私は秘書という仕事柄、社長とともに社外に出ることも多く、とにかく社長に恥をかかせないよう、見た目に気を使ってきた。
しかし妊娠すると、とにかく自分の意思や希望とは裏腹に、他人からの見る目が変わる。

「秘書さん」ではなく「妊婦さん」という目で見られる。

もちろん、妊婦の体は大事だ。
お腹の赤ちゃんに万が一があったら大変なので、皆さんのお気遣いが心に染み入る。
感謝してもしきれないほどに優しくしていただいた。

しかし、こと見た目に関して言えば、
出産準備のために、
まつエクはオフしなければいけない、
ネイルも落とさなければいけない、
出産したら中々美容院に行けなくなるので、自分の希望の髪形ではなく、数か月「持つ」髪型にしてもらわなければいけない。
要するに、見た目の底上げをしてくれる様々なツールを手放さなければいけなくなるのだ。

私が出産したのは11月下旬。
最後に美容室にいったのは10月上旬。
そして、昨日やっと、3か月ぶりに美容院に行けた。

実は私が数年お世話になっていた美容院は電車を乗り継ぎ行かなければいけないところだったので、妊娠期間中は別の美容院に3回お世話になった。
そこは、妊婦や小さな子どもを持つ母親を専門に受け入れる美容院だったので、においづわりだった私には非常にありがたかった。
しかし、プロフィール写真を見ていただければ分かる通り、私はショートカットなのである。
それも、相当短くカットしている。
何故か分からないがここの美容院は、私の希望の短さまでにカットすることに躊躇されたのだ。
最後に切っていただいたのは10月。
3か月で、ぼっさぼさに伸びた。
おかげで顔は丸く見えるし、やぼったさの極みだった。
鏡を見てはがっかりする毎日を送っていた。

そして昨日、1年以上ぶりに行った、いきつけの美容院。
何も言わず1年以上来なくなり、来たと思ったら「去年出産しました」っていう突然の報告。
そうとう驚かれていましたが、美容師さんの腕と丁寧さと笑顔は変わらず。
仕上がったショートの髪型は、女性として、私の自己肯定感を最高潮に爆上げしてくれたのでした。

一晩経って、ベッドから起き上がりふと後頭部を撫で、
スッキリした襟足に幸せを感じる朝だった。
この幸せな気持ちをとにかく記しておきたかった。

余談ですが、
伸びに伸びまくった髪をカットするだけで1時間半かかるほど、毛量の多い私。
カット後は、首が3センチは伸びたかと思うほどに美しい髪型になりました。
最高。

髪の毛は本当に大事。

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