マネジメントで失敗した話
こんにちは。「わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)」組織開発コンサルタントの舘脇です。
今回は、私自身がチームを率いていた際の失敗談について書きます。
■6年前の業務
もう6年前になりますが、システム監視のセンター構築と、そのセンターの管理者をしていた時期がありました。
業務内容の特徴として、
・オペレーションの難易度が高い
・新規の業務が定期的に追加される仕様
があったため、採用からマインドセット、育成まで現場のマネジメントを精一杯していました。
■イメージ通りにならない現実
メンバーに対しては公私ともに積極的にコミュニケーションをとって、関係性の構築にも気を配っていました。
にもかかわらず定期的に退職が続き、想定したイメージでメンバーが育っていきません。
結果、クライアントからの信頼を継続的に得ることができず、業務はクローズ。非常に悔しい経験として残っています。
■当時の自分のマネジメントの特徴
当時の自分のマネジメントは、「メンバーを自ら引っ張っていくスタイル」。
自ら先頭に立って模範を示すことにこだわっていました。
メンバーには自分と同じ熱量、同じ品質での業務遂行を求め、基準に達しないメンバーはセンター内の難易度が低い業務にアサインしていました。
今にして思えば、問題のあるやり方だったと思います。
■私のマネジメントの問題点
心理学者であるダニエル・ゴールマンは、『EQリーダーシップ』という論文の中で、組織風土へ負の影響を与えるマネジメントスタイルとして、「強圧(独裁)型」「ペースセッター(率先垂範)型」の2つを挙げています。
当時の私のマネジメントは、ペースセッター型に非常に近いものでした。
ペースセッター型(率先垂範型)の特徴は、
・自分を基準に、他のメンバーに接する
・基準に満たない人には、仕事を任せない
・メンバーが難関に直面すると詳細な対策を支持するか、自分で問題を解決する
・仕事を割り当てた人に期待通りの業績が望めない場合、代わりに自分が乗り出す
というものです。
マネージャ―がこのような関わり方を繰り返すと、メンバーは信頼されていないと感じてしまいます。
その結果メンバーは意欲を失い、退職につながっていたのではないかと思います。
■まとめ
「マネジメントスタイルなんて知ってどうするんだ」と思われがちですが、当時の私がマネジメントスタイルについて理解していれば、こんな失敗は回避できたかもしれません。
自分のことを客観的に知るのは案外難しいものです。
マネジメントスタイルは自分を知るのに役立ちます。「どうもチーム運営がうまくいかないな」と思ったら、見直してみるのがおすすめです。
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