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お米その愛


日本人の主食は白米
【麺好き】や【パン好き】も多いが
その割に【ごはん好き】と
声高に主張する人を見かけない。

お米党よ立ち上がれ

防災食と主食

【ごはん好きが少ない】とか
【米飯が嫌い】という人が大多数なわけではない。

圧倒的にごはん好きの天下であり、

ごはんそのものがあまりにも普遍的なので、

あえて【好き】と主張する対象ではない。

はなから勝負になっていない。

日本人が食べる【カレー】の8割以上は
【カレーライス】

あえて前後に【ライス】を冠せずとも【カレー】は
【カレーライス】のこと。

うどん屋やラーメン屋など専門店では【カレーうどん】や【カレーラーメン】のことを指す場合もあるだろうが例外的

食堂やファミレスで【カレー】くださいといったら九分九厘

【カレーライス】が提供される。

【ライス=ごはん】が主食の圧倒的覇者である。

食事をとる行為を【ごはんをたべる】と表現するくらい

日本人は米食が日常

『お昼ごはん食べに行こう』

と誘われて

ラーメン屋やパスタ店へ連れていかれても

『ごはんを食べるといったじゃないか』
と文句を言う者は皆無

ごはんという言葉は食事という行為も含んだ便利な名詞

お米という食品が【ごはん】になると【食事】や【食事をとる】という普通名詞や動詞的な意味を持っている。

日本人には米食が沁みついている。

日本人が考える【防災食】のイメージは

『あたたかいごはん(白米)』
が食べられなくなる状況だという。

近年普及した【アルファ化米】のように
水を加えるだけで食べられる米飯が存在するほど
日本人はお米が好き。

国民1人が1年間に食べているお米の量は、

1962年の 【118.3kg】を頂点に年々減少し、

2022年には【50.7kg】と半分以下になった。

数字だけを見れば
【日本人のお米離れが進んでいる】

それは一面の真実である。

米の消費量が減ったのは

お米主体で
主食偏重の食生活から【肉類】や【魚類】【野菜類】などをバランスよく食べる生活へ変化したからだ。

その効果は【日本人の体格】の変化で読み解ける。

身長は確実に伸長した。

オヤジギャグを申すまでもなく
Ⅹ世代とZ世代の身長差は歴然

しかし体格と食事の量は正比例しない。

一回に食べられる食事の総量は
それほど変わっていない。

最大の違いは1962年と2022年の
摂取カロリー全体に占める主食比率の変化

日本政府は【米を喰え】と広告をテレビラジオで
CMを垂れ流しながら【減反政策】を維持している。

お米農家には気の毒な話だ。

【作り手不足のため減反政策をやめられない。】
と穿った見方をする【評論家】もいるが
日本は統制経済国家ではない。

【良質な作り手】はどんな時代にも存在する。

もしもお米が余ったなら減反交付金と
同じ規模で余剰米を買い取ればよい。

何もしないで補助金だけを貪る市民が暮らす国家に

将来性があるだろうか。

余剰米は海外の食糧支援や備蓄米

にすれば良い。

日本のお米が美味しいことは世界各国に周知の事実

輸出米に振り向けて産業化可能である。

日本人が豊かになり
「ごはん中心の食事に満足できなくなった」
結果としてお米が売れなくなった。
その事実を知りながら
【米を喰え】という官僚に任せていたら
【防災食】どころか

【普通食】も危うい。

食事のバラエティーが豊富になり
バランスも改善した結果平均余命も劇的に延びた。

医学の進歩のみならず食習慣の改善が
余命増加に寄与する面は決して低くない。

MVPの最右翼かもしれない。

【日本人がお米を食べなくなった】
という評論家の解説はお門違いもはなはだしい。

【日本人はお米以外も食べられるようになった】
が正答となる。

水道が止まらず熱源を確保できるなら
日本人は確実に【炊飯】して危機を乗り切るだろう。

防災食において【米飯】は極めてポテンシャル
の高い食品だ。

カロリーや栄養バランスに優れているし
ふりかけや漬物でもあればそれだけで
満足する食事となる。

しかし『防災食の主役は当然【ごはん】・・ではない』
それが悲しい現実

主食が多様になれば
その背景にある文化も多様化します。
お米は主食でありながら
「うどん・そば・ラーメン」
などのわき役として活躍できる
助演俳優でもあります。
米作は世界で行われていますが
米という農産物に付加価値をつけた
日本文化が評価される理由は
どんなところにあるのでしょうか?

米作文化と防災について考えてみませんか?

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