情報技術課#6:   「情報操作#3: 認知負荷を利用する」 <ー 認知負担の説明付き (利用する為ではなく、防止するために公開しています。 誤解のないようお願いします)

今回は「情報操作#3: 認知負荷を利用する」について見て行きましょう。

そもそも「認知負荷」とはなに?

「認知負荷(Cognitive Load)」: 個人が特定の課題や活動を行う際に、その活動に必要な認知的なリソース(注意力、ワーキングメモリなど)の使用量を指します。これは、ユーザーが情報を処理し、理解する際にかかる精神的なエネルギー量を指します。

例えば、Webサイト上での認知負荷の例としては、以下のような状況が考えられます。

  • ボタンを押すべき場所がわからない

  • ボタンを押した結果、予想していた遷移と異なり、何が間違っていたのか理解するのに時間がかかる

  • 画面に書かれている説明が理解しづらい

これらの状況は、利用者が操作に迷い、考えてしまうような場面であり、それは認知負荷がかかっている状態を示しています。これにより、サイト上で直感的でスムーズな操作をすることが難しくなります。認知負荷が大きいと、利用者にとって負担となり、その結果、離脱や問い合わせ・クレームに繋がってしまう可能性があります。

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脳味噌編

脳味噌がその活動に必要な認知的なリソース(注意力、ワーキングメモリなど)の使用量を指します。つまり、人が情報を処理したり課題に取り組んだりする際に必要な脳の働きの負担を表現する概念です。

認知負荷は、脳のワーキングメモリが常に処理している「情報量」を指し、脳への情報のインプットが私たちの認知能力にどのような負担をかけるかを表しています。脳のワーキングメモリは有限で、それを使い果たしてしまうと新しい知識の定着(学習)やタスクの完了が困難になります。インプットされる情報の量や種類が人の学習能力に影響を与えそうな場合には、認知負荷理論を活用するのが適切とされています。

例えば、情報が多すぎると、それを全て処理しようとすると認知負荷が高まり、結果として理解や学習が困難になることがあります。逆に、情報が適量であれば、認知負荷は適切な範囲に収まり、効率的な学習や理解が可能になります。

このように、認知負荷は学習や情報処理の効率に大きく影響を与えるため、教育や設計、プレゼンテーションなどの分野で重要な考慮事項となります。

ということになるのですが、これは何を意味するか?

脳味噌の場合、脳は体重の約3%しか占めていないにもかかわらず、全身が使用するエネルギーの約20%を消費するといわれています。

これは脳が認知負荷が重いことをしめしています。

結果、この負担を軽減するためになるべく話を簡単にしようと考えます。

例えば:

1.報道されている内容が、なんとなく怪しいと思いつつ、裏を取らずに信用してしてしまう。
2.他人の言うことを何も考えずに鵜呑みにする。
3.政府、他人の言うことを何も考えずにそのまま行う。

これらは、ジョージ・オーウェルさんの「動物農場」の内容そのものです。つまり、脳は認知負荷を下げるために情報を鵜呑みにする傾向があり、嘘情報も大量に流すと多くの人が信じ始めるということになり、情報操作も少しは楽になるということです。

対抗措置としては、簡単でも良いので個別に2カ所ぐらいのところに確認をとると、情報操作に大部対抗ができると思います。

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