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組織の状態を可視化するサーベイ。「うちにはまだ早い」は本当か?

こんにちは。「わたし・みらい・創造センター(企業教育総合研究所)」
組織開発コンサルタント・研修講師の安達です。

組織やチームの状態を可視化するサーベイ(調査)ですが、
「ウチにはまだ早いんだよね…」
といった反応をいただくことがあります。

ポジティブに捉えると、「現在進めている施策があり、それが軌道に乗ってから測りたい」といったことも考えられますが、多くの場合は、「問題が多発することが想定出来ており、出来れば結果を見たくないし、見せたくない」といった考えが多いものです。

前者なら良いのですが、後者は注意が必要です。何から着手していくか決めかねている場合や、トップが頷かないからと、提案することすら止めてしまっているとすれば、組織としては危険な状態かもしれません。

■アラインメントとは?

我々が、組織やチームをより良くしていくにあたって大切なことは、「アラインメント(足並みぞろえ)」だと考えています。

この組織・チームがどういった問題を抱えているのか。今後どの様な状態を目指していきたいと考えているのか。そのために、どの様な施策を企画・展開していくのか。

こういったことが、従業員に理解・支持されている状態をつくることが大切だと考えています。

■アラインメントを行う方法は?

トップダウンやボトムアップなどありますが、やはりトップからの発信は力強いものです。企業の風土にもよって異なりますが、多くの従業員は暗黙的にトップからの発信を期待しています。

ここでのトップとは、組織全体であれば経営層。部であれば部長。チームにであればマネージャーが該当します。

また一度の発信だけでは、アラインメントは完了しないと思いましょう。何かしらの施策が動き出した後でも、都度、動いている状況を伝えていく必要があります。

最初は足並みが揃っていなかったメンバーも、少し遅れて揃えてくれることが多いものです。

■アラインメントの入り口としてサーベイは有効

オートノミー(Autonomy)という言葉があります。人間は、自らが決めたものに従うという考えです。

サーベイから開始する組織やチームの変革は痛みを伴うことも多いものですが、その痛みに直面し、自らもその問題の一部であると認識することで、何をすべきか考えやすくなります。

■とはいえ変革を動かしていくのは難しい

「アラインメントでは、どの様なメッセージにすべきか。」
「どの様な情報を出すべきか。」
「そっぽを向かれてしまったとき、どうしようか…。」

組織やチームのトップは孤独だと言われます。特に、何かを変えようとする際には、不安なものです。

経営層からの期待をキャッチアップしつつ、従業員の声を聴きながら、ありたい状態を探り、そこに目掛けて全員で取り組んでいくことの支援は、攻めの人事として求められる力だと思っています。

「わたし・みらい・創造センター(企業総合研究所)」では、組織やチームの変革支援も行っております。

ご相談やご質問などありましたら、コメントにお書きくださいませ。

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この記事を書いた人

安達 (3)


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