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【Research】 画家によるデザイン( Francis Bacon,Hundertwasser )


前回に引き続きリサーチをどんどん紹介していきます!
今回は主に画家の特集です!


【 1 - 11. Francis Bacon stool 】

世界的に有名な画家 Francis Bacon (フランシス ベーコン)は1930年代にインテリアデザイナーとして,このスツールをデザインしました。
今回の展示では,このスツールを現代の日本でリメイクします。

アセット 11



まず驚いたのは,ベーコンがインテリアデザイナーだった事実とこの椅子のデザイン。フランシスベーコンといえば,あの強烈な怖い絵の画家,といったイメージだったのですが,このスツールからは全くその面影を感じません。むしろ不気味なくらい凡庸に見えてしまいます。
しかしながらベーコンの経歴を追うと,この後数年の内にピカソの絵に出会い,大きな転換期を迎え,画家として名を挙げていく事になります。そして,彼の内面に迫った映画やドキュメンタリーを観ていくと,常に破壊衝動があったのではと思える一面が伺えます。
このスツールは,生産の過程で接着剤と共に薄板何枚も積層して型をプレスすることで完成します。その抑圧された薄板と30年代のベーコンはどこかオーバーラップするように思えます。実際にどのような心象でこのスツールをデザインしたのかはベーコン本人に伺うしかないのですが,同じ製作過程を追い,型と椅子の関係を彼になぞらえる事で,当時の心象に迫る表現ができるのでは無いだろうかと模索している段階です。


【 1 - 12. Francis Bacon business cards 】

ベーコンが画家として大成する以前のインテリアデザイナー時代の名刺の日本語版を制作します。

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前述の通り,肉体的・精神的な迫力を持つベーコンの作家性とは打って変わり,インテリアデザイナー時代のフランシスベーコンの作品はいわゆるモダンデザインの特徴を持ちます。
その差・精神性はどこにあるのか。現代のデザインは理性的・合理的なものとされていますが,本来は精神的・感情的なものと表裏一体なのではないか。ある種ベーコンの作家性の違いはその象徴なのではないかなどの疑問を元にリサーチを重ねています。
また,ベーコンがインテリアデザイナーとして活動していた1930年における名刺の機能を今の日本に置き換えるとどう変わるのか。名刺に使用されている,当時最盛期であったアール・デコ様式のデザインを今の日本にどのように逆照射するのか。
このような疑問に向き合いながら,現代の日本においてベーコンの名刺を作り替える事の意味とアウトプットのアイディアを共に模索しています。



【 1 - 13. Nice,Clear,Austrian! 】

1988年にオーストリアの自動車のナンバープレートを新しくするという計画が発表されました。芸術家の Hundertwasser (フンデルトヴァッサー)がその計画に抵抗し,オーストリアのアイデンティティを守るための対案を示しましたが,採用されることはありませんでした。
そのこデザインをリアルなサイズでコピーするというオーダーです。

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そもそもフンデルトヴァッサーとはどのような人物なのか,どのような思想やこだわりを持っているのかを理解するため,現在は主に彼に関するリサーチを進めています。興味のある点は,彼は超自然主義であり合理性と敵対する思想を持ち,様々なアートの領域で活動しているということです。
ヴァッサーが当時のオーストリアとどのように関わり,理想を抱いてデザインしたのかを追及し,現代の日本ならではのデザインとの組み合わせを考えています。

アセット 3

(担当しているグループDの今井くんのメモと,コラボレーターであり鈴木哲生さんからご紹介いただいた本。ヴァッサーの思想や多くの作品が掲載されています。)

さて,今回の記事は画家に関するオーダー特集でした。
第1フェーズのオーダーは全部で29個あります。
まだまだ続きますよ〜。


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