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「管理職になりたくない」83% 対策方法をご紹介します

みなさんは活躍層の正社員のほとんどが「管理職になりたくない」と考えていることをご存じでしょうか?

こんにちは。わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)です。

先日、「今後、管理職になりたいか」についてビジネスパーソン400人に聞いた調査結果を見ました。

これによると、役職についていない正社員20代~50代の男女400名のうち8割超が「管理職になりたくない」と答えています。

今回はこの調査の結果に私自身の研修講師経験を交えて、管理職になりたくない人の導き方をお伝えしていきます。

「管理職になりたくない」と感じる理由

管理職になりたくない主な理由は以下のものです。

責任を負いたくない

責任を負わなければならないという懸念から管理職になりたくない人は多いです。管理職は自分の仕事だけではなく、部下やチームの責任も負うことになります。報酬が上がることや、上流の仕事をできることの代わりに責任が大きくなるというリスクがあるということです。

残業負荷が高い

管理職になると一般社員よりも残業が増え、プライベートの時間が圧迫されるのではないかという懸念をもつ人もいるでしょう。
家族や趣味など、仕事以外のことも大切にし、ワークライフバランスを重視する時代。ワークライフバランスを保つために管理職にならない選択をする人が増えています。

メリットが感じられない

残業や報酬の面から、総合的に考えて管理職になるメリットを感じない人もいます。責任やノルマ、残業ばかり増える中で、その対価の報酬アップも割に合わない。そんなリスクを考えると一般社員で副業をした方がいいと考えるようになるでしょう。

自分には向いていない

管理職になることは現場から離れ、プレイヤーではなくマネージャーとして活躍するということ。プレイヤーの立場とは全く違うスキルが求められます。自身にマネジメント能力やリーダーシップがないと思い込んでいる人は、プレイヤーのまま活躍することを選ぶのです。

残業代がなしになり報酬がイマイチ

管理職になると残業代がなくなります。その代わりに責任やノルマの対価として管理職手当があるのですが、残業時間を鑑みて換算すると、割に合わない現状があります。残業が多い会社だと、一般社員から管理職になったのに給与が下がることも十分にありえます。

このような気持ちもわかります。

しかし、ダイバーシティやキャリア関連、女性活躍に関する研修を実施していると別の側面も見えるんですよね。

意外や意外、管理職候補生に対して

「どのような期待をしているのか」

「なぜ今のタイミングで管理職になってほしいのか」

が明確に伝わっていないケースが多いのです。

管理職になりたい人を増やすカギは上司の関わり方

研修実施後にキャリア面談を行う機会が増えているのですが、そこでも「管理職になりたくない」という声は多々聞こえます。

もちろん、前向きにキャリアアップを考えている方もいらっしゃいますし、「スペシャリストとして極めたい」というキャリアを目指している方もいらっしゃいます。

ビジネスパーソンとして、管理職になることだけがキャリアアップではないと思いますが上司の関わりが改善すれば「なりたくなる」人が増えるのにな、と私は感じています。

どうやって声をかけているかが肝

「管理職にならないか?」

「管理職になりたいと思わない?」

上記のように声をかけたとき

なぜ、あなたに声をかけているかが明確になっていない、または適当な理由になっている事が多いということなんですね。

「報酬が上がるからなりなよ」

「管理職を増やさないといけないから」

と言われて、本当になりたいと思えるのか。

再度考える必要がありそうです。

部下は管理職の姿を見ている

今の管理職候補生は、現管理職の背中を見て「なりたい」か「なりたくないか」を決めています。

残業や責任も仕事の状況を見て「あー大変そう」と思っているし、大変そうな状態を乗り越えるだけの「やりがいがあるのか」を問われていると思います。

ここまで考えると、ジェンダーを超えて「管理職像をどう与えていくか」も今後の次世代リーダーを育成する上で大事になってくると思いませんか?

※この記事はメルマガをもとに書かれています
書き手:加井 夕子
「わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)」の専任講師。

編集:田中 樹
「わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)」のマーケティングを担当。

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